書籍詳細

書籍のレビュー・概要

ベルリンの壁の崩壊から一年足らず、ドイツ統一は猛烈な勢いで実現した。その過程で、「1インチたりとも」NATOは拡大しない、という約束は交わされたのか。外交史研究の第一人者による本書は、アメリカ・ロシア・欧州各国のリーダーたちがポスト冷戦秩序の構築へ向けて繰り広げた1990年代の壮絶な権力ドラマである。(全二冊) ■ 監訳者・岩間陽子さんが読みとく『1インチの攻防』 » 解説PDF

1インチの攻防 (上)

Takumi ブックス

1インチの攻防 (上)

NATO拡大とポスト冷戦秩序の構築

著者・関係者
M.E.サロッティ 著・岩間 陽子 監訳・細谷 雄一 監訳・板橋 拓己 監訳・山本 健 訳・妹尾 哲志 訳・堀田 主 訳・青野 利彦 訳・小川 浩之 訳・齋藤 嘉臣 訳・倉科 一希 訳・小林 弘幸 訳・立石 洋子 訳・合六 強 訳
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2024/12/24
体裁
四六・上製 ・462頁
ISBN
9784000616737
在庫状況
在庫あり

価格:4,180 円

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著者略歴

  • M. E.サロッティ(Mary Elise Sarotte) ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院教授.外交史研究.とりわけ冷戦終結からポスト冷戦期に関する研究を続ける.著書にDealing with the Devil: East Germany, Détente, and Ostpolitik, 1969-1973(University of North Carolina Press, 2001), 1989: The Struggle to Create Post-Cold War Europe(Princeton Univiversity Press, 2014[邦訳『1989――ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパをめぐる闘争』(上・下),奥田博子訳,慶應義塾大学出版会,2019年]),Collapse: The Accidental Opening of the Berlin Wall(Basic Books, 2015)ほか. [訳者紹介] 岩間陽子(いわま・ようこ)監訳 政策研究大学院大学教授.国際政治・欧州安全保障.『核の一九六八年体制と西ドイツ』(有斐閣,2021年),『核共有の現実――NATOの経験と日本』(編著,信山社,2023年)ほか. 細谷雄一(ほそや・ゆういち)監訳 慶應義塾大学法学部教授.国際政治史・イギリス外交史.『外交による平和――アンソニー・イーデンと20世紀の国際政治』(有斐閣,2005年),『迷走するイギリス――EU離脱と欧州の危機』(慶應義塾大学出版会,2016年)ほか. 板橋拓己(いたばし・たくみ)監訳,日本語版への序文,序章,第1章 東京大学大学院法学政治学研究科教授.国際政治史・ヨーロッパ政治史.『黒いヨーロッパ――ドイツにおけるキリスト教保守派の「西洋(アーベントラント)」主義,1925~1965年』(吉田書店,2016年),『分断の克服 1989-1990――統一をめぐる西ドイツ外交の挑戦』(中公選書,2022年)ほか. 山本 健(やまもと・たけし)第2章 西南学院大学法学部教授.外交史・国際関係論.『同盟外交の力学――ヨーロッパ・デタントの国際政治史 1968-1973』(勁草書房,2010年),『ヨーロッパ冷戦史』(ちくま新書,2021年)ほか. 妹尾哲志(せのお・てつじ)第3章 専修大学法学部教授.国際関係論・ドイツ外交史.『戦後西ドイツ外交の分水嶺――東方政策と分断克服の戦略,1963~1975年』(晃洋書房,2011年),『冷戦変容期の独米関係と西ドイツ外交』(晃洋書房,2022年)ほか. 堀田 主(ほった・つかさ)第4章 慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程.国際政治史・ソ連外交史.「ストックホルム軍縮会議の再生――現地査察問題をめぐるソ連外交,1985-1986年」(『ロシア・東欧研究』第50号,2022年),「EC・コメコン共同宣言をめぐる東西交渉,1985-1988年――ミハイル・ゴルバチョフのイニシアティブを中心に」(『法学政治学論究』第137号,2023年)ほか. 青野利彦(あおの・としひこ)第5章 一橋大学大学院法学研究科教授.アメリカ政治外交史・国際関係史.『冷戦史』(上・下)(中公新書,2023年).『「危機の年」の冷戦と同盟――ベルリン,キューバ,デタント1961-63年』(有斐閣,2012年)ほか. 小川浩之(おがわ・ひろゆき)第6章 東京大学大学院情報学環教授.現代イギリス政治外交史・国際政治史.『イギリス帝国からヨーロッパ統合へ――戦後イギリス対外政策の転換とEEC加盟申請』(名古屋大学出版会,2008年),『英連邦――王冠への忠誠と自由な連合』(中公叢書,2012年)ほか. 齋藤嘉臣(さいとう・よしおみ)第7章 京都大学大学院人間・環境学研究科教授.国際政治史・イギリス外交史.『文化浸透の冷戦史――イギリスのプロパガンダと演劇性』(勁草書房,2013年),『ジャズ・アンバサダーズ――「アメリカ」の音楽外交史』(講談社メチエ,2017年)ほか. 倉科一希(くらしな・いつき)第8章 同志社大学グローバル地域文化学部教授.アメリカ外交史・国際関係史.『アイゼンハワー政権と西ドイツ――同盟政策としての東西軍備管理交渉』(ミネルヴァ書房,2008年),『現代アメリカ政治外交史――「アメリカの世紀」から「アメリカ第一主義」まで』(共編,ミネルヴァ書房,2020年)ほか. 小林弘幸(こばやし・ひろゆき)第9章 東京大学先端科学技術研究センター特任研究員.イギリス外交史・国際政治史.『ハンドブックヨーロッパ外交史――ウェストファリアからブレグジットまで』(共著,ミネルヴァ書房,2022年),『核共有の現実――NATOの経験と日本』(共著,信山社,2023年)ほか. 立石洋子(たていし・ようこ)第10章 同志社大学グローバル地域文化学部准教授.ロシア・旧ソ連地域研究.『国民統合と歴史学――スターリン期ソ連における「国民史」論争』(学術出版会,2011年),『スターリン時代の記憶――ソ連解体後ロシアの歴史認識論争』(慶應義塾大学出版会,2020年)ほか. 合六 強(ごうろく・つよし)終章 二松学舎大学国際政治経済学部准教授.ヨーロッパ国際関係史・米欧関係.『ウクライナ戦争とヨーロッパ』(共著,東京大学出版会,2023年),『核共有の現実――NATOの経験と日本』(共著,信山社,2023年)ほか.

