書籍詳細

書籍のレビュー・概要

なぜ歴史的に考える力が必要なのか。それは過去の上に立って、今を生きていることを私たちが忘れがちだからだ。結果、現代で起こる問題を近視眼的にしか捉えられず、社会を息苦しいものにさせている。近現代日本の歩みを振り返りながら、現在進行形の諸問題との連関を検証し、よりよい今、そして未来をつくる意義を提起する。

歴史的に考えること

Takumi ブックス

歴史的に考えること

過去と対話し、未来をつくる

著者・関係者
宇田川 幸大 著
カテゴリ
ジュニア新書
刊行日
2025/01/17
体裁
新書・246頁
ISBN
9784005009947
在庫状況
在庫あり

価格:1,089 円

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著者略歴

  • 宇田川 幸大(うだがわ・こうた) 1985年,横浜市出身.一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了.博士(社会学).日本現代史専攻. 現在,中央大学商学部准教授.著書に『私たちと戦後責任』(岩波書店,2023年)など. 祖父母の戦争体験を聞き,艦船模型作りに熱中していた少年は,いつしか歴史学の世界の住人になっていました.人が政治と社会を動かしてゆくところを生々しく描く――,そんな研究を続けたいなと思っています.

目次

  1. はじめに 序 章 1 過去は現在と切り離せない――わたしたちは近代日本の戦争の「後」を生きている 2 今、なぜ歴史的に考える力が必要なのだろう 3 みなさんと一緒に考えていきたいこと 4 読む前の準備体操――歴史学への招待 第一章 戦争と暴力が繰り返された時代――日清戦争からアジア太平洋戦争の敗戦まで ◎ この章の目的――全ての時代やできごとには前史がある 1 日清戦争・日露戦争――植民地獲得戦争の展開 2 第一次世界大戦への参戦 3 満州事変から日中戦争へ――戦争が戦争を呼ぶ 4 アジア太平洋戦争と日本の敗戦 第二章 占領政策で変わったこと、変わらなかったこと――一九四五〜一九五〇年代前半 ◎ この章の目的―― 変わらなかったことに目を凝らす 1 日本国憲法の制定から見えてくること 2 東京裁判の裁いたこと、裁かなかったこと 3 サンフランシスコ平和条約で問われなかったこと 第三章 苦しみを強いられ続ける人びと――一九五〇年代後半〜一九八〇年代 ◎ この章の目的――私たちの「当たり前」を疑う 1 日本と韓国の戦後――日韓基本条約・日韓請求権協定で棚上げされたこと 2 沖縄からベトナムへ飛ぶ爆撃機――ベトナム戦争と日本 3 蝕まれた兵士たちの心 第四章 冷戦終結と終わらない戦争――一九九〇年代〜現在 ◎ この章の目的――問題の棚上げは新たな暴力を生む 1 人権の視点から日本軍「慰安婦」問題を考える 2 帰ってきた日本人捕虜たちの戦後 3 徴用工問題という宿題 第五章 歴史的な視点から現在の世界を読み解く ◎ この章の目的――半径一メートルの世界を飛び出す 1 ウクライナ戦争からみえてきたこと 終 章 「現在」は、過去、そして未来につながる 1 「あったこと」を「なかったこと」にしてはならない理由 2 不必要な苦痛を生まないために 読書案内――次の一歩のために 参考文献一覧

本文紹介

なぜ歴史的に考える力が必要なのか。近現代日本の歩みをたどりつつ、今との連関を検証し、よりよい未来をつくる意義を提起する。

抜粋:なぜ歴史的に考える力が必要なのか。それは過去の上に立って、今を生きていることを私たちが忘れがちだからだ。結果、現代で起こる問題を近視眼的にしか捉えられず、社会を息苦しいものにさせている。近現代日本の歩みを振り返りながら、現在進行形の諸問題との連関を検証し、よりよい今、そして未来をつくる意義を提起する。