書籍詳細

書籍のレビュー・概要

ミシェル・フーコーとは何者なのか。常に変化した思想家の変わらぬ核心には、真理をめぐる〈哲学〉が存在した。「私は哲学者ではない」と語ったフーコー自身の言葉に抗いながら「言語」「存在(論)」「歴史」というフーコーの重要概念を読み解いていく本書は、異色のフーコー論にして、現代思想の到達点である。

フーコーの〈哲学〉

Takumi ブックス

フーコーの〈哲学〉

真理の政治史へ

著者・関係者
市田 良彦 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/07/13
体裁
A5・上製 ・366頁
ISBN
9784000616041
在庫状況
在庫あり

価格:5,940 円

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著者略歴

  • 市田良彦(イチダ ヨシヒコ) 1957年生まれ.神戸大学名誉教授.著書に,『ルイ・アルチュセール──行方不明者の哲学』(岩波新書),『存在論的政治──反乱・主体化・階級闘争』(航思社),『革命論──マルチチュードの政治哲学序説』『アルチュセール ある連結の哲学』『闘争の思考』(以上,平凡社),『ランシエール新〈音楽の哲学〉』(白水社)など.訳書に,ルイ・アルチュセール『終わりなき不安夢──夢話 1941─1967(附:二人で行われた一つの殺人)』(書肆心水),『哲学においてマルクス主義者であること』(航思社),『政治と歴史──エコール・ノルマル講義 1955─1972』(共訳,平凡社),『アルチュセール哲学・政治著作集』全2巻(共訳,藤原書店)など.

目次

  1. はじめに 第1部 言 語 第1章 〈知の考古学〉 1 考古学という方法 2 言説の理論あるいは「社会形成体」と「言説形成体」 3 言表なるもの 4 〈知の考古学〉における「真理」 第2章 ソフィストとパレーシアスト──古代の真理ゲーム 1 「真のなかにいる」と「真理のなかにいる」──アリストテレスを読むフーコー 2 ソフィストと最初の「ソフィスト」 3 オイディプスの「半分ゲーム」 4 イオンの「半分ゲーム」 第2部 存 在 第3章 フィクション、真理、主体 1 パレーシアから〈奇怪な存在論〉としての文学へ──「ニーチェ講義」を経由して 2 フィクションである言語、非存在である存在──「距たり・アスペクト・起源」 3 フィクション、寓話、経験、真理──「寓話の背後」 4 主体とその真理──「外の思考」(1) 5 バンヴェニストの影──「外の思考」(2) 6 一九六七年の合流 第4章 歴史の分割と「存在関数」 1 哲学のはじまり──イポリットの影 2 ニーチェと系譜学の概念 3 言表と言説、再び 第3部 真理─政治─歴史 第5章 一九七〇年代の「転換」 1 真理と誤謬と規範──カンギレムの影 2 「真理の政治学」──デュメジルの影 3 人間学から「生物」学へ、あるいは白痴の「放下」 4 〈性の歴史〉と〈統治性の歴史〉 5 中間地帯〈かつet〉で起きること 6 真理ゲーム──デュメジルとともに 注 あとがき 文献一覧

本文紹介

フーコーとは何者なのか。常に変化した思想家の変わらぬ核心には真理をめぐる〈哲学〉が存在した。

抜粋:ミシェル・フーコーとは何者なのか。常に変化した思想家の変わらぬ核心には、真理をめぐる〈哲学〉が存在した。「私は哲学者ではない」と語ったフーコー自身の言葉に抗いながら「言語」「存在(論)」「歴史」というフーコーの重要概念を読み解いていく本書は、異色のフーコー論にして、現代思想の到達点である。