書籍詳細

書籍のレビュー・概要

植民地支配の拡大に連動して発展した日本の人類学は、日本人の原郷を求めて北海道、琉球から樺太、台湾、満蒙、そして西域で大量の人骨を収集した。デジタル技術によるゲノム解析が考古学などの定説を書き換え、民俗や先住性をめぐる問いを引き起こしている現在、その知られざる歴史を追い、研究と倫理の新たな課題を問う。

人類学と骨 日本人ルーツ探しの学説史

Takumi ブックス

人類学と骨 日本人ルーツ探しの学説史

著者・関係者
楊 海英 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/12/21
体裁
四六・並製 ・228頁
ISBN
9784000616232
在庫状況
在庫あり

価格:2,310 円

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著者略歴

  • 楊 海 英(Yang Haiying) 静岡大学人文社会科学部教授.南モンゴルのオルドス生.北京第二外国語学院大学日本語学科卒業.89年3月来日.国立民族学博物館・総合研究大学院大学博士課程修了.博士(文学). 『墓標なき草原――内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2010年度司馬遼太郎賞受賞)『中国とモンゴルのはざまで――ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(以上,岩波書店)『日本陸軍とモンゴル――興安軍官学校の知られざる戦い』(中公新書)『逆転の大中国史――ユーラシアの視点から』(文春文庫)『羊と長城――草原と大地の〈百年〉民族誌』(風響社)他著書多数.

目次

  1. 凡 例 序章 人類学はなぜ骨を求めたか 白熱する日本人のルーツ探し 第1章 遊牧民と骨――オルドスの沙漠に埋もれる人骨と化石 第2章 アイヌ,琉球から始まった人骨収集――日本の古住民を求めて 第3章 台湾,モンゴルからシベリアへ――鳥居龍蔵の視線 第4章 江上波夫のモンゴル――騎馬民族征服王朝説の淵源 第5章 人類学者は草原で何を見たか――帝国日本の「モンゴロイド」研究 第6章 ウイグル,そして満洲へ――少数民族地域のミイラと頭蓋骨 終 章 ビッグデータとしての骨 研究と倫理の狭間で 参考文献 謝 辞 索 引

本文紹介

領土の拡大と共に発展した人類学は日本人の原郷を求めて北海道、琉球から満蒙、西域で人骨を採集した。その知られざる歴史とは。

抜粋:植民地支配の拡大に連動して発展した日本の人類学は、日本人の原郷を求めて北海道、琉球から樺太、台湾、満蒙、そして西域で大量の人骨を収集した。デジタル技術によるゲノム解析が考古学などの定説を書き換え、民俗や先住性をめぐる問いを引き起こしている現在、その知られざる歴史を追い、研究と倫理の新たな課題を問う。