書籍詳細

書籍のレビュー・概要

人はなぜ動物をえがくのか。動物にひかれる人間とは何者か――。古今東西の絵や詩、演劇や音楽、舞踏等の表現を素材に、人類学をはじめとする多分野から集った研究者12名が考察し、11名の多彩なアーティストが語る。人と動物の間に生まれたイメージの軌跡を辿り直し、両者の関係の新たな可能性を探る画期的論集。カラー図版多数。

〈動物をえがく〉人類学

Takumi ブックス

〈動物をえがく〉人類学

人はなぜ動物にひかれるのか

著者・関係者
山口 未花子 編著・石倉 敏明 編著・盛口 満 編著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2024/12/24
体裁
A5・並製 ・286頁
ISBN
9784000616782
在庫状況
在庫あり

価格:3,740 円

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著者略歴

  • 山口未花子(やまぐち・みかこ) 1976年,京都府生まれ.奈良教育大学教育学部総合文化科学課程環境科学コース卒業,北海道大学大学院文学研究科博士課程修了.東北大学東北アジア研究センター,北九州市立大学,岐阜大学を経て,現在,北海道大学大学院文学研究院・文化多様性論講座文化人類学研究室教授.専門は人類学,動物論.著書に『ヘラジカの贈り物』(春風社),共著書に『生きる智慧はフィールドで学んだ』(ナカニシヤ出版). 石倉敏明(いしくら・としあき) 1974年,東京都生まれ.中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程単位取得後退学.多摩美術大学芸術人類学研究所,明治大学野生の科学研究所などを経て,現在,秋田公立美術大学美術学部アーツ&ルーツ専攻准教授.専門は芸術人類学,神話学.共著書に『野生めぐり』(淡交社),共同制作による作品展示・展覧会企画に《Cosmo-Eggs|宇宙の卵》(第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展,ジャルディーニ会場・日本館)ほか. 盛口 満(もりぐち・みつる) 1962年,千葉県生まれ.千葉大学理学部生物学科卒業.自由の森学園中学校・高等学校理科教員,NPO法人珊瑚舎スコーレ講師,沖縄大学学長を経て,現在,沖縄大学人文学部こども文化学科教授.専門は生物学・理科教育.著書に『マイマイは美味いのか』『ものが語る教室』『ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検』『めんそーれ!化学』(いずれも岩波書店),『僕らが死体を拾うわけ』(ちくま文庫),『自然を楽しむ』(東京大学出版会)ほか多数. [執筆者一覧] 五十嵐大介(いがらし・だいすけ) 漫画家.著書に『海獣の子供』(小学館,『月刊IKKI』),『ディザインズ』(講談社,『月刊ア フタヌーン』). 大石侑香(おおいし・ゆか) 神戸大学准教授.専門は社会人類学.著書に『シベリア森林の民族誌』(昭和堂),共著書に『寒冷アジアの文化生態史』(古今書院). 大小島真木(おおこじま・まき) アーティスト,アートユニット.個展に《L'oeil de la Baleine/鯨の目》(パリ・アクアリウム),個展+映像作品に《千鹿頭A thousand Dear Head》(調布市文化会館 たづくり). 小田 隆(おだ・たかし) 画家,イラストレーター,京都精華大学教授.専門は絵画,イラストレーション,美術解剖学.著書に『うつくしい美術解剖図』(玄光社),共著書に『クジラの進化』(講談社). ケイトリン・コーカー ダンサー,北海道大学准教授.専門は人類学,身体論.著書に『暗黒舞踏の身体経験』(京都大学学術出版会),共著書に『生きる智慧はフィールドで学んだ』(ナカニシヤ出版). 鴻池朋子(こうのいけ・ともこ) アーティスト.個展に《鴻池朋子展 メディシン・インフラ》(青森県立美術館),著書に『どうぶつのことば』(羽鳥書店). 齋藤亜矢(さいとう・あや) 京都芸術大学教授.専門は芸術認知科学.著書に『ヒトはなぜ絵を描くのか』『ルビンのツボ』(いずれも岩波書店). サリントヤ 北海道大学博士課程.専門は文化人類学.共著書に『生きる智慧はフィールドで学んだ』(ナカニシヤ出版). 管啓次郎(すが・けいじろう) 詩人,明治大学教授.専門は比較詩学,批評理論.著書に『狼が連れだって走る月』(河出文庫),『犬探し/犬のパピルス』(Tombac). 菅原和孝xe(すがわら・かずよし) 京都大学名誉教授.専門は人類学.著書に『狩り狩られる経験の現象学』(京都大学学術出版会),『動物の境界』(弘文堂). 瀧本(猪瀬)彩加(たきもと(いのせ)・あやか) 北海道大学准教授.専門は比較認知科学,比較行動学.共著書に『恋する人間』(北海道大学出版会). 竹川大介(たけかわ・だいすけ) 北九州市立大学教授.専門は人類学,海洋民族学,人類進化論.共著書に『野生性と人類の論理』(東京大学出版会).インスタレーション作品に《海のこと山のこと》(奥能登国際芸術祭2017). 土取利行(つちとり・としゆき) 音楽家,パーカッショニスト.ピーター・ブルック国際劇団音楽監督・演奏に《マハーバーラタ》.音楽CD に「銅鐸」.著書に『壁画洞窟の音』(青土社). 長坂有希(ながさか・あき) アーティスト,広島市立大学講師.個展に《Ethno-Remedies : Bedtime Stories ⇄ A Life's Manual》(ふうせんかずらCAFE & BAR MIROKU TERRACE),《Living with Otherness》(モエレ沼公園ガラスのピラミッド). 西澤真樹子(にしざわ・まきこ) なにわホネホネ団団長,大阪市立自然史博物館外来研究員,認定NPO 法人大阪自然史センター理事.共著書に『ホネホネたんけんたい』(アリス館),展示に《動物のからだ》(ODP デザインギャラリー). 丹羽朋子(にわ・ともこ) 国際ファッション専門職大学准教授.専門は文化人類学,ものづくり文化,記録と表現の方法論.共著書に『わざの人類学』(京都大学学術出版会),展覧会に《窓花/中国の切り紙》(共同制作,福岡アジア美術館・生活工房). 根本裕子(ねもと・ゆうこ) 陶芸家.個展に《イムヌスの部屋》(山形まなび館),《どこまでいっても物体》(Gallery OUT of PLACE TOKIO),《豊かな感情》(Cygart gallery). 長谷川朋広(はせがわ・ともひろ) JP GAMES チーフクリエイティブオフィサー・ゲーム制作.代表作「FINAL FANTASY XV」アートディレクター(2016,モンスター・召喚獣・生き物のデザイン担当). 山中由里子(やまなか・ゆりこ) 国立民族学博物館教授.専門は比較文学・比較文化.著書に『アレクサンドロス変相』(名古屋大学出版会),編書に『驚異と怪異』(河出書房新社). 吉田ゆか子(よしだ・ゆかこ) 東京外国語大学准教授.専門は文化人類学.著書に『バリ島仮面舞踊劇の人類学』(風響 社),編著書に『東南アジアで学ぶ文化人類学』(昭和堂).

