書籍のレビュー・概要
夏の強い陽ざしのあたる庭。暗い部屋で泣く大人たち。学校で配られる真新しい教科書『民主主義』。敗戦直後の子供の記憶とともに出発し、憲法を自らのモラルとして選びとった著者が、現在に連なる「われらの時代」を鮮やかに描く。私小説論、絵画論、駅売店員へのルポなども含む、小説と相補う想像的営為であった批評活動の原点。 〈推薦〉 池澤夏樹・高橋源一郎 この波瀾の時代に立つ一基の灯台として彼は日本の世論を導いた。 ── 池澤夏樹 大江健三郎のことばがほんとうに輝く時代が、これからやって来る。 ── 高橋源一郎