目次

  1. 日本語版への序文 凡 例 略語一覧 序 章 排除されていく選択肢 第一部 収穫と嵐 一九八九―九二年 第一章 二つのドレスデンの夜 NATO創設をめぐる闘い ワルシャワ条約を去る NATO脱退と非核化 第二章 冗談じゃない ロスト・イン・トランスレーション 「1インチたりとも東へ移動しない」 青信号点灯 電光石火の外遊 キャンプ・デーヴィッド 第三章 境界線を越える 「ポーカーゲームの大一番」 ワシントン米ソ首脳会談とヘルシンキ原則 「線路上に十字に横たわって」 九月の闘争 第四章 忘却と好機 フセインとともに追放する/ゴルバチョフの末路 「誰が核兵器をコントロールしているのか?」 エリツィンがソ連を忘却の彼方に葬り去る 「痛恨の極み」 第二部 天候回復 一九九三―九四年 第五章 三角を四角にする 「田舎者」への助言 三角形の二つの角――ロシアとウクライナ 第三の角――ヴィシェグラード モスクワの惨劇 平和のためのパートナーシップ(PfP) 原 注 参照文献一覧 訳者紹介

本文紹介

ドイツ統一の前に、「1インチたりとも」NATOは拡大しない、という約束はあったか。各国のリーダーたちによる権力ドラマ。

抜粋:ベルリンの壁の崩壊から一年足らず、ドイツ統一は猛烈な勢いで実現した。その過程で、「1インチたりとも」NATOは拡大しない、という約束は交わされたのか。外交史研究の第一人者による本書は、アメリカ・ロシア・欧州各国のリーダーたちがポスト冷戦秩序の構築へ向けて繰り広げた1990年代の壮絶な権力ドラマである。(全二冊) ■ 監訳者・岩間陽子さんが読みとく『1インチの攻防』 » 解説PDF