書籍詳細

書籍のレビュー・概要

国際化・多様化する社会の様相は、宗教・エスニシティにおける状況や認識を大きく変化させてきた。そして、現在もその変化の過渡期にある。本巻では、日本における両者の現時点の基軸となる議論を踏まえ、長期的な観点で今後起こりうる大きな社会状況の変化の後にも参照され続ける枠組みを描くことに力点をおいている。

宗教・エスニシティ

Takumi ブックス

宗教・エスニシティ

著者・関係者
北田 暁大 編集委員・岸 政彦 編集委員・筒井 淳也 編集委員・丸山 里美 編集委員・山根 純佳 編集委員・稲場 圭信 編集協力・丹野 清人 編集協力
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/10/17
体裁
A5・上製 ・290頁
ISBN
9784000114431
在庫状況
在庫あり

価格:3,740 円

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著者略歴

  • 【編者】 岸 政彦(きし まさひこ) 1967年生.京都大学大学院文学研究科教授.生活史,沖縄研究,社会調査方法論.『同化と他者化──戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版),『マンゴーと手榴弾──生活史の理論』(勁草書房)など. 稲場圭信(いなば けいしん) 1969年生.大阪大学大学院人間科学研究科教授.共生学,宗教社会学.『思いやり格差が日本をダメにする──支え合う社会をつくる8つのアプローチ』(NHK出版),『利他主義と宗教』(弘文堂)など. 丹野清人(たんの きよと) 1966年生.東京都立大学人文科学研究科教授.労働社会学,エスニシティ.『越境する雇用システムと外国人労働者』(東京大学出版会),『国籍の境界を考える──日本人,日系人,在日外国人を隔てる法と社会の壁[増補版]』(吉田書店)など. 【執筆者】 櫻井義秀(さくらい よしひで) 1961年生.北海道大学大学院文学研究院教授.宗教学,宗教社会学,アジア社会研究.『東アジア宗教のかたち──比較宗教社会学への招待』(法藏館),『統一教会──性・カネ・恨から実像に迫る』(中公新書)など. 伊達聖伸(だて きよのぶ) 1975年生.東京大学大学院総合文化研究科教授.宗教学,フランス語圏地域研究.『ライシテから読む現代フランス──政治と宗教のいま』(岩波新書),『ヨーロッパの世俗と宗教──近世から現代まで』(編著,勁草書房)など. 横井桃子(よこい ももこ) 1987年生.愛知大学経営学部准教授.宗教社会学,社会調査法.『現代日本の仏教と女性──文化の越境とジェンダー』(共著,法藏館),「宗教性の測定──国際比較研究を目指して」(共著,『宗教と社会』第19号)など. 板井正斉(いたい まさなり) 1973年生.皇學館大学文学部教授.宗教社会学,神道福祉論.『ささえあいの神道文化』(弘文堂),『ケアとしての宗教』(共編著,明石書店)など. 髙瀨顕功(たかせ あきのり) 1982年生.大正大学社会共生学部専任講師.宗教学,宗教社会学,宗教の社会参加.『喪失とともに生きる──対話する死生学』(共著,ポラーノ出版),『東日本大震災後の宗教とコミュニティ』(共著,ハーベスト社)など. 塩原良和(しおばら よしかず) 1973年生.慶應義塾大学法学部教授.国際社会学,多文化主義・多文化共生研究,オーストラリア社会研究.『共に生きる──多民族・多文化社会における対話』(弘文堂),『分断と対話の社会学──グローバル社会を生きるための想像力』(慶應義塾大学出版会)など. 髙谷 幸(たかや さち) 東京大学大学院人文社会系研究科准教授.移民研究,国際社会学.『追放と抵抗のポリティクス──戦後日本の境界と非正規移民』(ナカニシヤ出版),『移民政策とは何か──日本の現実から考える』(編著,人文書院)など. 定松 文(さだまつ あや) 1966年生.恵泉女学園大学人間社会学部教授.移民研究,ジェンダー論,ヨーロッパ地域研究.『家事労働の国際社会学──ディーセント・ワークを求めて』(共著,人文書院),「家事労働とジェンダー──再生産労働の外部化と“沈黙”の外国人家事労働者」(『産業構造の変化と外国人労働者──労働現場の実態と歴史的視点』明石書店)など. 高畑 幸(たかはた さち) 1969年生.静岡県立大学国際関係学部教授.都市社会学,在日外国人研究(特にフィリピン人).「静岡県焼津市の水産加工業で働くフィリピン日系人──雇用と移住のプロセスを中心に」(『移民政策研究』11号),『社会再構築の挑戦──地域・多様性・未来』(共編著,ミネルヴァ書房)など. 鍛治 致(かじ いたる) 1968年生.大阪成蹊大学経営学部准教授.教育社会学.『日本の外国人学校──トランスナショナリティをめぐる教育政策の課題』(共編著,明石書店),「移民第二世代の文化変容と学業達成──大阪の中国帰国生徒を中心に」(『移民・ディアスポラ研究』8)など. 人見泰弘(ひとみ やすひろ) 武蔵大学社会学部准教授.国際社会学,移民・難民研究.『難民問題と人権理念の危機──国民国家体制の矛盾』(編著,明石書店),『移住労働とディアスポラ政策──国境を越える人の移動をめぐる送出国のパースペクティブ』(共著,筑波大学出版会)など.

目次

  1. 刊行にあたって Ⅰ 宗教と社会 宗教とウェルビーイング………櫻井義秀 公共空間における宗教──フランスの事例を通して………伊達聖伸 日本人の宗教性を測る………横井桃子 地域福祉と宗教………板井正斉 存続か消滅か──人口減少社会における宗教の戦略………髙瀨顕功 Ⅱ 日本社会とエスニシティ 多文化主義/多文化共生の変容とオルタナティブの模索………塩原良和 現代日本における移民女性の配置の変容と社会的再生産の困難………髙谷 幸 新しい権力エリートの創り出す再生産領域の国際分業 ──グローバル都市化をめざす国家戦略特区と外国人家事労働者………定松 文 最低賃金の労働市場における外国人労働者の出身国の変遷 ──静岡県焼津市の水産加工業の事例………高畑 幸 外国にルーツを持つ高校年齢層の教育と家庭背景の国籍別比較 ──国勢調査(一九八〇─二〇一五年)でみる長期推移………鍛治 致 難民の社会学──日本の難民受入れと今後の展開に向けて………人見泰弘 OVERVIEW 社会の中の宗教──新たな役割に注目して………稲場圭信 日本の外国人・エスニシティの現状と課題………丹野清人

本文紹介

国際化・多様化する社会の元で、宗教とエスニシティはいかなる変化を遂げているか。過渡期的現実から長期的傾向を視野に収める。

抜粋:国際化・多様化する社会の様相は、宗教・エスニシティにおける状況や認識を大きく変化させてきた。そして、現在もその変化の過渡期にある。本巻では、日本における両者の現時点の基軸となる議論を踏まえ、長期的な観点で今後起こりうる大きな社会状況の変化の後にも参照され続ける枠組みを描くことに力点をおいている。