書籍詳細

書籍のレビュー・概要

近代詩の彗星、八木重吉(1898-1927)。残された珠玉の詩篇には、生きることへの愛しみと哀しみが満ちている。愛と祈りの詩人を一冊に編む。キリスト教詩人とされる八木は、特定の宗派を超えて受け入れられている。人間の内奥にある普遍的なものが、読む者に働きかけている。霊性と言葉の交響を明らかにする。

八木重吉詩集

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八木重吉詩集

著者・関係者
八木 重吉 著・若松 英輔 編
カテゴリ
新書
刊行日
2025/02/14
体裁
文庫・364頁
ISBN
9784003123614
在庫状況
在庫あり

価格:1,155 円

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著者略歴

  • 八木 重吉(やぎ じゅうきち) (1898-1927) 詩人。現町田市の農家に生れる。東京高等師範学校英語科卒。中学校教員となる。第2詩集『貧しき信徒』の完成前に死去。1942年に高村光太郎、草野心平により『八木重吉詩集』刊行。『八木重吉全集(全3巻)』(1982年、筑摩書房)。町田市に八木重吉記念館、10月26日「茶の花忌」。 若松 英輔(わかまつ えいすけ) 1968年生.慶応義塾大学)文学部仏文科卒.評論家.東京工業大学教授。著書に『井筒俊彦――叡智の哲学』(慶応義塾大学出版会,2011),『内村鑑三をよむ』(2012)『岡倉天心『茶の本』を読む』(2013)『内村鑑三―悲しみの使徒』(2018)『『こころ』異聞』(2019,以上岩波書店)など。

