書籍詳細

書籍のレビュー・概要

昭和は、今この瞬間の私たちの立っている時空につながる。なぜ競争から降りられないのか、国にとっての独立・自立とは何か、人間にとっての自立とは何か。これらの難問に答えるべく、明治・大正から平成までを縦横に語りつつ、各々が昭和を知るための本も紹介する。好評『日本問答』『江戸問答』に続く第三弾。

昭和問答

Takumi ブックス

昭和問答

著者・関係者
田中 優子 著・松岡 正剛 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2024/10/18
体裁
新書・302頁
ISBN
9784004320395
在庫状況
在庫あり

価格:1,232 円

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著者略歴

  • 田中優子(たなか・ゆうこ) 法政大学名誉教授,法政大学江戸東京研究センター特任教授.法政大学社会学部教授,社会学部長,総長を歴任.専門は日本近世文化・アジア比較文化.『江戸の想像力』で芸術選奨文部大臣新人賞,『江戸百夢』で芸術選奨文部科学大臣賞・サントリー学芸賞.『日本問答』『江戸問答』(松岡氏との共著,岩波新書)ほか著書多数.2005年度紫綬褒章.江戸時代の価値観,視点,持続可能社会のシステムから,現代の問題に言及することも多い. 松岡正剛(まつおか・せいごう) 1944年,京都生まれ.70年代に雑誌『遊』編集長として名を馳せ,80年代に「編集工学」を確立.以降,情報文化と技術をつなぐ研究・企画・構想に従事.日本の歴史文化について独自の切り口による編著作も多数.2000年よりインターネット上で「千夜千冊」を連載.おもな著書に『日本という方法』『見立て日本』『千夜千冊エディション』(全30冊)『日本文化の核心』『別日本で、いい』(共著)ほか.

目次

  1. 1 戦争が準備されていた 昭和を問答するための問題提起 戦争のための大義──一国の独立 「日鮮同祖論」の問題 近世日本人の地政学的センス 国のかたちと、国家のあり方 民権運動と国民が戦争を煽った 満鉄経営と日韓併合 第一次世界大戦で得たもの 間接統治にこだわるわけ 日本の権力システムの不思議 2 二つの戦争 日中戦争への道程 黄禍論が吹き荒れた 戦争の動機をつくるための戦闘 抬頭する共産主義 迷走する日本と毛沢東の戦術 日本軍に欠けていたもの フィードバックなき戦争 3 占領日本が失ったもの GHQ占領と一億総懺悔 東京裁判をどうみるか 原爆の資料館に足りないもの 占領政策の転換と反共の砦 憲法制定力と政治思想 三島由紀夫が抱えそこねた昭和 4 生い立ちのなかの昭和 敗戦後の東京・京都の風景 日本の選択への違和感 テレビも給食もアメリカさん 戦争体験から受け取るもの 安保闘争とのかかわり 七〇年安保の行方と万博 「あいだ」を編集するための「遊」 不確定性の科学に学ぶ 昭和が終わってしまう前に 土俗日本とポップ日本 フランス文学から江戸文学へ 日本文化は閃光の 5 本を通して昭和を読む 昭和を知るための本 雑誌も本も読んでいた 別世界としての小説 同時代の体験を読む 日本のナショナリティを読むための本 日本の科学者たちの思索と情緒 言葉の場所としての共同体 石牟礼道子の言葉 昭和は「祈り」と「憧れ」を失った 梁石日が描いたもの 6 昭和に欠かせない見解 昭和の闇を読み解く 日本の古層を再生した折口 コミューンをめざしたウーマンリブ ハードボイルドとニヒルの系譜 日本のニヒルと時代小説 石川淳と中村真一郎の読み方 島田雅彦の自由について 全知全能の神と天皇 関係性のなかでの「自立」 「虚に居て実をおこなふべし」 関係のなかでしか生きられない 名づけようのない色 「いないいない・ばあ」でいく 「世界たち」のために対話をする あとがき1 ともにとびらをあけてきた(田中優子) あとがき2 ゴジラが上陸するまで(松岡正剛)

本文紹介

なぜ私達は競争から降りられないのか、国にとっての独立・自立、そして人間にとっての自立とは何か。昭和を知るための本も紹介。

抜粋:昭和は、今この瞬間の私たちの立っている時空につながる。なぜ競争から降りられないのか、国にとっての独立・自立とは何か、人間にとっての自立とは何か。これらの難問に答えるべく、明治・大正から平成までを縦横に語りつつ、各々が昭和を知るための本も紹介する。好評『日本問答』『江戸問答』に続く第三弾。