書籍のレビュー・概要
生まれ育った森の奥の谷間を出た著者は、真の言葉と存在の根を奪われる。そして自らの死の想念に悩み、核に脅かされる人間全体を考える。この二重の危機をいかに乗り越えるか――活字の暗闇の向こうに手探る、個としての/われらの「狂気を生き延びる道」。現実世界での生き方と書物を読むこととを重ね、告白的に語った「自己史」。 〈推薦〉 小野正嗣・堀江敏幸 大江健三郎という〈作家=生き方〉を知りたい者たちにとって最良の入門書。 ── 小野正嗣 同時代というよりこれからを生きるための方法を示唆する ── 堀江敏幸