書籍詳細

書籍のレビュー・概要

日本の思想において、「霊性」はいかに捉えられてきたのか。王権と神仏の拮抗、近代における国家と宗教の一元化と批判、戦後の憲法制定と社会変容など、霊性を軸に新たな思想史の可能性が提示される。その豊かな思想的蓄積から、生者と死者の共存、精神的領域での結合を追求する社会のあり方など、未来への思考をひらく。

霊性の日本思想

Takumi ブックス

霊性の日本思想

境界を越えて結びあう

著者・関係者
末木 文美士 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2025/02/13
体裁
四六・上製 ・308頁
ISBN
9784000256780
在庫状況
在庫あり

価格:3,300 円

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著者略歴

  • 末木文美士(すえき・ふみひこ) 1949年生まれ. 東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学.博士(文学). 専攻─仏教学,日本思想史. 現在─東京大学名誉教授,国際日本文化研究センター名誉教授. 著書に,『日本宗教史』(岩波新書,2006年),『日本思想史の射程』(敬文舎,2017年),『仏教からよむ古典文学』(角川選書,2018年),『日本思想史』(岩波新書,2020年),『死者と霊性の哲学――ポスト近代を生き抜く仏教と神智学の智慧』(朝日新書,2022年),『禅の中世――仏教史の再構築』(臨川書店,2022年),『絶望でなく希望を――明日を生きるための哲学』(ぷねうま舎,2023年),『近世思想と仏教』(法藏館,2023年),『草木成仏の思想――安然と日本人の自然観』(サンガ新社,2024年)ほか.

目次

  1. 序 章 日本の思想をどう捉えるか Ⅰ 王権と神仏――日本思想史を再考する 第一章 日本王権論序説――世俗的存在か宗教的存在か 第二章 王権と儀礼――前近代思想の中の天皇 第三章 中世仏教の再定義――身体/勧進/神仏 第四章 「近世」という難問――「中世」でもなく「近代」でもなく 第五章 復古か革命か――「維新」という転換 Ⅱ 霊性から近代を捉え直す 第六章 近代化とは何だったのか――隠された霊性 第七章 さまよえる霊魂――近代の中の来世と霊魂 第八章 世俗/カルト/霊性――近代国家と宗教 第九章 夢みる憲法――前文から読む戦後憲法 第一〇章 きずなとしての霊性――境界を越えて結びあう 結 章 王権と文化――古典文化の形成と再生 初出一覧 あとがき

本文紹介

「霊性」を手がかりに、生者と死者の共存、精神的結合を追求する社会のあり方などを、日本の豊かな思想的蓄積から問い直す。

抜粋:日本の思想において、「霊性」はいかに捉えられてきたのか。王権と神仏の拮抗、近代における国家と宗教の一元化と批判、戦後の憲法制定と社会変容など、霊性を軸に新たな思想史の可能性が提示される。その豊かな思想的蓄積から、生者と死者の共存、精神的領域での結合を追求する社会のあり方など、未来への思考をひらく。