書籍詳細

書籍のレビュー・概要

新日銀法で「独立性」を保障された日銀の「民主的統制」とは何なのか。人事の政治任用化はどう作用してきたのか。法改正の議論を再検証し、歴代トップ人事の舞台裏に肉薄。「「事を通じて金融政策をコントロールする」危険性を問題提起する。徹底取材を基にキーマンたちの思惑や行動を活写。権力中枢の力学を明らかにする

人事と権力

Takumi ブックス

人事と権力

日銀総裁ポストと中央銀行の独立

著者・関係者
軽部 謙介 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2024/07/26
体裁
四六・上製 ・280頁
ISBN
9784000616485
在庫状況
在庫あり

価格:2,750 円

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著者略歴

  • 軽部謙介(かるべ・けんすけ) ジャーナリスト,帝京大学経済学部教授. 1955年東京都生まれ.1979年早稲田大学卒業後,時事通信社入社. 社会部,経済部,ワシントン特派員,経済部次長,ワシントン支局長,ニューヨーク総局長,編集局次長,解説委員長等を経て, 2020年4月より現職. 著書─『クリントン流対日戦略の黒衣たち』(フリープレス) 『日米コメ交渉』(中公新書,農業ジャーナリスト賞受賞) 検証 経済失政』(共著,2018年:簡体字中国語版) 『ドキュメント 機密公電』『ドキュメント ゼロ金利』『ドキュメント 沖縄経済処分』『検証 バブル失政』(以上,岩波書店),『ドキュメント アメリカの金権政治』『官僚たちのアベノミクス』『ドキュメント 強権の経済政策』『アフター・アベノミクス』(以上,岩波新書)

目次

  1. はじめに プロローグ 第一章 日銀の独立と総裁人事──「内閣任命」はどう議論されたのか 「朝合宿」での議論 存在事由は何か 当然とされた「内閣人事権」 「政治の危険性」 中央銀行研究会のスタート 憲法六五条と日銀 問題は国会同意 予算認可はひとひねり 「人事権」議論の不足 第二章 エリート主義の終焉──政治主導の波は人事にどう影響したのか 総裁就任はコーリング 途中辞任は不可 国家統治と日銀 奥が深い人事 総理は一言「お任せします」 位置づけ変わる日銀総裁 総裁のスキャンダル 異例の中断 「阿吽の呼吸人事」の否決 トップ空席 第三章 政治任命化の完成──日銀総裁は権力の代理人なのか 五年後の再挑戦 大臣マター 「私と同じ」が総裁の条件 黒田総裁誕生 「共同声明」認める 野党は抵抗せず 人事の「場外戦」 日銀内のチェック・アンド・バランス 懸念と苦悩 追い込まれた審議委員 「選挙の民意」と独立性 豹変は「サラリーマンだから」? 第四章 リフレ派独占計画──審議委員をめぐる権力闘争はどう展開したのか 人事でも官邸裏口多用 要件は「高い見識」 リフレ派の誤認 「銀行指定席」めぐる攻防 人材は経団連から 「お下げ渡し」人事 「男気」の岸田、怒る安倍 政治任命の限界 リフレ派への不信感 副総裁は日銀内禅譲 第五章 そして、新総裁は選ばれた──日銀人事はどうあるべきなのか 人選開始 OBたちの画策 「政局になる」日銀人事 総裁室での密談 必要なのは博士号と語学力 「絶対にありませんから」 遠ざかる「日銀出身者」 財務省幹部の「図上演習」 「フレア」をばらまく 四つのキーワード リフレ派の衰退 新総裁の初仕事 エピローグ 注 主な引用・参考文献 あとがき

本文紹介

政治権力が人事を押さえることで何が起きていたのか。徹底取材から、「独立性」を保障された日銀の「民主的統制」の内実に迫る。

抜粋:新日銀法で「独立性」を保障された日銀の「民主的統制」とは何なのか。人事の政治任用化はどう作用してきたのか。法改正の議論を再検証し、歴代トップ人事の舞台裏に肉薄。「「事を通じて金融政策をコントロールする」危険性を問題提起する。徹底取材を基にキーマンたちの思惑や行動を活写。権力中枢の力学を明らかにする