書籍詳細

書籍のレビュー・概要

1923年9月1日午前11時58分、関東大震災が発生。おさまらない揺れと迫り来る火災、そして朝鮮人襲撃のデマ……。画家、文筆家であった 水島爾保布 は地震発生直後から、人々がしだいに分別を取り戻していくまでの様子を書き記すが体験記「愚漫大人見聞録」は発禁処分で世に出せなかった。幻の体験記は何を語るのか。

関東大震災と流言

Takumi ブックス

関東大震災と流言

水島爾保布 発禁版体験記を読む

著者・関係者
前田 恭二 編著
カテゴリ
ブックレット
刊行日
2023/08/25
体裁
A5・並製 ・96頁
ISBN
9784002710839
在庫状況
在庫あり

価格:836 円

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著者略歴

  • 前田恭二(マエダ キョウジ) 1964年生まれ.東京大学文学部美術史学科卒業.読売新聞社勤務を経て,現在武蔵野美術大学教授.専門は日本近現代美術史. 著書に,『やさしく読み解く日本絵画――雪舟から広重まで』(新潮社 とんぼの本,2003年),『絵のように――明治文学と美術』(白水社,2014年,第65回芸術選奨文部科学大臣新人賞)がある.

目次

  1. はじめに――水島爾保布と発禁版『新東京繁昌記』 翻刻 水島爾保布「愚漫大人見聞録」 一 日比谷公園にて 江戸っ子のやせ我慢 二 安政地震の昔語り 根岸の古老「ボー鱈先生」 三 浅草の混乱 大学生「ケーさん」の報告 四 津波の流言 迫る火の手 五 震災と革命待望論 興奮する「カン君」 六 水島、「破壊消火」に加勢す 七 朝鮮人暴動の流言 殺気だつ人々 八 上野公園の鳶口 襲撃された画家 九 流言と日本人 「鉄砲町」の友達 一〇 一缶五円のウエハース 画家「ジローさん」の話 おわりに――発禁後の水島爾保布 地図

本文紹介

おさまらない揺れと迫り来る火災.そして朝鮮人襲撃のデマ.翻弄され殺気立つ人々が,しだいに下町らしい分別を取り戻すまで.

抜粋:1923年9月1日午前11時58分、関東大震災が発生。おさまらない揺れと迫り来る火災、そして朝鮮人襲撃のデマ……。画家、文筆家であった 水島爾保布 は地震発生直後から、人々がしだいに分別を取り戻していくまでの様子を書き記すが体験記「愚漫大人見聞録」は発禁処分で世に出せなかった。幻の体験記は何を語るのか。