書籍詳細

書籍のレビュー・概要

暗黙のうちに男性主体で語られてきた歴史は、女性史研究の長年の歩みと「ジェンダー」概念がもたらした認識転換によって、根本的に見直されている。史学史を振り返りつつ、家族・身体・政治・福祉・労働・戦争・植民地といったフィールドで女性史とジェンダー史が歴史の見方をいかに刷新してきたかを論じる、総合的入門書。

ジェンダー史10講

Takumi ブックス

ジェンダー史10講

著者・関係者
姫岡 とし子 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2024/02/20
体裁
新書・246頁
ISBN
9784004320098
在庫状況
在庫あり

価格:1,056 円

カートを見る

著者略歴

  • 姫岡とし子(ひめおか・としこ) 1950年,京都市生まれ. 現在―東京大学名誉教授 専攻―ドイツ近現代史,ジェンダー史 著書―『近代ドイツの母性主義フェミニズム』(勁草書房) 『ジェンダー化する社会――労働とアイデンティティの日独比較史』(岩波書店) 『ヨーロッパの家族史』(山川出版社) 『ローザ・ルクセンブルク――闘い抜いたドイツの革命家』(山川出版社) 『〈ひと〉から問うジェンダーの世界史 第2巻「社会」はどう作られるか?――家族・制度・文化』(共編,大阪大学出版会)

目次

  1. はじめに 第1講 女性史研究の始動――世界と日本 1 先駆的な女性史研究 2 戦後の日本女性史研究 3 女性史研究の拠点としての地域女性史 第2講 第二波フェミニズムと新しい女性史 1 「新しい女性史」の誕生 2 「新しい女性史」は何をもたらしたか 3 「新しい女性史」の日本での受容 第3講 ジェンダー史 1 ジェンダー史の登場 2 ジェンダー史と構築主義歴史学 第4講 歴史叙述とジェンダー 1 歴史教育とジェンダー 2 ジェンダー視点は歴史叙述を変えたか 第5講 家族を歴史化する 1 家族に関する神話の崩壊と家族の歴史化 2 伝統社会における家 3 近代家族論の精緻化 4 近代家族の普遍化と揺らぎ 5 日本での家族史研究と女性・ジェンダーの視点 第6講 近代社会の編成基盤としてのジェンダー 1 身分制 2 近代的ジェンダー観の形成とその制度化 3 国民・ナショナリズムとジェンダー 第7講 身 体 1 身体は不変か? 2 性・生殖の歴史研究 3 L(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシャル)T(トランスジェンダー) 第8講 福 祉 1 福祉研究へのジェンダー視点の導入 2 福祉活動の出発点としての戦時福祉 3 福祉活動と女性の社会進出 第9講 労 働 1 働き続けてきた女たち 2 労働概念の転換と女性就業 3 労働と労働者のジェンダー化 4 女性労働者保護法とジェンダー・家族 第10講 植民地・戦争・レイシズム 1 植民地とジェンダー 2 戦争がもたらしたもの 3 戦争・占領と性暴力 図版出典一覧 主要参考文献

本文紹介

女性史・ジェンダー史は歴史の見方をいかに刷新してきたか――史学史と家族・労働・戦争などのテーマから総合的に論じる入門書。

抜粋:暗黙のうちに男性主体で語られてきた歴史は、女性史研究の長年の歩みと「ジェンダー」概念がもたらした認識転換によって、根本的に見直されている。史学史を振り返りつつ、家族・身体・政治・福祉・労働・戦争・植民地といったフィールドで女性史とジェンダー史が歴史の見方をいかに刷新してきたかを論じる、総合的入門書。