書籍詳細

書籍のレビュー・概要

ニコライ一世治下のロシアはその帝政史上、言論統制の最も厳しい時代だったが、皮肉にも、思想の世界には稀に見る豊穣な果実をもたらした。「西欧主義」と「スラヴ主義」という二大潮流が生まれたのである。流刑先から戻ったゲルツェンは、両者の間で繰り広げられた激しい論争で、主役の一人であった。

過去と思索 (三)

Takumi ブックス

過去と思索 (三)

著者・関係者
ゲルツェン 著・金子 幸彦 訳・長縄 光男 訳
カテゴリ
新書
刊行日
2024/08/09
体裁
文庫・510頁
ISBN
9784003860427
在庫状況
在庫あり

価格:1,507 円

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著者略歴

  • ゲルツェン 1812-1870. 近代ロシアを代表する知識人.ロシア初の政治的亡命者.主著に『ロシアの革命思想』『向こう岸から』ほか. 金子 幸彦(かねこ ゆきひこ) 1912-1994. ロシア文学者.『プーシキン詩集』『イワンのばか』『オブローモフ主義とは何か』など訳書多数. 長縄 光男(ながなわ みつお) 1941年生.横浜国立大学名誉教授.ロシア社会思想史.著書に『評伝ゲルツェン』『ゲルツェンと1848年革命の人びと』ほか.訳書にゲルツェン『ロシアの革命思想』,同『向こう岸から』ほか.

目次

  1. 凡 例 ゲルツェン関係地図 モスクワ要図 ゲルツェン家系図 第四部 モスクワ、ペテルブルク、ノヴゴロド(承前) (一八四〇−一八四七) 第二十六章 ペテルブルク 警告 度重なる取り調べ オリガ・アレクサーンドロヴナ・ジェレプツォーワ 二度目の流刑 第二十七章 ノヴゴロド ノヴゴロド県庁 分離派教徒とパーヴェル帝 地主の権力濫用 アラクチェーエフの屯田兵制度 第二十八章 村の出来事 悩み ポクローフスコエ村 マトヴェイの死 司祭イオアン 第二十九章 われわれの仲間 Ⅰ 青春の最後の日々 モスクワのグループ 食卓での会話 西欧派ボトキン、レトキン、クリューコフ、コルシ ガラーホフ Ⅱ 友の墓のかたえで 第三十章 反対者たち Ⅰ 〈敵なる友〉たち スラヴ派と汎スラヴ主義 ピョートル・ヤーコヴレヴィチ・チャアダーエフ Ⅱ 対陣 モスクワの文学サロン アレクセイ・ホミャコーフ キレーエフスキー兄弟 コンスタンチン・アクサーコフ 《モスクワ人》誌 第三十一章 父の死 父の死 遺産の分配 二人の従兄 第三十二章 われわれのグループの分裂 ソコローヴォへの最後の旅 〈彼方へ! 彼方へ!〉 第三十三章 旅立ちの準備 侍僕の役をする地区警察署長 警視総監ココーシキン 秩序の中の無秩序 出国 ニコライ・ケッチェル(一八四二−一八四七) エピローグ 一八四四年のエピソード 訳 注 訳者解説3 略年譜3

本文紹介

言論統制の厳しいニコライ一世治下のロシアで、西欧主義とスラヴ主義の激論が繰り広げられた。ゲルツェンは主役の一人であった。

抜粋:ニコライ一世治下のロシアはその帝政史上、言論統制の最も厳しい時代だったが、皮肉にも、思想の世界には稀に見る豊穣な果実をもたらした。「西欧主義」と「スラヴ主義」という二大潮流が生まれたのである。流刑先から戻ったゲルツェンは、両者の間で繰り広げられた激しい論争で、主役の一人であった。