目次

  1. はじめに 山口未花子 Ⅰ 動物を観察してえがく 1 イメージの中の動物たち――大学生の絵から考える……………盛口 満 コラム1 自然史標本の役割と動物たちをめぐる文化……………西澤真樹子 コラム2 学者と協働で挑む古生物の復元図……………小田 隆 2 暮らしの中の毛皮――西シベリア・ハンティの女性の生き方……………大石侑香 コラム3 モンスターデザイン……………長谷川朋広 Ⅱ 動物を想ってえがく 3 取り残された動物になる――核災害後の表現実践から……………丹羽朋子 コラム4 動物を踊る・動物で躍る――バリ舞踊の表現をめぐって……………吉田ゆか子 4 狩られる動物を想う――子どもの絵からグイ・ブッシュマンの語りまで……………菅原和孝 コラム5 えがかれた動物としての私たち――今貂子の舞踏……………ケイトリン・コーカー 5 動物詩序説――生命に直面する詩の問い……………管啓次郎 Ⅲ 動物イメージの変容をえがく 6 「共異体」としてのキメラ――人間と動物のあいだに……………石倉敏明 コラム6 間にて真を眼ざせば――真似び、学び、愛む、ミメーシスとしての制作行為……………大小島真木 7 「驚異の部屋」の怪物たち――不思議な生きものが生まれる現場……………山中由里子 8 ヒトはなぜ動物を描くのか――人類進化とアートの起源……………齋藤亜矢 コラム7 ドリーム ハンティング グラウンド……………鴻池朋子 9 「彫られた」動物とともに生きる――ライオンの彫刻が守り、癒し、導く存在になるとき……………長坂有希 コラム8 土で動物をつくること、焼くこと……………根本裕子 Ⅳ 動物とつながるためにえがく 10 動物にうたう歌――カナダ・ユーコン先住民と動物が織りなす音の共同体……………山口未花子 コラム9 描くことの根源に動物がいた……………土取利行 11 動きを描くことの意味――動物表象とアニマシー……………竹川大介 コラム10 動物を漫画に描く……………五十嵐大介 12 動物、人、風景をつなぐ歌――ギンゴーが響く草原……………サリントヤ コラム11 「空気を読む」馬……………瀧本彩加 おわりに――共に動物である私たち……………石倉敏明 執筆者一覧

本文紹介

人が動物を想いえがき、表現する行為の源泉にはなにがあるのか。研究者とアーティストが共同で考察する、人類学の新たな挑戦。

抜粋:人はなぜ動物をえがくのか。動物にひかれる人間とは何者か――。古今東西の絵や詩、演劇や音楽、舞踏等の表現を素材に、人類学をはじめとする多分野から集った研究者12名が考察し、11名の多彩なアーティストが語る。人と動物の間に生まれたイメージの軌跡を辿り直し、両者の関係の新たな可能性を探る画期的論集。カラー図版多数。