書籍詳細

書籍のレビュー・概要

子どもは未熟で弱く、親が常に愛情を注ぎ育て上げなければいけない――。しかしそれだけでは、親は追い詰められてしまう。動物とヒトの行動を比較すると、親の資源を奪いながら自ら育つ、ヒトの子どもの強さがみえてくる。対立や衝突を繰り返しつつ、親も子も共に育つ調和した関係をどう築くか。発達行動学の知見から探る。

抱え込まない子育て

Takumi ブックス

抱え込まない子育て

発達行動学からみる親子の葛藤

著者・関係者
根ヶ山 光一 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2024/10/18
体裁
新書・238頁
ISBN
9784004320371
在庫状況
在庫あり

価格:1,034 円

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著者略歴

  • 根ヶ山光一(ねがやま・こういち) 1951年香川県生まれ 大阪大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程退学.博士(人間科学) 大阪大学人間科学部助手,武庫川女子大学家政学部助教授,早稲田大学人間科学学術院教授などを経て, 現在―早稲田大学名誉教授,NPO法人保育:子育てアドバイザー協会理事長,日本乳幼児医学・心理学会理事長 専攻―発達行動学 著書―『発達行動学の視座』(金子書房),『「子育て」のとらわれを超える』(新曜社),『アロマザリングの島の子どもたち』(新曜社) 共著―『共有する子育て』(金子書房),『からだがかたどる発達』(福村出版),『ヒトの子育ての進化と文化』(有斐閣)ほか多数

目次

  1. はじめに 第1章 ヒトの子育ての本質――分離と保護の両立 1 動物としてのヒトの子育て 2 ヒトゆえの困難 3 つながりの中の子ども 第2章 親子の駆け引きと衝突 1 子の戦略と親の戦略 2 親子間で繰り広げられる資源争奪 3 多様な「子別れ」の実践 第3章 「体罰」について――求心性と遠心性から検証する 1 体罰と自立への促しの違い 2 揺らぎつつ行う子育て 第4章 ヒトの子育ての多様な担い手 1 家族によるアロマザリング 2 専門家による支援――巨大システムに囲まれたヒトの出産・育児 3 モノも子どもを育てる――その功罪 4 親中心主義と子ども中心主義 第5章 親・家庭を超えた子育て――多良間島の「守姉」 1 「守姉」というアロマザリング 2 変わる島の子育て 3 島の水平的対人関係 第6章 「ほどほど」の親子関係へ――抱え込まない子育て 1 子どもと力を合わせる 2 ヒトとモノのアロマザリングをうまく活用する 3 子育てに多様性を認める 4 子育てに優しい社会の実現 おわりに 参考文献

本文紹介

対立や衝突をしながら、親も子も育つ調和した関係をどう築くか。動物との比較によりヒトの特性をみる発達行動学の知見から探る。

抜粋:子どもは未熟で弱く、親が常に愛情を注ぎ育て上げなければいけない――。しかしそれだけでは、親は追い詰められてしまう。動物とヒトの行動を比較すると、親の資源を奪いながら自ら育つ、ヒトの子どもの強さがみえてくる。対立や衝突を繰り返しつつ、親も子も共に育つ調和した関係をどう築くか。発達行動学の知見から探る。