書籍詳細

書籍のレビュー・概要

元最高裁判事の千葉勝美が、同性婚を認めない現行法の憲法適合性を論じる。同性婚を認めない制度を合憲とするのが現在の判例である。しかし、昨今国内で係属している裁判の一部で、憲法への抵触を宣言するものが出てきている。憲法をどのように解釈すれば同性婚を実現できるのか。同性愛者の尊厳に向き合う、全国民注目の一冊。

同性婚と司法

Takumi ブックス

同性婚と司法

著者・関係者
千葉 勝美 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2024/02/20
体裁
新書・218頁
ISBN
9784004320081
在庫状況
在庫あり

価格:1,012 円

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著者略歴

  • 千葉勝美(ちば・かつみ) 1946年生まれ 1970年東京大学法学部卒業 1982年判事任官後,最高裁判所民事局長兼行政局長,同首席調査官等を歴任 2009年最高裁判所判事 2017年旭日大緩章を受章 現在―弁護士 著書―『違憲審査――その焦点の定め方』(有斐閣) 『憲法判例と裁判官の視線――その先に見ていた世界』(有斐閣) 『判事がメガネをはずすとき――最高裁判事が見続けてきた世界』(日本評論社) ほか

目次

  1. はじめに――同性婚問題との出会い 第一章 日本における多様性、LGBTQ問題のいま 1 日本における同性愛・同性婚の歴史 2 LGBTQ問題の国内外の現状 3 同性婚の本質と個人の尊厳 第二章 日本の五つの同性婚裁判 1 法律が憲法に違反するということの意味 2 ばらばらな五つの地裁の憲法判断 3 平等原則違反とした札幌地裁 4 全面的に合憲と判断した大阪地裁 5 違憲状態だが違憲ではないとした東京地裁 6 憲法二四条二項、一四条一項違反を認めた名古屋地裁 7 違憲状態だが違憲ではないとした福岡地裁 8 憲法二四条の壁を乗り越える 第三章 米国の積極的司法とその背景 1 米国連邦最高裁の同性婚認容判決(ヒント①) 2 積極的司法を後押ししたもの 3 米国の平等主義革命――米国最高裁のリベラリズム(ヒント②) 《コラム》ドレッド・スコット事件 4 米国の積極的司法から学ぶもの 第四章 日本の積極的司法の先例とその背景 1 定数訴訟(一票の較差訴訟)(ヒント③) 2 嫡出でない子法定相続分訴訟(ヒント④) 第五章 同性婚を認めるための二つの憲法解釈の提案 1 提案その一 同性婚も憲法二四条の婚姻に含まれる 2 登録パートナーシップ制度のゴールは同性婚か 3 提案その二 憲法二四条二項の「類推適用」 おわりに 注 あとがき

本文紹介

元最高裁判事の著者が同性婚を認めない法律の違憲性を論じる。日本は同性婚を実現できるか。同性愛者の尊厳をかけた注目の一冊。

抜粋:元最高裁判事の千葉勝美が、同性婚を認めない現行法の憲法適合性を論じる。同性婚を認めない制度を合憲とするのが現在の判例である。しかし、昨今国内で係属している裁判の一部で、憲法への抵触を宣言するものが出てきている。憲法をどのように解釈すれば同性婚を実現できるのか。同性愛者の尊厳に向き合う、全国民注目の一冊。