書籍詳細

書籍のレビュー・概要

戦前の弾丸列車に起源を持ち、戦後日本の発展の象徴となった新幹線。その技術を吸収し成長した中国と競う高速鉄道商戦は、日中のナショナリズムを刺激する。三〇年に渡り新幹線輸出の舞台裏を取材した記者が、中国、香港、台湾、韓国、東南アジアから東欧へと列車で訪ね、考えた。移りゆく日中関係とアジアの未来とは──。

鉄道と愛国

Takumi ブックス

鉄道と愛国

中国・アジア3万キロを列車で旅して考えた

著者・関係者
吉岡 桂子 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/07/13
体裁
四六・312頁
ISBN
9784000616034
在庫状況
在庫あり

価格:2,860 円

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著者略歴

  • 吉岡桂子(ヨシオカ ケイコ) ジャーナリスト.1964年岡山県生まれ.山陽放送アナウンサーから,89年に朝日新聞記者に転じる.中国や日中関係を主に取材している.朝刊に約10年間,「多事奏論」「ザ・コラム」「波聞風問」などコラムを執筆.対外経済貿易大学(北京)で中国語研修後,上海特派員,二度にわたる北京特派員を務め,中国に通算8年間駐在.2020年秋まで編集委員として 3年半にわたってバンコクを拠点に 20数か国を訪ね,中国の影響力を探った.米・戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員(07〜08年).ユーラシアから日中関係を考えようと,23年秋からブダペスト・コルヴィヌス大学客員研究員として渡欧する.著書に『人民元の興亡 毛沢東・鄧小平・習近平が見た夢』(小学館),『問答有用 中国改革派 19人に聞く』(岩波書店),『愛国経済 中国の全球化(グローバリゼーション)』(朝日新聞出版)などがある.

目次

  1. はじめに 地 図 中国の主な高速鉄道路線図 地 図 「中欧班列」の主なルート 第一部 海を渡る新幹線 序 幻の新幹線輸出計画 1 友好の象徴 打算と贖罪 2 鉄輪VSリニア 紆余曲折 3 砕けた友好の呪文 政冷経熱 4 中国高鉄大躍進と急減速 5 そして、あの事故 暗転 6 国威を乗せたライバル 7 赤い超特急「復興号」と鉄のラクダ ●コラム 麗しき記憶 初の輸出は台湾 第二部 大東亜縦貫鉄道と一帯一路 序 歴史の貯蔵庫、瀋陽鉄路陳列館で「あじあ」号に出会う 1 三本のレールに歴史あり 中越を結ぶ寝台列車 2 ラオスの夢か、中国の罠か 「陸鎖国」に乗り込む鉄道 3 マイペースなタイ マイペンライな新幹線 4 「マラッカジレンマ」がせきたてるマレーの鉄路 ●コラム 泰緬鉄道の「歴史戦」 5 バンドン・ショックの示唆 インドネシア ●コラム 日本人が愛する中古車両 6 「赤いはやぶさ」発車ベルはいつ? インド 7 「契約一〇年機密」の鉄道 ハンガリー ●コラム 中国で消えた時刻表が日本で生き続けるわけ 8 「ひかり」「のぞみ」が走った鉄路で 韓国 9 デモ隊と歩いたトラムの道 香港 注 年表 日本と中国・アジアの高速鉄道をめぐる動き おわりに

本文紹介

新幹線を通じて移りゆく日中関係を検証し、中国、香港、台湾、韓国、東南アジアから東欧まで、列車で訪ねて見えた未来とは──。

抜粋:戦前の弾丸列車に起源を持ち、戦後日本の発展の象徴となった新幹線。その技術を吸収し成長した中国と競う高速鉄道商戦は、日中のナショナリズムを刺激する。三〇年に渡り新幹線輸出の舞台裏を取材した記者が、中国、香港、台湾、韓国、東南アジアから東欧へと列車で訪ね、考えた。移りゆく日中関係とアジアの未来とは──。