書籍詳細

書籍のレビュー・概要

人間ではない恋人、語るなの掟、開けてはいけない部屋――幸せな人が、幸せを求めて旅に出るでしょうか。むかしむかし、死の恐怖におびえる人々が夢みて語り継いだ物語が、アニメやゲームのモチーフになって現在にも生き続けています。なぜおとぎ話はあり、私たちに何を語るのでしょう。闇と光の物語の、深層に触れてみませんか。

おとぎ話はなぜ残酷でハッピーエンドなのか

Takumi ブックス

おとぎ話はなぜ残酷でハッピーエンドなのか

著者・関係者
ウェルズ 恵子 著
カテゴリ
ジュニア新書
刊行日
2024/12/20
体裁
新書・216頁
ISBN
9784005009930
在庫状況
在庫あり

価格:1,034 円

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著者略歴

  • ウェルズ恵子(ウェルズ・ケイコ) 詩、歌、物語(=声の文学)の研究者。立命館大学名誉教授。「声」や「音」と関係が深い文学と、文学が成り立つ環境としての文化についても広く研究。歌や物語が人間を苦しみから救う力を文学研究として立証したいと考えている。専門は英米文学・比較文化。おもな著書に、『フォークソングのアメリカ』(南雲堂)、『黒人霊歌は生きている』(岩波書店)、『魂をゆさぶる歌に出会う―アメリカ黒人文化のルーツへ』(岩波ジュニア新書)、『狼女物語』(編・解説、工作舎)など。

目次

  1. まえがき 序 章 おとぎ話はなぜあるのだろう おとぎ話のモヤモヤQ&A1 なぜ主人公はいつも美しいのか 第1章 話してはならない呪い――白雪姫か竈門禰豆子か 1『ざくろ姫』――悲しみを聴いて破裂する石 2『くるみ割りのケイト』――もの言わぬもう一人の自分 3『十二羽の野鴨』――物語りによる回復 おとぎ話のモヤモヤQ&A2 主人公と悪役以外はどんな人なのかもわからないのはなぜ? 第2章 異世界から来た恋人――『美女と野獣』のルーツ 4『キューピッドとプシケー』――愛のおとぎ話の原型神話 5『太陽の東、月の西』――優しい獣に愛されて 6『美人娘イブロンカ』――悪魔を呼んでしまった娘 おとぎ話のモヤモヤQ&A3 悪役が残酷に殺されても、ハッピーエンド? 第3章 暴力と奇跡――絶望から立ち上がる 7『腕のない娘』――おとぎ話のヴァイオレットたち 8『自分の手を切った王女』――強制される悪を避けるために 9『カルカヨナ姫の物語』――おとぎ話の中の奇跡と宗教 おとぎ話のモヤモヤQ&A4 つじつまが合わなかったり途中で話がずれるのはなぜ? 第4章 開けてはいけない部屋―青ひげ公の花嫁たち 10『ミスター・フォックス』――知る恐怖にどう立ち向かうか 11『青ひげ』――好奇心は罪か 12『血だらけの部屋』――孤独と疑惑を超えて おとぎ話のモヤモヤQ&A5 おとぎ話の語り手にとって「幸せ」とは 終 章 おとぎ話はなぜ残酷でハッピーエンドなのか 読書案内 あとがき 引用・参考文献一覧

本文紹介

異類の恋人、語るなの掟、開けてはいけない部屋―今も生き続けるおとぎ話は、私たちに何を語るのでしょう。物語の深層を探ります

抜粋:人間ではない恋人、語るなの掟、開けてはいけない部屋――幸せな人が、幸せを求めて旅に出るでしょうか。むかしむかし、死の恐怖におびえる人々が夢みて語り継いだ物語が、アニメやゲームのモチーフになって現在にも生き続けています。なぜおとぎ話はあり、私たちに何を語るのでしょう。闇と光の物語の、深層に触れてみませんか。