書籍詳細

書籍のレビュー・概要

【特集1】暴力と政治 いま、世界中に有形無形の暴力がひろがっている。 格差と分断が深刻化し、人々の不満が噴出する政治状況。SNSを通じて増幅された憎悪は、社会の機能不全を引き起こし、暴力の引き金となっている。そのなかで虐げられる多くは、弱い立場におかれる人々にほかならない。 元首相の殺害事件から2年、米国では大統領候補者の演説の場で銃撃が起こった。また、移民やマイノリティへの暴力的な振る舞いはあとを絶たない。 社会に浸透する暴力を、民主主義はいかに止めうるのだろうか。政治との関わりから考える。 【特集2】核危機の人新世 原爆開発を主導した物理学者の苦悩を描いた映画『オッペンハイマー』。物語が描く「マンハッタン計画」の陰には故郷を追われた先住民族がいた。 広島・長崎への原爆投下、冷戦下の核開発競争、チェルノブイリや福島の原発事故。人類は核によって、地球に不可逆の影響を与えた。核の時代は、「人新世」の幕開けであった。 誰が核の恩恵を受け、誰が核の被害を被ってきたのか。 異常気象や環境汚染。折り重なる危機が地球を襲ういま、公正な未来への道筋を探る。

世界 2024年10月号

Takumi ブックス

世界 2024年10月号

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296頁
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価格:1,045 円

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目次

  1. ┏━━━┓ ┃特集 1┃暴力と政治 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 「トランプ王国」は続くのか 金成隆一(朝日新聞) 欧州・右翼政党の台頭は暴力を引き起こすか? 古賀光生(中央大学) 「丁寧な説明」──形式的デモクラシーの〈他者〉の不在 米山リサ(トロント大学) パワハラ知事の虚像と実像──内部告発と兵庫県政の混乱 松本 創(ノンフィクションライター) アディクションの解放区へ──金融資本主義と「即時的報酬」の時代 鈴木 直(元東京経済大学教授・翻訳家) ┏━━━┓ ┃特集 2┃核危機の人新世 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 沈黙の廃墟──人新世に宿る植民地主義 石山徳子(明治大学) 「放射能とともに歩む」──マーシャル諸島 折り重なる気候危機 竹峰誠一郎(明星大学) 核の平和利用──福島原発事故と開発をめぐって 鴫原敦子(東北大学) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆注目記事 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大島理森・元衆院議長インタビュー 「民主主義の本質」を問う 聞き手=青木 理(ジャーナリスト) 米軍基地を恒久化させる「費用肩代わり」 中澤 誠(東京新聞) 「騒然さ」が民主主義に活力を与える──地方政治から見える風景 木寺 元(明治大学) 〈新連載〉 ひとりで暮らす私たち──中高年シングル女性の生活 第1回 つまるところは尊厳 和田靜香(ライター) 静かな〝被災地〟──能登を歩く 瀬尾夏美(アーティスト) ハマース指導者暗殺は何をもたらすか 山本健介(静岡県立大学) アンハールへの手紙──ガザ出身女性との対話から 金城美幸(立命館大学生存学研究所) ドイツ「罪の克服」とはなんだったのか──イスラエルへの「偏愛」が生むレイシズム 駒林歩美(ドイツ在住ライター) 旭川いじめ自殺と「いじめ後遺症」 斎藤 環(精神科医) 〈スケッチ〉 反トランスの魔女狩り 李琴峰(作家) 〈シリーズ夜店〉 転がる石に苔は生える──「返還」以降の香港文化史のために 小栗宏太(東京外国語大学) 沖縄 女性たちの基地被害 山城紀子(ジャーナリスト) 抑圧の歌 解放の歌──植民地朝鮮のハンセン病療養所 フィールド・ノート 沢 知恵(歌手) 日本でレイプは犯罪なのか? デイビッド・T・ジョンソン(ハワイ大学) 訳=秋元由紀(翻訳家) 「少子化対策」としての卵子凍結 柘植あづみ(明治学院大学) 教員の「定額働かせ放題」はなくせるか──給特法改正をめぐる迷走 嶋﨑 量(日本労働弁護団常任幹事) 〈連載〉 隣のジャーナリズム スタイルなき新聞と政治報道のこれから 西村カリン(ジャーナリスト) 〈新連載〉 あたふたと身支度 第1回 詩集のためのポケット 高橋純子(朝日新聞) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇世界の潮 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇佐渡金山 世界遺産登録が置き去りにしたもの 田玉恵美(朝日新聞) ◇バングラデシュ政変 学生デモ発の政権崩壊 日下部尚徳(立教大学) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇本との出会い ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇言葉と言葉のかくれんぼ 第7回 日本文学の旅 チョン・スユン(翻訳家) ◇読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて 長谷部恭男(早稲田大学) ◇本とチェック 第17回 友だちになること 金承福(クオン代表) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●連載 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 島に帰る 第9回 旧盆エイサーの祈り 榎本 空(エスノグラファー) 〈小さな物語〉の復興 『フランケンシュタイン』をよむ 第9回 ケアの倫理 小川公代(上智大学) 彼女たちの 「戦後」 第2回 土井たか子──子憲法の子 山本昭宏(神戸市外国語大学) ルポ 埼玉クルド人コミュニティ 第3回 解体業に生きる 安田浩一(ノンフィクションライター) 「変わらない」を変える 第17回 女性たちの活動をアーカイブする 三浦まり(上智大学) 片山善博の「日本を診る」(179) 愚かなり 「ふるさと納税」 片山善博(大正大学) 気候再生のために 第29回 日本人は原子力と縁を切れるか 江守正多(東京大学) 脳力のレッスン(268) 中国と正対する視座──近代史における教訓 寺島実郎 ドキュメント激動の南北朝鮮 第326回(24・7~8) 編集部 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○記憶をもった鏡──上吉川祐一『かわと生きる』 戸田昌子(写真史家) ○岩波俳句 選・文 池田澄子(俳人) ○アムネスティ通信 ○読者談話室 ○編集後記 ○表紙木版画 久保舎己(犬とふたり 2006、裏表紙 この人を知らない 1989) ○キャラクター・扉絵 西村ツチカ ○アートディレクション 須田杏菜 ○本文デザイン 大原由衣+安賀裕子

本文紹介

【特集1】暴力と政治【特集2】核危機の人新世

抜粋:【特集1】暴力と政治 いま、世界中に有形無形の暴力がひろがっている。 格差と分断が深刻化し、人々の不満が噴出する政治状況。SNSを通じて増幅された憎悪は、社会の機能不全を引き起こし、暴力の引き金となっている。そのなかで虐げられる多くは、弱い立場におかれる人々にほかならない。 元首相の殺害事件から2年、米国では大統領候補者の演説の場で銃撃が起こった。また、移民やマイノリティへの暴力的な振る舞いはあとを絶たない。 社会に浸透する暴力を、民主…