書籍詳細

書籍のレビュー・概要

高齢になると、聞こえ方が変化してくる。一方難聴が幅広い世代に増えているという。イアホンの多用も耳に影響を与えている。とても繊細で、未知な部分も多い耳の構造、子ども、大人が罹る病気などを解説しながら、認知症との関連など最新の知見も紹介する。耳とともに長く暮らしていくための1冊。

耳は悩んでいる

Takumi ブックス

耳は悩んでいる

著者・関係者
小島 博己 編
カテゴリ
文庫
刊行日
2023/12/20
体裁
新書・244頁
ISBN
9784004320005
在庫状況
在庫あり

価格:1,056 円

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著者略歴

  • 小島博己(こじま ひろみ) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学講座主任教授,同大学附属病院院長. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会理事,日本耳科学会副理事長,日本頭頸部外科学会理事. 1987年東京慈恵会医科大学医学部卒業.95年,米国ハーバード大学ダナ・ファーバー癌研究所.2013年東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学講座主任教授就任.主な研究テーマは中耳疾患の病態解明と治療戦略,再生医療.難治性耳疾患の手術を専門とする.主な編著書に『標準耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 第4版』(共編著,医学書院),『耳鼻咽喉科エキスパートナーシング 改訂第2版』(共編著,南江堂) 【執筆者一覧】 小島博己(こじま ひろみ) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 主任教授 鴻 信義(おおとり のぶよし) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 教授 山 本 裕(やまもと ゆたか) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 教授 櫻井結華(さくらい ゆいか) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 教授 小森 学 (こもり まなぶ) 聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科学 教授 中条恭子(ちゅうじょう きょうこ) 聖路加国際病院耳鼻咽喉科 部長 山本和央(やまもと かずひさ) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 講師 髙橋昌寛(たかはし まさひろ) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 講師 栗原 渉(くりはら しょう) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 講師 宇田川友克(うだがわ ともかつ) 東邦大学医療センター大橋病院耳鼻咽喉科 講師 近藤悠子(こんどう ゆうこ) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 助教 加藤雄仁(かとう ゆうじん) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 助教 平林源希(ひらばやし もとき) 東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室 助教 森野常太郎(もりの つねたろう) (株)ReeNT 代表 今川記恵(いまがわ のりえ) 県立広島大学保健福祉学部コミュニケーション障害学コース 助教

