書籍詳細

書籍のレビュー・概要

第二部の第六~九巻を収録。諸大陸の様々な気候帯と民族文化の関連を俯瞰した後、人間に内在する有機的力を軸に、知性や幸福について考察する。カントとは一線を画し、人種概念を否定して人類の多様性を求めたヘルダーの、独特な自然観・人間観が展開される。(全五冊)

人類歴史哲学考 (二)

Takumi ブックス

人類歴史哲学考 (二)

著者・関係者
ヘルダー 著・嶋田 洋一郎 訳
カテゴリ
新書
刊行日
2023/12/15
体裁
文庫・398頁
ISBN
9784003860335
在庫状況
在庫あり

価格:1,276 円

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著者略歴

  • ヘルダー Johann Gottfried Herder 1744-1803.ドイツの哲学者,文学者.カントに師事し,若きゲーテに影響を与えた.主著は本書のほか,『言語起源論』など. 嶋田 洋一郎(シマダ ヨウイチロウ) 1955年生まれ.上智大学大学院博士課程単位取得退学.九州大学名誉教授.専門はドイツ文学.主な翻訳に『ヘルダー 旅日記』『ヘルダー民謡集』(いずれも九州大学出版会)など.

目次

  1. 凡 例 第二部 第六巻 一 北極周辺の諸民族の有機組織 二 地球の背であるアジア周辺の諸民族の有機組織 三 美しく形作られた諸民族が住む地域の有機組織 四 アフリカ諸民族の有機組織 五 熱帯諸島における人間の有機組織 六 アメリカ先住民の有機組織 七 結 語 第七巻 一 人類はかくも多種多様な形で地球上にその姿を現しているが、どこにおいても一つの同じ人類である 二 一つの人類は地球上のいたるところで風土化されてきた 三 風土とは何か。それは人間の身体と魂の形成にどのような作用を及ぼすのか? 四 発生をもたらす力は地球上のあらゆる形成物の母であり、この力に対して風土は敵対的もしくは友好的にのみ作用を及ぼす 五 発生と風土との反目についての結論的所見 第八巻 一 人間の感覚は形態や風土とともに変化する。しかしいたるところで人間による感覚の使用はフマニテートに至るものである 二 人間の想像力はいたるところで有機組織と風土に即している。しかしそれはいたるところで伝承によって導かれている 三 人間の実践的知性はどこにおいても生活方法が必要とするもののもとで発達した。しかしこの知性はどこにおいても諸民族のゲーニウスの開花であり、伝承と慣習の子である 四 人間の感覚と本能はいたるところで、人間がその中で暮らす状態と人間の有機組織に従っている。しかしそれらはいたるところで意見や慣習に影響される 五 人間の幸福はどこにおいても個人の財産である。したがってそれはどこにおいても風土と有機組織に根ざしたものであり、訓練と伝承と慣習の所産である 第九巻 一 人間はとかくすべてを自分自身から産み出すと思い込んでいるが、自己の能力の発展においては他のものに左右されるところがきわめて大きい 二 人間形成の特別の手段は言語である 三 模倣と理性と言語によって人類のあらゆる学問と技術は案出されてきた 四 種々の統治は人間のあいだでの確固とした秩序であり、大部分は受け継がれた伝承に基づいている 五 宗教は地球の最も古くて神聖な伝承である 訳 注 解 説

本文紹介

第二部の第六~九巻を収録。諸大陸の気候帯と民族文化の関連を俯瞰し、人間に内在する有機的力を軸に、知性や幸福を論じる。

抜粋:第二部の第六~九巻を収録。諸大陸の様々な気候帯と民族文化の関連を俯瞰した後、人間に内在する有機的力を軸に、知性や幸福について考察する。カントとは一線を画し、人種概念を否定して人類の多様性を求めたヘルダーの、独特な自然観・人間観が展開される。(全五冊)