書籍詳細

書籍のレビュー・概要

梅田スカイビル、京都駅ビル、札幌ドーム……。「集落への旅」を起点に、生涯、「建築に何が可能か」を問い続けた哲人・建築家。氏を師と仰ぐ都市論の第一人者を相手に、自らの人生と思想を縦横無尽に語った対角線の対話。一月に逝去した原が、最後まで全力で取り組み、遺したオーラルヒストリー。[図版多数・口絵一丁]

このとき、夜のはずれで、サイレンが鳴った

Takumi ブックス

このとき、夜のはずれで、サイレンが鳴った

著者・関係者
原 広司 著・吉見 俊哉 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2025/03/26
体裁
A5・上製 ・246頁
ISBN
9784000229845
在庫状況
在庫あり

価格:3,630 円

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著者略歴

  • 原 広司(はら・ひろし) 1936-2025年.建築家,東京大学名誉教授.1959年東京大学工学部建築学科卒業,64年同大学数物系大学院建築学専攻博士課程修了.61年RAS設計同人設立,70年アトリエ・ファイ建築研究所との協働を開始.2013年日本建築学会大賞受賞 著書―『建築に何が可能か』(学芸書林),『空間〈機能から様相へ〉』(岩波書店,サントリー学芸賞),『集落への旅』(岩波新書),『住居に都市を埋蔵する』(住まいの図書館出版局),『集落の教え100』(彰国社)ほか 吉見俊哉(よしみ・しゅんや) 1957年東京都生まれ.東京大学名誉教授.國學院大學観光まちづくり学部教授.87年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学 専攻―社会学・文化研究・メディア研究 著書―『都市のドラマトゥルギー』(河出文庫),『視覚都市の地政学』『空爆論』(以上,岩波書店),『親米と反米』『トランプのアメリカに住む』『平成時代』『大学は何処へ』『アメリカ・イン・ジャパン』(以上,岩波新書),『戦後と災後の間』『東京裏返し』『さらば東大』(以上,集英社新書),『敗者としての東京』(ちくま選書)ほか多数

目次

  1. はじめにというおわり 吉見俊哉 第1章 空襲を潜る――国家の建築と谷間の建築 東京大学と子弟、建築と社会学 丹下健三と戦後日本 空襲下の川崎から伊那の谷へ 〈自由〉の感覚が生まれたとき マイナスの中心からの風景 建築家とは誰のことか 閉ざされた谷間に住んでいた人々 第2章 旅する建築――逃亡者の集落へ なぜ、集落調査に向かったのか 国境を越える方法 逃亡者の集落 集団的な記憶の再生は可能か 自然が多様な空間言語を生む 仕掛けとしての建築 「非ず非ず」が新しいものを生み出す 第3章 夜のはずれで――自滅の先にあるもの 均質空間とはそもそも何か 建築の局所性 資本主義にうっちゃりをくわす方法 谷間には谷間のものができる 「離れて立て」 『それから』の世紀としての二十世紀 資本主義と神のあいだで 三千代の視点から読み返す 量子力学と「場」 「記号場」としての建築 人口増加と殺人の二十世紀、あるいはモダンとポストモダン 全体主義はいつも「凶悪な敵」を必要とする 場面としての都市へ 引き算をどう入れるか 第4章 場面を待ちながら――反抗的人間と建築 建築、あるいは場面を待つこと 逃亡者としてのヴラジーミルとエストラゴン キリスト=マルクスを拒絶するカミュ 三度、殺されるカミュ 「奴隷の世紀」としての二十世紀 ユダヤ・キリスト教的時間と地中海的時間 空間を横切る 再び、建築家とは誰のことか よく観察すること 「生きる」と「澄む」と「住む」 追 記 原広司の思考のネットワーク(トピックカード一覧) 本書関連年表 原広司語彙集(付箋集) おわりにというはじめ 吉見俊哉 写真・図版提供/出典一覧 《原広司語》注釈 原広司 List of Works

本文紹介

生涯、「建築に何が可能か」を問い続けた建築家が、都市論の第一人者を聞き役に、全力で取り組み、遺したオーラルヒストリー。

抜粋:梅田スカイビル、京都駅ビル、札幌ドーム……。「集落への旅」を起点に、生涯、「建築に何が可能か」を問い続けた哲人・建築家。氏を師と仰ぐ都市論の第一人者を相手に、自らの人生と思想を縦横無尽に語った対角線の対話。一月に逝去した原が、最後まで全力で取り組み、遺したオーラルヒストリー。[図版多数・口絵一丁]