書籍詳細

書籍のレビュー・概要

小惑星リュウグウに着陸し、試料の入ったカプセルを地球にもたらした探査機「はやぶさ2」。リュウグウの石は、実に様々なことを語ってくれる。この小惑星と太陽系の歴史。海や生命の材料は地球の外にありえたのか。採取装置の開発を担当し、持ち帰られた試料の初期分析を統括した著者が、リュウグウ試料分析の成果を語る。

「はやぶさ2」は何を持ち帰ったのか

Takumi ブックス

「はやぶさ2」は何を持ち帰ったのか

リュウグウの石の声を聴く

著者・関係者
橘 省吾 著
カテゴリ
自然科学書
刊行日
2024/02/20
体裁
B6・並製 ・150頁
ISBN
9784000297240
在庫状況
在庫あり

価格:1,650 円

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著者略歴

  • 橘 省吾(たちばな・しょうご) 1973年生まれ.大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻修了(博士(理学)).東京大学助教,北海道大学准教授などを経て,現在,東京大学大学院理学系研究科宇宙惑星科学機構教授.専門は宇宙化学.宇宙や太陽系を再現した条件での化学反応実験を中心に,太陽系の初期化学進化,惑星の化学的多様性の解明をめざす研究をおこなっている.「はやぶさ2」探査では試料採取の理学責任者や回収試料初期分析の統括を担当.著書に『星くずたちの記憶』(岩波書店),共著に『鉄学 137億年の宇宙誌』(岩波書店)や『惑星地質学』(東京大学出版会)などがある.

目次

  1. はじめに 1 なぜ、地球の外へ はじまりは月の石 太陽・彗星から持ち帰る 「はやぶさ」、小惑星に挑戦 サンプルは雄弁 同位体が語ること ちょうどよく中途半端 2 「はやぶさ」から「はやぶさ2」へ 小さいことはいいことだ 隕石から知る太陽系 炭素質コンドライト 隕石の故郷はどこか? わからないから、取りに行く 目的地を決める 石とり係になる 旅立ったサンプラー 3 リュウグウへ到達、そして帰還 「そろばん玉」の理由 水の痕跡 タッチダウンに向けて 発射された弾丸 人工クレーター、そして2回目の成功 舞い上がった花吹雪 カプセルを出迎える 何かが入っている! 真っ黒な粒子 ありふれた石 4 生まれたての太陽系からの声──リュウグウの石を分析する 太陽を固めたような隕石 リュウグウも太陽の石 水との反応の記憶 リュウグウ城は温泉の中? 液体の水の中で 残っていた温泉水 先輩は方解石 磁性鉱物ジッコさん 残っていた磁場 キャスティングボート 生き残った塵 無視のできない第三勢力 ガスを持ち帰る ガスを逃がさない! 気体は期待どおりに 石の中の気体も語る 宇宙風化 見た目が変わる理由 リュウグウも風化する? リュウグウがまとうヴェール コラム◎弾丸発射の証拠 コラム◎おまけのQ粒子 5 生命の材料はどこから──リュウグウの有機物を追う 生命の起源と「はやぶさ2」 リュウグウスープの味は? 宇宙からのアミノ酸 自然はときに間違える ビタミンと生命 リュウグウにも核酸塩基とビタミン 生命のもとは宇宙で準備? 星のゆりかご 分子雲の記憶──固体有機物も語る リュウグウのケロジェン 窒素を失った? ほどくと生命の材料に? エピローグ──リュウグウと太陽系の46億年 太陽系の原点 遠方からの旅人 生命材料の準備 リュウグウの営みはつづく 「はじまり」の理解のはじまり おわりに 図版引用元一覧

本文紹介

リュウグウと太陽系の歴史。海や生命の材料。持ち帰られた試料の初期分析を統括した著者が、試料分析の成果を語る。

抜粋:小惑星リュウグウに着陸し、試料の入ったカプセルを地球にもたらした探査機「はやぶさ2」。リュウグウの石は、実に様々なことを語ってくれる。この小惑星と太陽系の歴史。海や生命の材料は地球の外にありえたのか。採取装置の開発を担当し、持ち帰られた試料の初期分析を統括した著者が、リュウグウ試料分析の成果を語る。