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書籍のレビュー・概要

【特集1:私たちの日韓関係】 枕詞はたくさんあった。「史上最悪の」「新時代の」「未来志向の」「呪われた」……。しかし、そんな言葉が発せられるたび、どこか違和感を覚えてこなかっただろうか。 「反」「嫌」という視点から対話の困難さを強調する見方も、現政権の外交的「親密さ」を強調する見方も、相互に深く絡み合いながら変化し続けてきた関係が、目の前にあることを見落としている。 韓国文学やK-POPの流行も、歴史認識をめぐる連帯も、人と人との新たな繋がりをいまも生み続けている。文化はその繋がりへと続く扉だ。私たちはこの繋がりを生きている。そんな私たちの日韓関係のいまを捉える。

世界 2023年9月号

Takumi ブックス

世界 2023年9月号

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296頁
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価格:935 円

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目次

  1. ┏━━━┓ ┃特集 1┃私たちの日韓関係 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈改善か、後戻りか〉 相互理解の扉──日韓関係〝ニュー・ノーマル〟のゆくえ 権容奭(一橋大学) 〈対談〉 優しい排除の時代に キム・ウォニョン(作家)、熊谷晋一郎(東京大学) 〈インタビュー〉 徴用工訴訟の弁護人になったわけ 林宰成(弁護士)、聞き手=徐台教(ジャーナリスト) 〈インタビュー〉 K-POP 音楽を超え広がる世界 古家正亨(ラジオDJ) 〈ポップカルチャーのいま〉 ウェブトゥーンとアニメ─日韓ふたつのブームからの景色 宣政佑(ライター) 〈エッセイ〉 日本と韓国は「中くらいの友だち」になれるだろうか? 伊東順子(ライター) 〈本の力を信じて〉 前大統領、書店をひらく 文在寅(前韓国大統領)、聞き手=金彦鎬、翻訳=金承福 ┏━━━┓ ┃特集 2┃専門職の危機──研究者・官僚・医師・教員 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈雇い止め問題の深層〉 研究者を使い捨てる国 元村有希子(毎日新聞) 〈大臣の役割とは〉 霞が関の働き方 現在・過去・未来──「政治への応答の線引き」が受け入れられるか 嶋田博子(京都大学) 〈教育と尊厳〉 日本型「ブラック教育政策」序論──何が教職の魅力を減じてきたのか 髙橋哲(大阪大学) 〈「聖域」改革の論点〉 それでも若者は医師を目指す 高久玲音(一橋大学) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆注目記事 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈疑問に答える〉 「台湾有事」言説の問題点 遠藤誠治(成蹊大学) 〈新冷戦?〉 相互不信の米中関係──台湾問題と構造的対立を読み解く 佐橋亮(東京大学) 〈対談〉 国際政治の中の台湾 若林正丈(早稲田大学名誉教授)×劉彦甫(東洋経済新報社) 〈経過を追う〉 汚染水海洋放出は必要なのか 木野龍逸(ライター) 〈国会を包囲する声〉 人権無視の入管制度 終わりの始まり 指宿昭一(弁護士) 〈排除の空間〉 フランスの「郊外暴動」に終わりはあるのか? 山下泰幸(同志社大学) 〈最前線から〉 売り手市場の就活地獄──とある中堅私大から見た風景 常見陽平(千葉商科大学) 〈問題提起〉 なぜ自衛隊に「商業右翼」が浸透したか──軍人と文民の教養の共有 等松春夫(防衛大学校) 〈インタビュー〉 見たことのない虐殺を撮る──映画『福田村事件』について 森達也(映画監督)、聞き手=前川仁之 〈一〇〇年の重み〉 人間を取り戻し、虐殺をやめるために──関東大震災と日本社会 外村大(東京大学) 〈男たちが醸す文化現象〉 懲罰幻想を超えて──告発型フェミニズムと男性たち 河野真太郎(専修大学) 〈制度の核心〉 マイナンバー制度の哲学──過ちを繰り返さないために 宮下紘(中央大学) 〈本来の役割〉 「公共」のオルタナティブは可能か──「新しい公共」言説の検証から 宮川裕二(法政大学兼任講師) 〈古い「常識」〉 再生可能エネルギーを地域のベネフィットに 重藤さわ子(事業構想大学院大学) 〈「弱腰」はなぜ〉 日本人拘束事件から見える日中間の溝 南隆(元内閣審議官) 〈大震災の後に〉 再録・大江健三郎のことば 第3回──私らは犠牲者に見つめられている 大江健三郎、解題=山本昭宏 〈沖縄から〉 大江健三郎ノート─ウチナー・マンガタミの自責 川満信一(詩人) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇世界の潮 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇「プリゴジンの乱」後のワグネル──ベラルーシが安住の地に? 服部倫卓 ◇大学設置基準の改正は何をもたらしたか 光本滋 ◇米連邦最高裁 大学入試アファーマティヴ・アクション違憲判決が突きつけるもの 大河内美紀 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇SEKAI Review of Books ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇生き残った「震災記録映画」──『キャメラを持った男たち―関東大震災を撮る』 とちぎあきら(国立映画アーカイブ客員研究員) ◇連載│読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて 新城和博(編集者) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●連載 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈リレー連載〉 隣のジャーナリズム─スポーツライターよ、どこへ行く 鈴木忠平(ノンフィクション作家) 〈好評連載〉 「拉致問題」風化に抗して 第5回──日本人拉致が北朝鮮にもたらしたもの(その1) 蓮池薫(新潟産業大学) 〈奴隷船上の歌〉 ブラック・ミュージックの魂を求めて 第2回──語られてこなかった過去を想像する中村隆之(早稲田大学) ●ボナエ・リテラエ──私の読書遍歴 第10回──『大パリニッバーナ経』 森本あんり(東京女子大学長) ●脳力のレッスン(255)──米中対立の本質と日本の針路 寺島実郎 ●「変わらない」を変える 第4回──人権の「失われた20年」 三浦まり(上智大学) ●片山善博の「日本を診る」(166)──「突破力」だけの無謀なマイナ保険証作戦は撤収すべし 片山善博(大正大学) ●日本語のなかの何処かへ 第6回──紙の上の事実、舌に刻まれた真実 温又柔(作家) ●香港からの通信 第14回──新しい香港における酷吏と法治 林藹雲(「グローバル・ボイス」編集者) ●気候再生のために 第16回──異常気象からいのちと健康を守る 高村ゆかり(東京大学) ●沖縄(シマ)という窓──「沖縄にシェルターを」の声 親川志奈子(沖縄大学非常勤講師) ●ドキュメント激動の南北朝鮮(313)──(23・6~7) 編集部 ●民話採光 阿部海太(画家・絵本作家) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○読者投句・岩波俳句 選・文=池田澄子(俳人) ○アムネスティ通信 ○読者談話室 ○デザイン 赤崎正一 + 佐野裕哉 (協力=国府台さくら)

本文紹介

【特集1:私たちの日韓関係】【特集2:専門職の危機―研究者・官僚・医師・教員]

抜粋:【特集1:私たちの日韓関係】 枕詞はたくさんあった。「史上最悪の」「新時代の」「未来志向の」「呪われた」……。しかし、そんな言葉が発せられるたび、どこか違和感を覚えてこなかっただろうか。 「反」「嫌」という視点から対話の困難さを強調する見方も、現政権の外交的「親密さ」を強調する見方も、相互に深く絡み合いながら変化し続けてきた関係が、目の前にあることを見落としている。 韓国文学やK-POPの流行も、歴史認識をめぐる連帯も、人と人との新たな…