書籍詳細

書籍のレビュー・概要

最古の実用写真術、 銀板写真 とともに旅に出る。福島の渚へ、遠野の田園へ、核実験場の砂漠へ、あるいは己の過去、夢と現の境へ――。詩人になりたかった美術家は、絶望と混迷の時代にあってもまた昇る陽を待ちながら、ひとり言葉とイメージを探す。世界と自身を見つめ、未来の先触れに手を伸ばす、文+写真エッセイ。

百の太陽/百の鏡

Takumi ブックス

百の太陽/百の鏡

写真と記憶の汀

著者・関係者
新井 卓 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/07/07
体裁
四六・上製 ・カバー ・214頁
ISBN
9784000245517
在庫状況
在庫あり

価格:2,970 円

カートを見る

著者略歴

  • 新井 卓(アライ タカシ) 1978年,神奈川県生まれ.アーティスト.最初期の写真術ダゲレオタイプ(銀板写真)を独自に習得.対象に出会ったときの感覚を時間と空間を超えて伝える〈極小のモニュメント〉として自身のメディアとし,核の歴史を主題に世界各地で制作,発表を行う.近年は映画制作,共同研究ほか学際的活動を展開.2016年に第41回木村伊兵衛写真賞を,2018年に映像詩『オシラ鏡』で第72回サレルノ国際映画祭短編映画部門最高賞を受賞.スミソニアン博物館,ボストン美術館,サンフランシスコ近代美術館,ギメ美術館,東京国立近代美術館ほか内外の展覧会に参加,各美術館に作品が収蔵されている.著書に『MONUMENTS』(PGI),『ドイツ 丘の上の小さなハカセ クラース』(偕成社),『フィールド科学の入口 災害とアートを探る』(共著,玉川大学出版部)など.

目次

  1. Ⅰ 鏡ごしに出会うこと 在りし日の写真について 銀板写真/モノと記憶/極小の記念物 二百年の孤独 銀板写真にうつす十七歳の肖像 イマーゴー Ⅱ 陽の光あるうちに 冬 眠 路上で ロプロプまたは夢の慈悲心鳥 いつか、家へ、砂漠へ ショーント・ビゲイのアトリエ ミセス・レイコ・ブラウン 維管束 新しい地図 O 駅 根付の国の身体へ 草陰の小径で Yongsan・1999 渚にて 鳥たち コロニアル/ほとりにて わたしたちは歩くことに決めた 遠野へ 遠野の馬と人、写真家・浦田穂一の「滲み」 Ⅲ 百の太陽に灼かれて トリニティ・サイトへ 東松照明への旅――だれのものでもない〈写真〉への断章 カボチャの名前――〈カボチャ爆弾〉と映画『49 パンプキンズ』 長崎、十一時二分の時計 千の祈り/千の鏡 Ⅳ ままならぬ身体の方へ、目覚める アジール 悪魔の舌 猫たち 冬の客 彼岸の太陽 密林の黒い水 一斗缶幻想、沖縄にて Inframince/失われたモノたちの領域で だれでもない夜、ひとりで 菌糸世界/mycelia 水際にて あとがきにかえて 本文出典一覧 写真作品一覧

本文紹介

詩人になりたかった美術家は銀板写真とともに旅をし、未来の先触れへと手を伸ばす。文+写真エッセイ。

抜粋:最古の実用写真術、 銀板写真 とともに旅に出る。福島の渚へ、遠野の田園へ、核実験場の砂漠へ、あるいは己の過去、夢と現の境へ――。詩人になりたかった美術家は、絶望と混迷の時代にあってもまた昇る陽を待ちながら、ひとり言葉とイメージを探す。世界と自身を見つめ、未来の先触れに手を伸ばす、文+写真エッセイ。