書籍詳細

書籍のレビュー・概要

スマホのGPS機能や遺伝子検査など、科学の華々しい成果は私たちの日常のありかたを更新し続けている。現在も科学は社会の巨大なエンジンとして社会を動かすが、そもそも科学的知識の正しさはどこに由来するのか。前線から一歩身をひき哲学的な眼で眺め、科学とは何かを問い直す。第二版をもとに新訳した科学哲学入門。 ■訳者からのメッセージ とにかく説明が明解で分かりやすい本です。今年の夏はとくに地球温暖化を意識させられる年でしたが、これがどのようにして科学的事実であると結論され、その説明にはどの程度の信頼性があり、また地球温暖化はひとつの科学的モデル以上のものなのかどうかなど気になることだらけです。科学とは何か、科学的知識とは何かについて、科学哲学という視点から考えてみるのも面白いだろうと思います。

哲学がわかる 科学哲学 新版

Takumi ブックス

哲学がわかる 科学哲学 新版

著者・関係者
サミール・オカーシャ 著・直江 清隆 訳・廣瀬 覚 訳
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/09/14
体裁
四六・並製 ・206頁
ISBN
9784000616096
在庫状況
在庫あり

価格:2,200 円

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著者略歴

  • サミール・オカーシャ(Samir Okasha) メキシコ国立大学,ヨーク大学などを経て,現在,ブリストル大学教授.オックスフォード大学で博士号取得,専門は生物学の哲学.Evolution and the Levels of Selection(Oxford University Press, 2006)によってラカトシュ賞受賞. 直江清隆(ナオエ キヨタカ) 東北大学大学院文学研究科教授.専門は哲学,共著に『科学・技術と社会倫理』(東京大学出版会,2015),編著に,『高校倫理の古典でまなぶ 哲学トレーニング』(全2巻,岩波書店,2016)などがある. 廣瀬 覚(ヒロセ サトル) 仙台市医師会看護専門学校非常勤講師.翻訳書に,S.H.ジェンキンズ『あなたのためのクリティカル・シンキング』(共立出版,2021),G.プリースト『論理学超入門』(共訳,岩波科学ライブラリー,2019)などがある.

目次

  1. 謝 辞 1 科学とは何か 近代科学の起源 科学哲学とは何か 科学と疑似科学 2 科学的推論 演繹と帰納 ヒュームの問題 最善の説明を導く推論 因果推論 確率と科学的推論 条件化規則 3 科学における説明 ヘンペルによる説明の被覆法則モデル ケースⅠ 対称性の問題 ケースⅡ 関連性欠如の問題 説明と因果性 科学ですべてが説明できるのか 説明と還元 4 実在論と反実在論 科学的実在論と反実在論 奇跡論法 観察可能と観察不可能の区別 決定不全性論法 5 科学の変化と科学革命 論理経験主義の科学哲学 クーンの科学革命論 通約不可能性とデータの理論負荷性 クーンと科学の合理性 クーンの遺産 6 物理学・生物学・心理学における哲学的問題 絶対空間に関するライプニッツとニュートンの論争 生物種とは何か 心はモジュール化されているか 7 科学とその批判者 科学主義 科学と宗教 科学は価値から中立なのか 訳 注 読書案内 日本の読者のための読書案内 訳者あとがき 索 引

本文紹介

科学とはなにか。科学史の基礎をおさえつつ、科学哲学の最前線をコンパクトにまとめる。明快で目配りのいいイントロダクション。

抜粋:スマホのGPS機能や遺伝子検査など、科学の華々しい成果は私たちの日常のありかたを更新し続けている。現在も科学は社会の巨大なエンジンとして社会を動かすが、そもそも科学的知識の正しさはどこに由来するのか。前線から一歩身をひき哲学的な眼で眺め、科学とは何かを問い直す。第二版をもとに新訳した科学哲学入門。 ■訳者からのメッセージ とにかく説明が明解で分かりやすい本です。今年の夏はとくに地球温暖化を意識させられる年でしたが、これがどのようにして科…