書籍詳細

書籍のレビュー・概要

世界中で高まる防衛力強化への潮流は、本当に戦争の抑止につながるのだろうか。戦争・軍事、そして平和をめぐる人類の百余年の営みはどのようなものだったのか。近現代世界・日本の戦争から軍事力がもった意味を問い直し、平和への教訓を探る。これからの日本と東アジアについて、自分たちが考えていくための土台を提示する

軍事力で平和は守れるのか

Takumi ブックス

軍事力で平和は守れるのか

歴史から考える

著者・関係者
南塚 信吾 著・油井 大三郎 著・木畑 洋一 著・山田 朗 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/08/01
体裁
四六・並製 ・カバー ・278頁
ISBN
9784000226486
在庫状況
在庫あり

価格:2,530 円

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著者略歴

  • 南塚信吾(ミナミヅカ シンゴ) 1942年生まれ。千葉大学・法政大学名誉教授。世界史・ハンガリー史。『「世界史」の誕生』(ミネルヴァ書房、2023年)など。 油井大三郎(ユイ ダイザブロウ) 1945年生まれ。一橋大学・東京大学名誉教授。米国現代史・現代世界史。『好戦の共和国 アメリカ』(岩波新書、2008年)など。 木畑洋一(キバタ ヨウイチ) 1946年生まれ。東京大学・成城大学名誉教授。国際関係史・イギリス帝国史。『二〇世紀の歴史』(岩波新書、2014年)など。 山田 朗(ヤマダ アキラ) 1956年生まれ。明治大学文学部教授。日本近現代史。『昭和天皇の戦争』(岩波書店、2017年)など。 〈コラム執筆者〉 小谷汪之(コタニ ヒロユキ) 1942年生まれ。東京都立大学名誉教授。インド史。『中島敦の朝鮮と南洋──二つの植民地体験』(岩波書店、2019年)など。 藤田 進(フジタ ススム) 1944年生まれ。東京外国語大学名誉教授。アラブ現代史。『蘇るパレスチナ』(東京大学出版会、1989年)など。 山崎信一(ヤマザキ シンイチ) 1971年生まれ。東京大学教養学部非常勤講師。ユーゴスラヴィア史。『ボスニア・ヘルツェゴヴィナを知るための 60章』(共編著、明石書店、2019年)など。

目次

  1. はじめに 第Ⅰ部 ウクライナから考える 第1章 ウクライナ戦争はどのようにして起こったのか………南塚信吾 Ⅰ ウクライナの独立から「マイダン革命」まで Ⅱ 決定的転機 Ⅲ 西側に傾斜するウクライナ Ⅳ 戦争回避の最後の可能性 第2章 NATOの東方拡大は戦争を抑止したのか………油井大三郎 Ⅰ ドイツ統一とNATOの東方不拡大の「公約」 Ⅱ 米ロ協調とNATOの東方拡大の間 Ⅲ「対テロ戦争」以降のNATO東方拡大 コラム1 ユーゴスラヴィア紛争からの教訓………山崎信一 第Ⅱ部 近現代世界史の中の戦争と平和 第3章 どのような戦争が起こってきたか………木畑洋一 Ⅰ 帝国主義の時代と植民地戦争 Ⅱ 二つの世界大戦 Ⅲ 冷戦と脱植民地化 Ⅳ 冷戦後の戦争 Ⅴ ウクライナ戦争の性格 第4章 軍拡が戦争を呼び起こす………山田 朗 Ⅰ 軍拡と戦争の惨禍──第一次世界大戦 Ⅱ 軍縮とその抜け道 Ⅲ 大量殺戮を招いた軍拡──第二次世界大戦 Ⅳ 終わらない軍拡 第5章 戦争を許さない世界を求めて………木畑洋一 Ⅰ 「無差別戦争観」と戦争法 Ⅱ 戦争の違法化 Ⅲ 国際連合のもとで Ⅳ 国際人道法の模索 Ⅴ ウクライナ戦争と国際規範 第6章 平和を求める運動はやむことはない………南塚信吾 Ⅰ 近代の平和思想と平和運動 Ⅱ 平和運動と社会主義 Ⅲ 「核」時代の平和運動 Ⅳ 市民運動と平和──運動の多様化 Ⅴ 「ポスト冷戦」期の変化 Ⅵ ミクロ化する日本の平和運動 コラム2 武力で平和は守れない………藤田 進 第Ⅲ部 日本をめぐる戦争と平和 第7章 日本の戦争から考える──軍事同盟と〈戦争放棄〉………山田 朗 Ⅰ 「脱亜入欧」・軍事同盟路線の成立 Ⅱ 「成功事例」の再現をめざした大陸侵攻 Ⅲ 打開のための日独伊三国同盟 Ⅳ 戦後の軍事同盟と自衛隊 Ⅴ 改憲と護憲の対抗 第8章 東アジアの戦争をどう防ぐか………油井大三郎 Ⅰ 米中覇権争いと東アジア Ⅱ 北朝鮮の核ミサイル危機にはどう対処すべきか Ⅲ 台湾有事論に根拠はあるのか Ⅳ 東アジアの緊張をどう緩和させるか コラム3 「バンドン精神」はどのように継承されているのか………小谷汪之 おわりに 戦争と平和を歴史から考える………木畑洋一

本文紹介

防衛力の強化は、本当に戦争の抑止につながるのか。戦争と平和をめぐる百余年の歴史から教訓を探る。

抜粋:世界中で高まる防衛力強化への潮流は、本当に戦争の抑止につながるのだろうか。戦争・軍事、そして平和をめぐる人類の百余年の営みはどのようなものだったのか。近現代世界・日本の戦争から軍事力がもった意味を問い直し、平和への教訓を探る。これからの日本と東アジアについて、自分たちが考えていくための土台を提示する