書籍詳細

書籍のレビュー・概要

世界暦と黙示的文学が終末意識を突き動かすとき、ヨーロッパの歴史は大きく躍動した。古代末期に源流をもつ地中海=ヨーロッパの歴史を、人びとを駆動し「近代」をも産み落とした〈力〉の真相とともに探究する。「世界」を拡大し、統合した〈力〉とは何か。ナショナリズムと国民国家を超えた、汎ヨーロッパ世界展望の旅。

ヨーロッパ史 拡大と統合の力学

Takumi ブックス

ヨーロッパ史 拡大と統合の力学

著者・関係者
大月 康弘 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2024/01/19
体裁
新書・264頁
ISBN
9784004320036
在庫状況
在庫あり

価格:1,100 円

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著者略歴

  • 大月康弘(オオツキ ヤスヒロ) 1962年生まれ.1985年一橋大学経済学部卒業,同大学大学院経済学研究科修了,博士(経済学) 現在―一橋大学大学院経済学研究科教授,同大学理事・副学長 専攻―ビザンツ史,経済史,文明史 著書―『帝国と慈善 ビザンツ』(創文社,2005年.第49回日経・経済図書文化賞),『ヨーロッパ 時空の交差点』(創文社,2015年),リウトプランド『コンスタンティノープル使節記』(訳・解説,知泉書館,2019年),『ユスティニアヌス大帝』(山川出版社,2023年)ほか

目次

  1. はじめに――ヨーロッパ史とは何か 地図 「中世」のヨーロッパ 第1章 大帝を動かす〈力〉――伏流水 一 大帝と呼ばれた皇帝たち――ローマ皇帝の当為 二 ユスティニアヌス――帝国の復興 三 カール――世界統治の理念 四 オットー一世――教会と王国支配 五 黙示的文学の広がり 第2章 終末と救済の時間意識――動力 一 「最後の日は近い」――ヨーロッパを駆動した世界観 二 世界年代記の出現 三 「いま」がもつ意味――キリスト暦の始まり 第3章 ヨーロッパ世界の広がり――外延 一 古代末期から長い「中世」へ――ヨーロッパ史の基層 二 「世界」の広がり――『帝国の統治について』 三 共存と共生――「帝国」の儀礼とその遺産 第4章 近代的思考の誕生――視座 一 レコンキスタと世界暦 二 コンスタンティノープル陥落 三 終わらないヨーロッパ 四 近代社会のオイコノミア 第5章 歴史から現代を見る――俯瞰 一 国家と社会をどう捉えるか 二 《自由な個人》はどこからきたのか――「近代化」論と都市 三 西ヨーロッパ近代社会の淵源――中世都市と「海」 おわりに――統合の基層 あとがき 図版出典一覧 参考文献 関連略年表 索 引

本文紹介

ヨーロッパの源流は古代末期にさかのぼる。「世界」を駆動し、近代をも産み落とした〈力〉の真相を探る、汎ヨーロッパ史の試み。

抜粋:世界暦と黙示的文学が終末意識を突き動かすとき、ヨーロッパの歴史は大きく躍動した。古代末期に源流をもつ地中海=ヨーロッパの歴史を、人びとを駆動し「近代」をも産み落とした〈力〉の真相とともに探究する。「世界」を拡大し、統合した〈力〉とは何か。ナショナリズムと国民国家を超えた、汎ヨーロッパ世界展望の旅。