書籍詳細

書籍のレビュー・概要

夏の強い陽ざしのあたる庭。暗い部屋で泣く大人たち。学校で配られる真新しい教科書『民主主義』。敗戦直後の子供の記憶とともに出発し、憲法を自らのモラルとして選びとった著者が、現在に連なる「われらの時代」を鮮やかに描く。私小説論、絵画論、駅売店員へのルポなども含む、小説と相補う想像的営為であった批評活動の原点。 〈推薦〉 池澤夏樹・高橋源一郎 この波瀾の時代に立つ一基の灯台として彼は日本の世論を導いた。 ── 池澤夏樹 大江健三郎のことばがほんとうに輝く時代が、これからやって来る。 ── 高橋源一郎

出発点

Takumi ブックス

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著者・関係者
大江 健三郎 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/08/25
体裁
四六・上製 ・カバー ・342頁
ISBN
9784000288217
在庫状況
在庫あり

価格:2,530 円

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著者略歴

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目次

  1. Ⅰ 戦後世代のイメージ Ⅱ 強権に確執をかもす志 ぼく自身のなかの戦争 戦後世代と憲法 憲法についての個人的な体験(講演) Ⅲ 私小説について 戦後文学をどう受けとめたか 反逆的なモラリスト=ノーマン・メイラー 飢えて死ぬ子供の前で文学は有効か? Ⅳ われらの性の世界 『われらの時代』とぼく自身 現代文学と性 Ⅴ 独立十年の縮図――内灘 失業に悩む旧軍港――呉 今日の軍港――横須賀 プラットフォームの娘たち――鉄道弘済会 アジア・アフリカ 人間の会議――AA作家会議東京大会 未来につながる教室――群馬県島小学校 少年たちの非行のエネルギーは抹殺されるべきものか?――少年非行問題 Ⅵ 今日のクラナッハ 裸体の栄光と悲惨 ここにヘンリー・ミラーがいる 危険の感覚 日本に愛想づかしする権利 未来へ向けて回想する――自己解釈(一)

本文紹介

敗戦後、憲法を自らのモラルとして選びとった著者が、現在に連なる「われらの時代」を鮮やかに描く。

抜粋:夏の強い陽ざしのあたる庭。暗い部屋で泣く大人たち。学校で配られる真新しい教科書『民主主義』。敗戦直後の子供の記憶とともに出発し、憲法を自らのモラルとして選びとった著者が、現在に連なる「われらの時代」を鮮やかに描く。私小説論、絵画論、駅売店員へのルポなども含む、小説と相補う想像的営為であった批評活動の原点。 〈推薦〉 池澤夏樹・高橋源一郎 この波瀾の時代に立つ一基の灯台として彼は日本の世論を導いた。 ── 池澤夏樹 大江健三郎のことばがほ…