書籍詳細

書籍のレビュー・概要

学校を必要とする社会がつくられ、学校が自明視されることとなった「学校の世紀」を経た今、「教える」ことの意味が鋭く問われている。少子高齢化、多文化化、情報テクノロジーなどによって、教育をめぐる状況が大きく変動したこの一〇年を視野に入れ、新たに描く学校の戦後史。その先に見える、学校の役割とは。

学校の戦後史 新版

Takumi ブックス

学校の戦後史 新版

著者・関係者
木村 元 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2025/03/19
体裁
新書・272頁
ISBN
9784004320562
在庫状況
在庫あり

価格:1,100 円

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著者略歴

  • 木村 元(きむら・はじめ) 1958年石川県に生まれる 1990年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学 専攻─教育学,教育史 現在─青山学院大学コミュニティ人間科学部特任教授,一橋大学名誉教授 著書─『人口と教育の動態史』(多賀出版) 『日本の学校受容』(勁草書房) 『近代日本の人間形成と学校』(クレス出版) 『境界線の学校史』(東京大学出版会,以上編著) 『教育から見る日本の社会と歴史』(八千代出版) 『青年の社会的自立と教育』(大月書店,以上共編著) 『教育科学の誕生』(大月書店) 『教育文化の日本的特性』(多賀出版) 『教育学をつかむ(改訂版)』(有斐閣) 『戦時下学問の統制と動員』(東京大学出版会,以上共著) 『人間形成と社会』(資料集成〔3 期全 21 巻〕クレス出版,監修)ほか

目次

  1. はじめに 序 章 就学・進学動向からみる戦後――学校の受容と定着 第一章 「日本の学校」の成立――近代学校の導入と展開 一 産業革命と近代学校 二 日本の近代学校 三 「生きられる場」の形成と葛藤 第二章 新学制の出発――戦後から高度成長前 一 戦後の学校の枠組み 二 教育行政とカリキュラム 三 戦後初期の学校の動勢 第三章 学校化社会の成立と展開――経済成長下の学校 一 高度成長と学校 二 「出口」の展開――中学校の変化 三 高校の大衆化 四 学校間接続問題の諸相――中学校と高校の接続 五 産業化社会への対応の諸相 六 学校への異議申し立て 第四章 学校の基盤の動揺――ポスト経済成長の四半世紀 一 制度基盤の変容 二 学力と学校制度の新動向 三 自明性の問い直し 四 キャリア教育と公共性の教育 五 土台を支える取り組み 第五章 問われる公教育の役割――この一〇年の動向を軸に 一 「学校」の見直しの動向 二 学校制度の周辺・周縁の活性化 三 公教育の境界の拡大/融解 四 デジタル化のインパクト――オンラインの導入 五 人口減少社会の地域と学校 六 教育のグローバル化と学校 七 教育課程編成への反映 八 「教える」ことの岐路 終 章 「学校の世紀」を経て 一 「学校の世紀」としての二〇世紀 二 学校に行くことの多義性 三 学校の役割再考 あとがき 巻末収録図版 主要参考文献・図版出典一覧

本文紹介

学校の自明性が失われた今、「教える」ことが問われている。教育制度の土台が大きく揺らいだ二〇一五年以降を見通す待望の新版。

抜粋:学校を必要とする社会がつくられ、学校が自明視されることとなった「学校の世紀」を経た今、「教える」ことの意味が鋭く問われている。少子高齢化、多文化化、情報テクノロジーなどによって、教育をめぐる状況が大きく変動したこの一〇年を視野に入れ、新たに描く学校の戦後史。その先に見える、学校の役割とは。