書籍のレビュー・概要
はじめて沖縄を訪れた三十歳の著者は打ちのめされる。近代そして戦中戦後と、多大な犠牲を強いながら、米軍の前進基地としての役割をなおも担わせ、沖縄にぶらさがる日本。その炎える棘のような現実を見すえながら、沖縄からの多様な拒絶を受けとめ、「このような日本人ではないところの日本人」を希求する。前日譚を含む『沖縄ノート』。 〈推薦〉 尾崎真理子・平野啓一郎 若き日の大江はいつも、死んだ友人に宛てた手紙のように書いた。 ── 尾崎真理子 文学と政治という、大江氏の二つの活動の結節点を見るべき論考集。 ── 平野啓一郎