書籍詳細

書籍のレビュー・概要

高温プラズマは刻々と形を変える。その理解は核融合のみならず広い領域で必要となるが、未だ謎が多く、定説とされる見方にも限界がある。基礎理論を切り拓いてきた著者が、解くべき問題の所在を示し、観測と理論の進歩を協働させて問題に対する新しい見方を生み出していくために、考え方の本質を基礎から解説する。

プラズマ乱流輸送の基礎

Takumi ブックス

プラズマ乱流輸送の基礎

著者・関係者
伊藤 早苗 著・伊藤 公孝 著
カテゴリ
自然科学書
刊行日
2023/09/12
体裁
A5・上製 ・206頁
ISBN
9784000063449
在庫状況
在庫あり

価格:4,620 円

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著者略歴

  • 伊藤早苗(イトウ サナエ) 1952年生まれ,2019年没.1979年博士(理学)(東京大学).仏プロヴァンス大学名誉博士,九州大学主幹教授,日本学術会議会員(物理学委員会委員長),九州大学伊藤プラズマ乱流研究センター長,同大学理事・副学長,英国物理学会フェローを歴任. 伊藤公孝(イトウ キミタカ) 1952年生まれ.1979年博士(理学)(東京大学.核融合科学研究所教授,研究主幹を経て現在,同研究所フェロー・名誉教授,中部大学総長補佐・顧問・卓越教授,九州大学極限プラズマ研究連携センター顧問,英国物理学会フェロー.

目次

  1. 序 文 第1章 問題の背景 1. 1 トロイダル・プラズマに通底する乱流輸送の課題 1. 2 磁場閉じ込めプラズマの諸現象――何が問題か? 1. 3 あらためて考えなければならないこと 第2章 ミクロ不安定性に関する短い導入 2. 1 空間対称性の破れと不安定性 2. 2 素朴な揺動駆動輸送モデル 2. 3 長谷川-三間方程式 2. 4 補足 第3章 帯状流の線形理論 3. 1 帯状流と測地線音波の線形分散関係 3. 2 固有値と固有関数 3. 3 減衰率 3. 4 ポロイダル方向の力による流れの生成(線形応答) 3. 5 補足:測地線音波の半径方向伝播(線形理論) 第4章 多スケール乱流の初歩 4. 1 ドリフト波と径電場不均一効果 4. 2 ドリフト波による帯状流の励起 4. 3 帯状流の非線形減衰効果についての初歩的な話 4. 4 ストリーマー 4. 5 多スケール乱流結合管見 第5章 輸送過程 5. 1 ミクロ・スケールの乱流に駆動される輸送 5. 2 マルチスケール輸送現象 5. 3 大域的な輸送現象 第6章 輸送現象(1)――分岐と構造相転移 6. 1 Hモード現象と径電場分岐モデル 6. 2 多様な閉じ込め改善モード 第7章 輸送現象(2)――動的応答 7. 1 輸送現象での動的応答観測の必要 7. 2 過渡的輸送現象の問題 7. 3 ヒステリシスを含む勾配と流束の関係 7. 4 加熱による乱流輸送の励起――位相空間の力 第8章 様々な今後の問題の入口 8. 1 二重連結流(トロイダル流の乱流駆動) 8. 2 位相空間乱流へ 8. 3 突発現象 8. 4 さらにいくつかの論点 8. 5 乱流構造形成の視点から 参考文献 あとがきと謝辞 索 引

本文紹介

高温プラズマには未だ謎が多く、定説にも限界がある。本書は問題を切り拓いていくために、考え方の本質を基礎から解説する。

抜粋:高温プラズマは刻々と形を変える。その理解は核融合のみならず広い領域で必要となるが、未だ謎が多く、定説とされる見方にも限界がある。基礎理論を切り拓いてきた著者が、解くべき問題の所在を示し、観測と理論の進歩を協働させて問題に対する新しい見方を生み出していくために、考え方の本質を基礎から解説する。