書籍詳細

書籍のレビュー・概要

誰もが同じような「家族」を経験する時代は終わった。1990年前後に大きな転換を迎えた日本の家族社会学は、少子高齢化、「格差社会」「貧困」のインパクトにより、どのように深化・発展してきたか。結婚のありかた、家庭内ジェンダー不平等、家父長制意識、親子関係、子育て、介護など、多彩な切り口と方法論に基づく論考を収録。

家族・親密圏

Takumi ブックス

家族・親密圏

著者・関係者
北田 暁大 編集委員・岸 政彦 編集委員・筒井 淳也 編集委員・丸山 里美 編集委員・山根 純佳 編集委員・永田 夏来 編集協力・松木 洋人 編集協力
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2024/08/21
体裁
A5・上製 ・280頁
ISBN
9784000114509
在庫状況
在庫あり

価格:3,740 円

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著者略歴

  • 【編者】 筒井淳也(つつい じゅんや) 1970年生.立命館大学産業社会学部教授.家族社会学,計量社会学.『仕事と家族──日本はなぜ働きづらく,産みにくいのか』(中公新書),『社会学──「非サイエンス」的な知の居場所』(岩波書店)など. 永田夏来(ながた なつき) 1973年生.兵庫教育大学大学院学校教育研究科准教授.家族社会学,ジェンダー研究.『入門 家族社会学』(松木洋人との共編著,新泉社),『生涯未婚時代』(イースト新書)など. 松木洋人(まつき ひろと) 1978年生.早稲田大学人間科学学術院教授.家族社会学.『子育て支援の社会学──社会化のジレンマと家族の変容』(新泉社),『基礎からわかる社会学研究法──具体例で学ぶ研究の進めかた』(共編著,ミネルヴァ書房)など. 【執筆者】(掲載順) 岩澤美帆(いわさわ みほ) 国立社会保障・人口問題研究所人口動向研究部部長.社会人口学,家族社会学.「「ポスト人口転換期」の出生動向──少子化の経緯と展望」(『人口問題研究』71(2)),「結婚からの解放か,結婚の剥奪か,結婚からの離脱か?──1982年〜2021年における未婚状態の類型化とその変化」(共著,『人口問題研究』80(2))など. 不破麻紀子(ふわ まきこ) 東京都立大学人文科学研究科教授.ジェンダー研究,家族社会学.“Women Managers' Impact on Use of Family-friendly Measures among Their Subordinates in Japanese Firms”(Work, Employment and Society, 35(4)),「女性の就業状態の変動と家事労働──女性の経済資源の効果は「割引」されるのか?」(共著,『理論と方法』37(2))など. 伊達平和(だて へいわ) 1985年生.滋賀大学データサイエンス学部准教授.家族社会学,比較社会学,社会調査.「過去の職業経歴が高齢期のボランティア参加に与える影響──性差に着目した分析(『フォーラム現代社会学』17),「医療ソーシャルワーカーの依存症への関わりの積極性に対する規定要因──自己責任論に着目して」(共著,『社会福祉学』63(3))など. 施 利平(シ リーピン) 明治大学情報コミュニケーション学部教授.家族社会学.『戦後日本の親族関係──核家族化と双系化の検証』(勁草書房),『中国の一人娘は出産とどう向き合うのか──一人っ子政策/結婚/世代間交渉』(青弓社)など. 保田時男(やすだ ときお) 1975年生.関西大学社会学部教授.計量社会学,社会調査の方法論,家族社会学.『データで見る東アジアの家族観──東アジア社会調査による日韓中台の比較』(共編著,ナカニシヤ出版),『日本の家族1999─2009──全国家族調査[NFRJ]による計量社会学』(共編著,東京大学出版会)など. 中島満大(なかじま みつひろ) 1982年生.明治大学政治経済学部専任講師.歴史人口学,歴史社会学.『近世西南海村の家族と地域性──歴史人口学から近代のはじまりを問う』(ミネルヴァ書房),「子どもはどちらについていくのか」(共編著,『〈わたし〉から始まる社会学──家族とジェンダーから歴史,そして世界へ』有斐閣)など. 野田 潤(のだ めぐみ) 1979年生.東洋英和女学院大学人間科学部准教授.家族社会学,ジェンダー研究.『平成の家族と食』(共著,晶文社),「親の離婚と不仲をめぐる子どもの語りと「子どものため」の論理──身の上相談の分析から」(野辺陽子編『家族変動と子どもの社会学──子どものリアリティ/子どもをめぐるポリティクス』新曜社)など. 戸江哲理(とえ てつり) 1980年生.神戸女学院大学文学部准教授.家族社会学,コミュニケーション論.『和みを紡ぐ──子育てひろばの会話分析』(勁草書房),「小史・日本の家族社会学におけるエスノメソドロジー・会話分析の展開──1990年代から2010年代まで」(『神戸女学院大学論集』68(1))など. 木下 衆(きのした しゅう) 1986年生.慶應義塾大学文学部准教授.医療社会学,家族社会学.『家族はなぜ介護してしまうのか──認知症の社会学』(世界思想社),「認知症ケアはどこに向かうのか──「その人らしさを支える」の先へ」(『どうする日本の家族政策』ミネルヴァ書房)など. 野辺陽子(のべ ようこ) 1970年生.日本女子大学人間社会学部准教授.家族社会学,アイデンティティ論,マイノリティ研究.『養子縁組の社会学──〈日本人〉にとって〈血縁〉とはなにか』(新曜社),「〈血縁〉の比較社会学・試論──日韓の〈子どものため〉の養子制度の展開からみる〈血縁〉」(『比較家族史研究』34)など. 久保田裕之(くぼた ひろゆき) 1976年生.日本大学文理学部教授.家族社会学,福祉社会学,政治哲学.『他人と暮らす若者たち』(集英社新書),「友情結婚と性愛規範──日本における仲介事業者の調査から」(『フェミニズム・ジェンダー研究の挑戦──オルタナティブな社会の構想』松香堂書店)など.

