書籍詳細

書籍のレビュー・概要

〈一人前〉としてふるまう。すなわち、話し合いを通して他者と対等にわたりあい、自らの価値と地位を向上させた人びとが、戦後社会を築いてきた。向上にこだわる社会は、ありのままの人を認めないまま、生きづらい現在にいたる。働く場と暮らしの場の声を拾い上げながら、歴史の流れをつかみ、隘路を切りひらく方途を探る。 ■正誤表 »『〈一人前〉と戦後社会』正誤表PDF

〈一人前〉と戦後社会

Takumi ブックス

〈一人前〉と戦後社会

対等を求めて

著者・関係者
禹 宗杬 著・沼尻 晃伸 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2024/03/19
体裁
新書・280頁
ISBN
9784004320104
在庫状況
在庫あり

価格:1,166 円

カートを見る

著者略歴

  • 禹 宗杬(ウージョンウォン) 1961年韓国生まれ.東京大学大学院経済学研究科博士課程中途退学.博士(経済学) 現在―法政大学大学院公共政策研究科教授 著書―『「身分の取引」と日本の雇用慣行』(日本経済評論社),『現場力の再構築へ』(共編著,日本経済評論社)ほか 沼尻晃伸(ぬまじり・あきのぶ) 1964年東京生まれ.東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得退学.博士(経済学) 現在―立教大学文学部教授 著書―『工場立地と都市計画』(東京大学出版会),『村落からみた市街地形成』(日本経済評論社)ほか

目次

  1. 序 章 「一人前」が容易ではなくなった社会で 一 生きづらい社会 二 「一人前」を問う 第一章 目覚めと挫折――戦前の営み 一 人格承認要求と大正・昭和 二 上層労働者だけが「一人前」 三 権利なきなかでの要求 四 「お国のため」の社会――小括 第二章 飛躍と上昇――敗戦〜一九七〇年代 一 人並みに生きたい――戦後改革と「一人前」 二 「同じ労働者」として 三 「市民」として、「人間」として 四 人並みを話し合いで勝ち取った社会――小括 第三章 陶酔と錯覚――一九七〇年代〜一九九〇年代 一 「日本的」なるものと新たな「価値」の噴出 二 企業での「自己実現」 三 「連帯」から「女縁」へ 四 企業に傾倒した社会――小括 第四章 多様化と孤立――一九九〇年代〜現在 一 迷走する政府――パッチワーク的な政策 二 非正規労働者は「半人前」? 三 「自分らしさ」とは? 四 中間団体をなくし「自己責任」が独り歩きする社会――小括 終 章 新たな「一人前」を求めて あとがき 参考文献

本文紹介

弱い者が〈一人前〉として、他者と対等にふるまうことで社会を動かしてきた。私たちの原動力を取り戻す方法を歴史のなかに探る。

抜粋:〈一人前〉としてふるまう。すなわち、話し合いを通して他者と対等にわたりあい、自らの価値と地位を向上させた人びとが、戦後社会を築いてきた。向上にこだわる社会は、ありのままの人を認めないまま、生きづらい現在にいたる。働く場と暮らしの場の声を拾い上げながら、歴史の流れをつかみ、隘路を切りひらく方途を探る。 ■正誤表 »『〈一人前〉と戦後社会』正誤表PDF