書籍詳細

書籍のレビュー・概要

近代立憲主義への洞察にもとづく鋭い問題提起によって、戦後憲法学の水準を高めてきた著者が、自らの歩んだ道を語る。大学の先輩・同僚、海外の研究者、異分野の友人・知人等々、これまで出会った人たちとの多彩な交流をふり返り、さらに「個人の析出」を基礎概念とする自らの理論の形成・発展過程と現在の到達点も明らかにする。

戦後憲法史と並走して

Takumi ブックス

戦後憲法史と並走して

学問・大学・環海往還

著者・関係者
樋口 陽一 著・蟻川 恒正 聞き手
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2024/02/28
体裁
四六・上製 ・280頁
ISBN
9784000616324
在庫状況
在庫あり

価格:2,530 円

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著者略歴

  • 樋口陽一(ひぐち・よういち) 1934年生まれ.憲法専攻.1957年東北大学法学部卒業.東北大学法学部,パリ第2大学,東京大学法学部,上智大学法学部,早稲田大学法学部などで教授・客員教授を歴任.日本学士院会員. 主要著作:『近代立憲主義と現代国家』(1973年,勁草書房),『比較のなかの日本国憲法』(1979年,岩波新書),『自由と国家――いま「憲法」のもつ意味』(1989年,岩波新書),『近代憲法学にとっての論理と価値――戦後憲法学を考える』(1994年,日本評論社),『憲法と国家――同時代を問う』(1999年,岩波新書),『国法学――人権原論〔補訂〕』(2007年,有斐閣),『憲法という作為――「人」と「市民」の連関と緊張』(2009年,岩波書店),『いま,「憲法改正」をどう考えるか――「戦後日本」を「保守」することの意味』(2013年,岩波書店),『抑止力としての憲法――再び立憲主義について』(2017年,岩波書店),『リベラル・デモクラシーの現在――「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで』(2019年,岩波新書)他多数.

目次

  1. はじめに 第一部 あゆんで来た道 Ⅰ 戦前・戦中・敗戦後 0 一身にして「三世」を経る 1 少年後期:自己形成のはじまり――伝統校の自由と戦後解放の自由 2 遡って幼児・少年前期――虚弱児の「学徒隊副小隊長」 Ⅱ 仙台をベースキャンプとして―――「西洋」初体験をはさんで 0 ファム・ファタル――ドイツ語びたりからフランスとの出会いへ 1 東北大学法学部生のころ――「大教授時代」の「一般学生」 2 パリ一九六〇――六二とその前後 2-1 パリ以前 2-2 フランス政府給費生としての二年間 2-3 帰国して 3 母校教授会の一員となる 4 学会、内外大学出講、その他 Ⅲ ベースキャンプとしての東京―――前進キャンプはIACL/AIDC(国際憲法学会)五人組 0 東北大学法学部と仙台を去って東京大学法学部と東京へ 1 研究と教育、大学運営、教授会、評議会 2 各種学会と研究会 3 国際学術交流 3-1 国際憲法学会=IACL/AIDCの創設と運営 3-2 フランス革命=人権宣言二〇〇年記念国際学会 3-3 国外出講とその他研究交流 4 研究・教育活動の継続 4-1 上智大学から早稲田大学への一〇年間 4-2 国際学術交流への注力 4-3 専門外・知の世界との対話 5 ベースキャンプ撤収に向けて 第二部 何を・なぜ・どう・問題にしてきたか―――いくつかの問題群 Ⅳ 個人・人権・公序 a 「個人の析出」という問題性 b 個人=「人」権と社会=公序 Ⅴ 規範・権限・象徴 α 法創造=立法・解釈と法学 β 国民主権+市場原理vs.人+中世立憲主義 補章 学説の「一貫」と「転換」 あとがき

本文紹介

近代立憲主義への洞察にもとづく鋭い問題提起で、戦後憲法学の水準を高めてきた著者が戦前・戦中・敗戦後の歩んだ道をふり返る。

抜粋:近代立憲主義への洞察にもとづく鋭い問題提起によって、戦後憲法学の水準を高めてきた著者が、自らの歩んだ道を語る。大学の先輩・同僚、海外の研究者、異分野の友人・知人等々、これまで出会った人たちとの多彩な交流をふり返り、さらに「個人の析出」を基礎概念とする自らの理論の形成・発展過程と現在の到達点も明らかにする。