書籍詳細

書籍のレビュー・概要

この20年、日本型雇用システムは変容し、貧困の可視化が進んだ。それに伴い関心が高まる「非正規雇用」「長時間労働」「ブラック企業」といった事象をとらえた画期となる論考を、量的・質的研究を問わず収録。「現実」の記述と「理想」の問い直しという基本を踏まえながら、様々な試みがなされた本分野の成果を見渡す。

労働・貧困

Takumi ブックス

労働・貧困

著者・関係者
北田 暁大 編集委員・岸 政彦 編集委員・筒井 淳也 編集委員・丸山 里美 編集委員・山根 純佳 編集委員・太郎丸 博 編集協力
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2024/10/29
体裁
A5・上製 ・276頁
ISBN
9784000114462
在庫状況
在庫あり

価格:3,740 円

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著者略歴

  • 【編者】 丸山里美(まるやま さとみ) 1976年生.京都大学大学院文学研究科准教授.社会福祉学,ジェンダー研究.『女性ホームレスとして生きる──貧困と排除の社会学〔増補新装版〕』(世界思想社),『質的社会調査の方法──他者の合理性の理解社会学』(共著,有斐閣)など. 太郎丸 博(たろうまる ひろし) 1968年生.京都大学大学院文学研究科教授.社会階層論,数理社会学.『若年非正規雇用の社会学』(大阪大学出版会),『フリーターとニートの社会学』(編著,世界思想社)など. 【執筆者】(掲載順) 阿部真大(あべ まさひろ) 1976年生.甲南大学文学部教授.労働社会学,社会調査論.『会社のなかの「仕事」 社会のなかの「仕事」──資本主義経済下の職業の考え方』(光文社新書),『地方にこもる若者たち──都会と田舎の間に出現した新しい社会』(朝日新書)など. 今野晴貴(こんの はるき) 1983年生.NPO法人POSSE代表.労働社会学,労使関係論.『賃労働の系譜学──フォーディズムからデジタル封建制へ』(青土社),『ブラック企業──日本を食いつぶす妖怪』(文春新書)など. 有田 伸(ありた しん) 1969年生.東京大学社会科学研究所教授.比較社会学,社会階層論.『就業機会と報酬格差の社会学──非正規雇用・社会階層の日韓比較』(東京大学出版会),『韓国の教育と社会階層──「学歴社会」への実証的アプローチ』(東京大学出版会)など. 阪口祐介(さかぐち ゆうすけ) 1981年生.関西大学総合情報学部教授.社会階層論,計量社会学.『リスク意識の計量社会学──犯罪・失業・原発・感染症への恐れを生み出すもの』(勁草書房),『少子高齢社会の階層構造1 人生初期の階層構造』(分担執筆,東京大学出版会)など. 小野 浩(おの ひろし) 一橋大学大学院経営管理研究科教授.社会階層論,人的資本理論.『人的資本の論理──人間行動の経済学的アプローチ』(日本経済新聞出版),『Redistributing Happiness: How Social Policies Shape Life Satisfaction』(共著,Praeger)など. 安里和晃(あさと わこう) 1971年生.京都大学大学院文学研究科准教授.社会統合政策,福祉レジーム論.『国際移動と親密圏──ケア・結婚・セックス』(編著,京都大学学術出版会),『労働鎖国ニッポンの崩壊──人口減少社会の担い手はだれか』(編著,ダイヤモンド社)など. 妻木進吾(つまき しんご) 1975年生.龍谷大学経営学部准教授.都市社会学,生活史研究.『現代の部落問題(講座 近現代日本の部落問題3)』(分担執筆,解放出版社),『児童養護施設と社会的排除──家族依存社会の臨界』(共著,解放出版社)など. 知念 渉(ちねん あゆむ) 1985年生.大阪大学大学院人間科学研究科准教授.教育社会学,家族社会学.『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー──ヤンキーの生活世界を描き出す』(青弓社),『教育格差の診断書──データからわかる実態と処方箋』(共著,岩波書店)など. 石岡丈昇(いしおか とものり) 1977年生.日本大学文理学部教授.比較社会学,身体文化論.『ローカルボクサーと貧困世界──マニラのボクシングジムにみる身体文化〔増補新装版〕』(世界思想社),『タイミングの社会学──ディテールを書くエスノグラフィー』(青土社)など.

目次

  1. 刊行にあたって Ⅰ 労働と格差の構造 バイク便ライダーのエスノグラフィー──危険労働にはまる若者たち……………阿部真大 近年の若年労働問題の発生要因の考察──「若者の「使い捨て」が疑われる企業」の事例を中心に……………今野晴貴 非正規雇用の捕捉方法とその適用過程からみる日韓労働市場における格差……………有田 伸 正規/非正規雇用の賃金格差要因──日・韓・台の比較から……………太郎丸 博 失業リスクの趨勢分析──非正規雇用拡大の影響と規定構造の変化に注目して……………阪口祐介 日本の労働時間はなぜ減らないのか?──長時間労働の社会学的考察……………小野 浩 東アジアにおけるケアの外部化──市場化と社会化の観点から……………安里和晃 Ⅱ 貧困のアクチュアリティ 野宿生活──「社会生活の拒否」という選択……………妻木進吾 「貧困家族であること」のリアリティ……………知念 渉 ローカルボクサーと貧困世界──マニラの事例から……………石岡丈昇 OVERVIEW 二〇〇〇年代以降の労働・貧困の社会学……………太郎丸 博/丸山里美

本文紹介

労働システムの変容や貧困の可視化に伴い関心が高まる様々な事象をとらえた画期となる論考を、量的・質的研究を問わず収録。

抜粋:この20年、日本型雇用システムは変容し、貧困の可視化が進んだ。それに伴い関心が高まる「非正規雇用」「長時間労働」「ブラック企業」といった事象をとらえた画期となる論考を、量的・質的研究を問わず収録。「現実」の記述と「理想」の問い直しという基本を踏まえながら、様々な試みがなされた本分野の成果を見渡す。