書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「人間にとってその人生は作品である。この立場で私は小説を書いている」――そう記した司馬遼太郎の人生は、どのような作品だったのか。その読み解きと、戦後知識人たちと対話する姿勢から、歴史小説家としての、また文明批評家としての、歴史と人間の物語に対する透徹したまなざしが、いま浮き彫りになる。

司馬遼太郎の「跫音」

Takumi ブックス

司馬遼太郎の「跫音」

著者・関係者
関川 夏央 著
カテゴリ
現代文庫
刊行日
2025/02/14
体裁
A6・並製 ・268頁
ISBN
9784006023652
在庫状況
在庫あり

価格:1,243 円

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著者略歴

  • 関川夏央 Natsuo Sekikawa 作家.1949年,新潟県生まれ.上智大学外国語学部中退.『海峡を越えたホームラン』(双葉社,1984年)で第7回講談社ノンフィクション賞,『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローと共作,双葉社,1987‒97年)で第2回手塚治虫文化賞,2001年には,その「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により第4回司馬遼太郎賞,『昭和が明るかった頃』(文藝春秋,2002年)で第19回講談社エッセイ賞を受賞.『司馬遼太郎の「かたち」』(文藝春秋,2000年),『「坂の上の雲」と日本人』(文藝春秋,2006年),「人間晩年図巻」シリーズ(全5巻,岩波書店,2016‒21年)など著作多数.

目次

  1. 序――「歴史青春小説家」から「憂国」の人へ 「思想嫌い」という思想 司馬遼太郎と「戦後知識人」群像 一、仕事の主脈のひとつとしての対談・座談 二、言葉の共同作業を尊ぶ心 三、教養の厚い岩盤 四、「陰鬱な不機嫌」とは生来無縁の人、自律の人 五、視野広くあろうとする意志 六、「ひとびとの跫音」に耳を澄ます 七、「関西人」という生きかた 八、「合理の人」のもうひとつの側面 九、「絶対」という観念のない風土で書く 十、「人間の営み」という物語を生きる 大阪的作家の「計量」と「俯瞰」の文学 西郷という巨大な謎 「坂の上」から見通した風景 あの、元気だった大阪 あとがき

本文紹介

司馬遼太郎とは何者か。歴史小説家として、また文明批評家として、歴史と人間の物語をまなざす作家の本質が浮き彫りになる。

抜粋:「人間にとってその人生は作品である。この立場で私は小説を書いている」――そう記した司馬遼太郎の人生は、どのような作品だったのか。その読み解きと、戦後知識人たちと対話する姿勢から、歴史小説家としての、また文明批評家としての、歴史と人間の物語に対する透徹したまなざしが、いま浮き彫りになる。