目次

  1. はじめに 患者だった私……………小島博己 耳の模式図 Ⅰ いろいろな耳の症状……………髙橋昌寛 1 かゆい 原因となる耳の炎症 外耳(道)炎 外耳道湿疹 外耳道真菌症 耳の炎症以外の原因 耳あかが溜まっている場合 耳の中の乾燥 診断方法 2 痛い 原因となる病気 急性中耳炎 外耳(道)炎 鼓膜炎 外傷性鼓膜穿孔 航空性中耳炎、気圧性中耳炎 耳介血腫 おたふくかぜ 耳性帯状疱疹 外耳道異物 のどや顎の炎症 顎関節症 診断方法 3 つまる、こもる 耳閉感 外耳の疾患 中耳の疾患 滲出性中耳炎 好酸球性中耳炎 耳硬化症 内耳の疾患 突発性難聴 急性低音障害型感音難聴 メニエール病 耳管の疾患 耳管狭窄症 耳管開放症 診断方法 4 ひびく 自分の声がひびく 周囲の音が過度に大きく聞こえる(聴覚過敏) 5 液体が出る 黄色い液体が出る 血が混じった液体が出る 透明な液体が出る 診断方法 6 聞こえない 難聴 難聴の種類 伝音難聴 感音難聴 混合性難聴 原因となる病気 加齢性難聴 突発性難聴 メニエール病 急性低音障害型感音難聴 ハント症候群 音響外傷、騒音性難聴 診断方法 標準純音聴力検査 語音聴力検査 ティンパノメトリー アブミ骨筋反射検査 画像検査 7 存在しない音が聞こえる(耳鳴りの場合) 耳鳴り 耳鳴りの種類 診断方法 8 存在しない音が聞こえる(幻聴の場合) 幻聴とは 幻聴の症状 幻聴の種類 コラム1 気圧と耳の身近な話……………近藤悠子 飛行機に乗ったとき 離陸時と着陸時では痛みの原因は異なる ダイビングをするとき 耳抜きの方法 高山病 Ⅱ 耳の構造……………山本 裕 1 耳の全体像 2 外耳 耳介 外耳道 3 鼓膜 三層からなる 鼓膜の外側 4 中耳 三つの骨──ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨 振動を伝える 耳管の働き 5 内耳 三つのパート──蝸牛、前庭、半規管 蝸牛とは 平衡覚 6 聴神経 7 聴覚をつかさどる脳 コラム2 ヒト以外の耳の話……………小森 学 最初にできたのは「平衡覚」 聴覚の進化 独自な進化のクジラの耳 無脊椎動物は 音はどのように聞こえているのか 耳の位置と数 Ⅲ 耳のはたらき……………今川記恵 1 音を聞きとる 音が脳に伝わるまで 2 音のする方向がわかる 音のする方向がわかる理由 両耳効果 両耳加算効果 音源定位 カクテルパーティー効果 片耳難聴の場合はどうなるか 3 音が聞こえるのと、ことばを聴きとるのは違う 音の聞きとりと、ことばの聴きとり ことばの聴きとりとコミュニケーション 4 耳と平衡感覚 コラム3 音で耳年齢がわかる?……………平林源希 音の高さ 耳年齢 高い音から聞こえにくくなる Ⅳ 耳の病気……………山本和央 1 外耳の病気 外耳道炎(外耳炎) 耳垢塞栓 外耳道異物 サーファーズイヤー 外耳道真菌症 外耳道真珠腫 外耳のできもの(外耳の腫瘍) 2 中耳の病気 急性中耳炎 滲出性中耳炎 慢性穿孔性中耳炎 中耳真珠腫(真珠腫性中耳炎) 耳硬化症 耳小骨奇形 耳の外傷 中耳のできもの(中耳の腫瘍) 特殊な中耳炎 3 内耳の病気 メニエール病 突発性難聴 良性発作性頭位めまい症 前庭神経炎 内耳炎 内耳奇形 薬剤による内耳の病気 4 耳のがん 5 子どもの病気 6 高齢者の病気 7 大きな音が引き起こす難聴 8 遺伝子が関係する耳の病気 コラム4 ベートーヴェンと難聴……………山本 裕 ベートーヴェンの難聴 障害と苦悩 難聴を支えた人々 音の記憶と創作 Ⅴ 症状からはわかりにくいが、実は耳が原因だった……………加藤雄仁 1 「めまい」とは何か? 耳とめまいの関係──空間識から考える 半規管 耳石器 「目が回る」こと 前庭動眼反射 眼振 めまいの治療──代償とリハビリ 2 顔の麻痺 顔面神経麻痺 ハント症候群 3 耳と頭痛 三叉神経と迷走神経 後頭神経痛 コラム5 耳と鼻とのどの密接な関係……………鴻 信義 耳と鼻とのどはつながっている 上咽頭というところ 鼻の病気が引き起こす耳の病気 上咽頭の病気が引き起こす耳の病気 鼻が原因で耳の調子が悪いと思ったら Ⅵ 耳の症状に隠された別の病気…………… 中条恭子 1 扁桃炎 2 逆流性食道炎(GERD) 3 脳梗塞 4 上咽頭がん 5 中咽頭がん、下咽頭がん コラム6 心の病気と難聴……………小森 学 機能性難聴 聴覚過敏 聴覚情報処理障害 セルフアドボカシー Ⅶ 耳と認知症……………栗原 渉 1 難聴は認知症の最大のリスク 2 耳のきこえと認知症 共通原因仮説 情報劣化仮説 感覚遮断仮説 3 難聴に関連する現象 難聴がおよぼす影響について 社会的孤立 うつ、不安 転倒 内耳の機能障害 空間的環境の認識不足 認知機能への影響 4 難聴を悪化させる要因 騒音や強大音 糖尿病 喫煙 5 加齢性難聴と向き合う 診察を受けよう 補聴器を活用しよう 認知症の予防に対する補聴器の効果 コラム7 耳にまつわる慣用句とことわざ……………櫻井結華 なぜゾウの耳は大きいのか 宇田川友克 Ⅷ 耳の病気の治し方……………櫻井結華 1 難聴、耳鳴り 難聴を起こす病気の治療 外耳の病気の治療 中耳の病気の治療 内耳の病気の治療 耳鳴りの治療 2 中耳炎の治療 急性中耳炎 滲出性中耳炎 慢性穿孔性中耳炎 中耳真珠腫(真珠腫性中耳炎) 3 生まれつきの難聴 難聴をサポートする機器 聴力だけでなく包括的なサポートを コラム8 ウイルスと難聴……………平林源希 ウイルスの特性 予防 Ⅸ 聞こえを助けるツール……………櫻井結華 1 補聴器 補聴器とは 補聴器相談医 補聴器購入時の助成について 2 人工聴覚器 人工内耳 人工中耳 骨導インプラント コラム9 耳の再生医療……………山本和央・森野常太郎 鼓膜の再生医療 中耳の再生医療 内耳の再生医療 Ⅹ 耳の病気の予防……………櫻井結華 1 耳のかゆみを予防する 耳掃除をしすぎない 外耳道炎の予防 外耳道湿疹について 2 子どもの中耳炎の予防 風邪の予防 急性中耳炎 3 音響による難聴を予防する 音響外傷 騒音性難聴 増加する非職業性騒音性難聴 4 耳の病気とワクチン ワクチンとは ワクチン接種が可能な耳の病気のウイルス コラム10 耳のかかりつけ医を持とう!……………小森 学 かかりつけ医とは 耳のかかりつけ医 おわりにかえて……………小島博己 主な参考文献 執筆者一覧

本文紹介

加齢による聞こえ方の変化、幅広い世代に増えている難聴。耳の構造、病気等を解説しながら認知症との関連など最新の知見も紹介。

抜粋:高齢になると、聞こえ方が変化してくる。一方難聴が幅広い世代に増えているという。イアホンの多用も耳に影響を与えている。とても繊細で、未知な部分も多い耳の構造、子ども、大人が罹る病気などを解説しながら、認知症との関連など最新の知見も紹介する。耳とともに長く暮らしていくための1冊。