目次

  1. 刊行にあたって 未婚化の中で失われた結婚、存在感を増す結婚……………岩澤美帆 マクロレベルのジェンダー不平等と家事分担──二二カ国の比較分析……………不破麻紀子 高学歴が家父長制意識に及ぼす影響についての比較社会学……………伊達平和 データから読み解く成人の親子関係──居住形態と育児援助のあり方から……………施 利平 家族研究における量的調査研究のインパクト……………保田時男 人口学的条件と〈家族〉の実現性──多産多死の時代における〈家族〉の寿命……………中島満大 家族の近代と親密性の論理……………野田 潤 子育てひろばの和やかな雰囲気はどうつくられるのか──フィールドワークにもとづく会話分析から……………戸江哲理 介護家族による「特権的知識のクレイム」──誰が、相手の「本当の姿」を知っているのか?……………木下 衆 〈血縁〉の家族社会学──親子関係を分析する新たな枠組みの構築に向けて……………野辺陽子 家族福祉論の解体──家族/個人の政策単位論争を超えて……………久保田裕之 OVERVIEW 二一世紀における日本の家族社会学の展開とその課題……………松木洋人/永田夏来

本文紹介

1990年前後に大きな転換を迎えた日本の家族社会学。その進化・発展と今後の展望を指し示す、多彩な研究を収録。

抜粋:誰もが同じような「家族」を経験する時代は終わった。1990年前後に大きな転換を迎えた日本の家族社会学は、少子高齢化、「格差社会」「貧困」のインパクトにより、どのように深化・発展してきたか。結婚のありかた、家庭内ジェンダー不平等、家父長制意識、親子関係、子育て、介護など、多彩な切り口と方法論に基づく論考を収録。