書籍詳細

書籍のレビュー・概要

2022年11月に実施され、都立高校の入学者選抜の資料として利用された「ESAT-J」(東京都の英語スピーキングテスト)にはさまざまな問題点が指摘されている。今後の改善レベルにとどまらないこのテストとその入試への利用が孕む深刻な欠陥を検証し、全国で同種のテストが導入されることの危うさを訴える。

高校入試に英語スピーキングテスト?

Takumi ブックス

高校入試に英語スピーキングテスト?

東京都の先行事例を徹底検証

著者・関係者
大津 由紀雄 編・南風原 朝和 編
カテゴリ
ブックレット
刊行日
2023/11/07
体裁
A5・並製 ・88頁
ISBN
9784002710853
在庫状況
在庫あり

価格:748 円

カートを見る

著者略歴

  • 〈執筆者〉 沖浜真治(おきはま しんじ) 第1章 1958年生まれ.都内公立中学校,国立大学附属学校教員を経て中高大非常勤講師.新英語教育研究会東京支部代表. 羽藤由美(はとう ゆみ) 第3章 1956年生まれ.京都工芸繊維大学名誉教授.専門は応用言語学.2012〜22 年,同大学でコンピューターを使ったスピーキングテストの開発・運営を統括.著書に『英語を学ぶ人・教える人のために――「話せる」のメカニズム』(世界思想社)など. 久保野雅史(くぼの まさし) 第4章 1960年生まれ.筑波大学附属駒場中学校・高校教員を経て神奈川大学教授.英語授業研究学会会長.専門は学習英文法,英語教育史.著書に『英語授業ハンドブック 高校編』(共編著,大修館書店),『Q&A 高校英語指導法事典――現場の悩み133に答える』(共編著,教育出版)など. 柏村みね子(かしむら みねこ) 年表作成・全体の編集協力 1962年生まれ.都内公立中学校,国立大学附属学校教員を経て大学非常勤講師.新英語教育研究会事務局長. 教員A 都内公立中学校英語教諭,教職歴34年. 教員B 都内公立中学校英語教諭,教職歴6年. 保護者A 初回ESAT-Jを受験後,現在は都立高校に通う高1生の保護者. 保護者B 2023年にESAT-Jを受験する予定の中3生の保護者. 〈編者〉 大津由紀雄(おおつ ゆきお) はじめに,第4章 1948年生まれ.慶應義塾大学言語文化研究所教授を経て名誉教授.日本認知科学会フェロー.専門は言語の認知科学.著書に『日本の英語教育に必要なこと――小学校英語と英語教育政策』,『ことばの力を育む』(前者は編著,後者は共著.ともに慶應義塾大学出版会)など. 南風原朝和(はえばら ともかず) はじめに,第2章 1953年生まれ.東京大学大学院教育学研究科教授,理事・副学長等を経て名誉教授.日本教育心理学会理事長.専門は心理統計学,テスト理論.著書に『心理統計学の基礎――統合的理解のために』(有斐閣),『臨床心理学をまなぶ7 量的研究法』(東京大学出版会)など.

目次

  1. はじめに………大津由紀雄・南風原朝和 第1章 ESAT-Jとは何か?………沖浜真治 第2章 入学者選抜試験としてのESAT-Jの公平性と合理性 ――不受験者に対する措置に焦点をあてて………南風原朝和 第3章 入試への英語スピーキングテスト導入を検討する際の基本事項 ――急ぎ過ぎた都教委が見落としたもの………羽藤由美 第4章 なぜ東京都はESAT-Jの実施にこだわるのか………大津由紀雄・久保野雅史 教師から1 「話す力」を付けるとは………教員A 教師から2 誰のための教育か………教員B 保護者から1 不誠実な対応に不信………保護者A 保護者から2 当事者不在のESAT-J………保護者B ESAT-Jの経緯に関する年表:国・都の動きと反対運動

本文紹介

都立高校の入学者選抜に利用されたスピーキングテストの問題点を検証し、全国で同種のテストが導入されることの危うさを訴える。

抜粋:2022年11月に実施され、都立高校の入学者選抜の資料として利用された「ESAT-J」(東京都の英語スピーキングテスト)にはさまざまな問題点が指摘されている。今後の改善レベルにとどまらないこのテストとその入試への利用が孕む深刻な欠陥を検証し、全国で同種のテストが導入されることの危うさを訴える。