目次

  1. 詩集 秋の瞳 巻首に(加藤武雄) 序 息を 殺せ 白い枝 哀しみの 火矢 朗らかな 日 フヱアリの 国 おほぞらの こころ 植木屋 ふるさとの 山 しづかな 画家 うつくしいもの 一群の ぶよ 鉛と ちようちよ 花になりたい 無雑作な 雲 大和行 咲く心 剣を持つ者 壺のような日 つかれたる 心 かなしみ 美しい 夢 心よ 死と珠 ひびく たましい 空を 指す 梢 赤ん坊が わらふ 花と咲け 甕 心よ 玉 こころの 海づら 貫ぬく 光 秋の かなしみ 泪 石くれ 竜舌蘭 矜恃ある 風景 静寂は怒る 悩ましき 外景 ほそい がらす 葉 彫られた 空 しづけさ 夾竹桃 おもひで 哀しみの海 雲 或る日の こころ 幼い日 痴寂な手 くちばしの黄な 黒い鳥 何故に 色があるのか 白き響 丘 を よぢる おもたい かなしみ 胡蝶 おほぞらの 水 そらの はるけさ 霧が ふる 空が 凝視てゐる こころ 暗き日 蒼白い きりぎし 夜の薔薇 わが児 つばねの 穂 人を 殺さば 水に 嘆く 蝕む 祈り 哀しみの 秋 静かな 焔 石塊と 語る 大木 を たたく 稲妻 しのだけ むなしさの 空 こころの 船出 朝の あやうさ あめの 日 追憶 草の 実 暗光 止まつた ウオツチ 鳩が飛ぶ 草に すわる 夜の 空の くらげ 虹 秋 黎明 不思議をおもふ あをい 水のかげ 人間 皎々とのぼつてゆきたい キーツに 寄す はらへたまつてゆく かなしみ 怒れる 相 かすかな 像 秋の日の こころ 白い 雲 白い 路 感傷 沼 と 風 毛虫 を うづめる 春 も 晩く おもひ 秋の 壁 郷愁 ひとつの ながれ 宇宙の 良心 空と光 おもひなき 哀しさ ゆくはるの 宵 しづかなる ながれ ちいさい ふくろ 哭くな 児よ 怒り 春 柳も かるく 詩集 貧しき信徒 序(加藤武雄) 母の瞳 お月見 花がふつてくると思ふ 涙 秋 光 母をおもふ 風が鳴る こどもが病む ひびいてゆかう 美しくすてる 美しくみる 路 かなかな 山吹 ある日 憎しみ 夜 日が沈む 果物 壁 赤い寝衣 奇蹟 私 花 冬 不思議 人形 美しくあるく 悲しみ 草をむしる 童 雨の日 蟻 大山とんぼ 虫 あさがほ 萩 水瓜を喰わう こうぢん虫 春 春 陽遊 春 梅 冬の夜 病気 太陽 石 春 春 春 桜 神の道 冬 冬日 森 夕焼 霜 冬 日をゆびさしたい 雨 くろずんだ木 障子 桐の木 ひかる人 木 踊 お化け 素朴な琴 響 霧 故郷 こども 豚 犬 柿の葉 涙 雲 お銭 水や草は いい方方である 天 秋のひかり 月 かなしみ ふるさとの川 ふるさとの山 顔 夕焼 冬の夜 麗日 冬 冬の野 病床無題 無題 無題 無題 梅 雨 木枯 無題 無題 無題 詩 稿 詩集 丘をよぢる白い路 ○ すべての季節は、秋を、 山 詩集 鳩がとぶ 白い秋 ○ それにしては りっぱすぎる―― ○ かなしみはたかく なりひびいてゆく、 ○ 秋 立つころとなれるゆえなりや ○ ましづかに 力づよい 雲! ○ 花を 見れば 嬉しい、――わたしにも、 ○ 虹は とほく しづかで あります、 ○ 何が 残されてあるのか!? ○ 耳を すませば きこえてくる、 詩集 花が咲いた ○ 虚しさをつらぬき 実相をつらぬいて ○ これは わたしの慢心なのだらうか!? 詩集 大和行 ○ まっくらな座敷に ふとゐることがある、 詩集 我子病む (かなしみ) メシア ○ まことの詩人は しづかにて死すべし 不死鳥 ○ まことの詩を もとむるなら 詩集 どるふいんの うた ○ かなしさが ながれる日 ○ なにもかも 捨てきれはしないのだから 詩稿 幼き怒り ○ かみを 感ぜよ、 ○ 宇宙のこころは かんじてゐる、 ○ 霊感は ○ 詩人とは ○ わたしの ねがひは ここにかかる、 ○ 霊感はしづかなる野にばかりいきづいてゐる、 ○ かなしみがひびきわたって ○ 幸福をみうしなふたひとよ、 ○ ほんとうに 次の世があるのなら ○ どうせ 死ぬるいのちでは あるけれど、 詩稿 柳もかるく ○ はるを うたへ ○ まちぬいた芽がでた ○ 草は 詩人 ○ ふるさとに かへりゆけよ ○ さくらの花にみいれ、おまへよ、 ○ 天国には「名」はない 詩稿 逝春賦 ○ あぢきない ○ そらに 澄みのぼる ○ すべてをすてきれはしないのだから ●詩● 鞠とぶりきの独楽 こま ○ きりすとを おもひたい ○ 森へはいりこむと 〔欠題詩群 ㈠〕 ○ 久しぶりで弟から ○ これだけの ○ 深みといふようなことは ○ きつそうにも ○ よむ本は ○ ゆふぐれの ○ 全きものよ ○ よろこびにあって ○ ほがらかな空は 〔欠題詩群 ㈡〕 ○ 詩につきておもふなかれ 病める友に与ふる ○ すこやかなものが ○ たんじゆんなことばであっても ○ 詩をうむこころ ○ この ○ ミルトンの ○ こころ ○ おろかしい ○ ふしぎ ○ いかるとき ○ かへがたきひとつのこころ ○ うごくこころ ○ まるひとつの ○ なにゆえ ○ しづかなるひは 神をおもふ秋 ○ かみをみうしなひたらば ○ かみよ ○ ここまでいらいらとはしってきた ○ われを めぐる ○ 金なきゆえ 不死鳥 純情を慕ひて あさがほのたね ○ このはいいろのそらから ○ このとしになって ○ わたしの絵は ○ 貧乏はかなしくはないが ○ おほくくづしては ○ 手をあわすれば 断章 ○ なぜわたしは ○ よろこばしき詩人は 幼き歩み ○ さびしいおもひではあるが 亡き友の妻 ○ えいえんを 寂寥三昧 ○ ロマンチストといふのは ○ 詩のうまれいづる日は ○ すぐれたる詩人のこころへはいりこめたときは 貧しきものの歌 ○ きりすと みたま ○ ギリシャ語の聖書をよめば ○ いつわりのない ○ むなしいことばをいふな ○ かなしみのせかいをば ○ かねがないゆえ 詩稿 ものおちついた冬のまち ○ 詩はなにゆえにとほといか ○ うたもひとつの行ひである ○ 本を研究することによって ○ 詩をよむときをえらびなさい ○ 秋をほめたこのまへのとしは ○ しなければならないことは ○ 万葉にかへってゆくのです ○ まづしいこころで詩をよみなさい ○ 古人に逢ふてゐると ○ あさくあいするよりは ○ うたで絵を描こうとするおろかしさ ○ よいことばであるなら 詩稿 み名を呼ぶ ○ かなしいのでもいい 断章 ○ れいめうなる ○ よぶがゆえに 〔断片詩稿〕 ○ ちさきものに 生前発表詩・詩稿 いきどほり 顔 冬 秋の水 暗い心 詩稿 桐の疏林 ○ この聖書のことばを ○ わたしが ○ わたしの詩よ イエスは きっとまたくる 詩稿 赤いしどめ ○ あさ、 ○ むぎのなかに ○ あかんぼをおんぶして 詩稿 ことば ○ 斜面といふものは 詩稿 松かぜ とんぽ 断章 詩稿 論理は熔ける 断章 ふるさと ○ みにくいものは 断章 詩稿 美しき世界 ○ いきどほりながらも ○ 真夏の空にたかくみる ある日 ○ かなしかれど 詩● うたを歌わう 憶えがき ある日 なかよくしよう 詩● ひびいてゆこう 愛 詩● 花をかついで歌をうたわう うつくしき わたし 詩● 木と ものの音 雨 ブレークに寄す 天国 詩● しづかな朝 涙 森 晩秋 私の詩 素朴な琴 詩 哀しみ 花 魂 野火 心 祈 麗日 基督 鬼 フランシス 信仰 聖霊 気持 私の詩 赤い花 真理 信仰詩篇 二月 十字架 キリスト 太陽 万象 〔断片詩稿〕 ○ もえたら ノオト A 願 仕事 ○ 詩をつくり詩を発表する 此の室 感謝 称名 ノオト B ○ 小さき花、完全の鏡―― ○ 私は貧しいと云へようか ノオト C ○ 太陽よりもっともっと高いところに ○ 長い命でないとおもへば ノオト D 床上独語 ノオト E ○ わが詩いよいよ拙くあれ ○ 独り言ぐらい真剣な言葉があらうか 詩神へ 歿後発表詩(原稿散佚分) ○ 私のそばに ○ 神さま 訳 詩 訳詩 ジョン・キーツ レーノゥルドに答へて 私が怖れるとき 海に 暗い霧は去った 「名」に ブレーク『無心の歌』 序詩 幼きよろこびのかたまり 解説(若松英輔) 八木重吉略年譜

本文紹介

近代詩の彗星、八木重吉(1898-1927)。珠玉の詩は、いのちへの愛しみと哀しみに満ちた愛と祈りの詩人を一冊に編む。

抜粋:近代詩の彗星、八木重吉(1898-1927)。残された珠玉の詩篇には、生きることへの愛しみと哀しみが満ちている。愛と祈りの詩人を一冊に編む。キリスト教詩人とされる八木は、特定の宗派を超えて受け入れられている。人間の内奥にある普遍的なものが、読む者に働きかけている。霊性と言葉の交響を明らかにする。