書籍詳細

書籍のレビュー・概要

2014年大飯原発運転差止判決、2015年高浜原発再稼働差止決定を書いた元裁判官による原発入門。極めてシンプルに原発の本質を提示したに本書を読めば、人類が原子力発電を続けてはならない理由が理解できるだろう。漠然と「原発は安全、原発は必要」と考えている人こそ、本書を正面から受け止めてほしい。

原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門

Takumi ブックス

原発を止めた裁判官による 保守のための原発入門

著者・関係者
樋口 英明 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2024/08/06
体裁
四六・並製 ・168頁
ISBN
9784000616508
在庫状況
在庫あり

価格:2,750 円

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著者略歴

  • 樋口英明(ひぐち・ひであき) 1952年三重県生まれ 京都大学法学部卒業 1983年裁判官任官,大阪高裁,名古屋地裁,名古屋家裁部総括判事などを歴任 2017年定年退官 著書―『私が原発を止めた理由』(旬報社,2021年) 『南海トラフ巨大地震でも原発は大丈夫と言う人々』(旬報社,2023年)

目次

  1. はしがき 第1章 原発の実態 1 もし、珠洲に原発があったら 2 報道されない原発のトラブル 3 福島第一原子力発電所 メルトダウンと水素爆発 大量の放射性物質とがれきが降り注いだ 使用済み核燃料貯蔵プール 現在の福島第一原発はどうなっているのか 第2章 原発の本質 1 原発の仕組み 原発の基本構造 安全三原則 2 東日本は壊滅しかけた 福島原発事故の被害 奇跡が起きた2号機 信じられないような奇跡の連続 原発事故の被害の甚大性・危険性 3 原発の本質 原発の本質はシンプル 多くの知識人の誤解 誤解1:国に対する過信 誤解2:「危険性」に関する先入観 誤解3:社会の仕組みに対する過信 4 原発の耐震性 原発の耐震性の重要性 「耐震性」とは何か? 「地震動」と「基準地震動」の意味 解放基盤表面での地震動 ハウスメーカーの住宅より低い耐震性 請戸の浜と避難計画 第3章 原発と司法 1 損害賠償請求訴訟 自主避難者への賠償 2022年6月17日最高裁判決 株主代表訴訟東京地裁判決 2 原発の運転差止訴訟 志賀原発の裁判について 原発を止めるべき理由 なぜ、これまで耐震性が問題とされなかったのか なぜ、耐震性を問題とすべきなのか 原発の耐震性と地域特性 裁判官の役割と訴訟の転換 3 福島原発事故の刑事裁判 裁判の経緯と判決内容 判決は何を言っているか 第4章 保守と原発 1 政治的立場 2 保守政権の原発政策と原発回帰 グリーントランスフォーメーション 40年ルールの変更 原発の新増設 3 原発は本当にコストが安いのか? 電力需給 コスト論 4 原発は国防問題である エネルギー・環境問題と同時に国防問題 原発の五重苦 軍事的発想について 5 保守政治 真の保守はイデオロギーでなく国の運命を担う 保守政権について 6 ジャーナリズム 終 章 キング牧師の言葉 狂人が盲人の案内をする 注 本文に記した以外の主な参考文献 あとがき

本文紹介

地震は必ず来る、原発を続ければ事故は必ず起き、国土が喪失する。原発を止めた裁判官が、原発回帰の愚かさを明解に論証する。

抜粋:2014年大飯原発運転差止判決、2015年高浜原発再稼働差止決定を書いた元裁判官による原発入門。極めてシンプルに原発の本質を提示したに本書を読めば、人類が原子力発電を続けてはならない理由が理解できるだろう。漠然と「原発は安全、原発は必要」と考えている人こそ、本書を正面から受け止めてほしい。