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書籍のレビュー・概要

【特集1 現代日本のSNS空間】 ぼんやりと眺めていたスマホのアプリを閉じたばかりなのに、気がついたらいつのまにかアプリを起動してタイムラインを追いかけている……いまやネットはもっとも身近な言論空間だ。ニュースも流行りの話題もSNSが発信源となり、私たちの意識はSNSに常時アクセスしているかのようだ。 だが、そこで飛び交う言葉と論理は、時に暴力的で差別的だ。デマや陰謀論がたくさんの「いいね」を獲得しつつエンターテイメントのように拡散されていく。激しいリプライの応酬によって増幅された敵意で精神的に消耗する人たちも多い。それなのに、私たちはSNSを止められない。それどころか、「現実」そのものがSNS的な原理に侵食されてはいないだろうか。 バーチャルとリアルの狭間で溺れてしまわないために。多角的な視座を共有する。

世界 2023年6月号

Takumi ブックス

世界 2023年6月号

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296頁
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価格:935 円

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目次

  1. ┏━━━┓ ┃特集1┃現代日本のSNS空間 ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈対談〉 「Colaboバッシング」とは何なのか 安田浩一(ノンフィクションライター)×小川たまか(ライター) 〈ファスト教養が社会を覆う〉 数と刺激とSNS レジー(ライター) 〈ネットはユートピアか?〉 ミソジニーとサブカルチャーのインターネット文化史 藤田直哉(日本映画大学) 〈エッセイ〉 居場所を自作する――Discordの運用をめぐって 高島 鈴(ライター) 〈理論的視座〉 キャンセルカルチャーはデモクラシーを窒息させるのか? 五野井郁夫(高千穂大学) ┏━━━┓ ┃特集2┃もうひとつの資本主義へ――宇沢弘文という問い ┗━━━╋…──────────────────────────────── 〈座談会〉 カール・ポランニーと宇沢弘文――「人間の自由」と「制度」をめぐって 佐々木 実(ジャーナリスト)×若森みどり(大阪公立大学)×間宮陽介(京都大学名誉教授) 〈インタビュー〉 無印良品が宇沢弘文「社会的共通資本」から考えること 金井政明(良品計画会長) 〈未来の経済学へ〉 新しい資本主義、新しい社会主義 松島 斉(東京大学) 〈流行に流される前に〉 リスキリング・ブームに欠けているもの 筒井美紀(法政大学) 〈共生の地平〉 内橋克人が描いた「もうひとつの日本」 加藤正文(神戸新聞) 〈対談〉 公益資本主義とは何か 上村達男(早稲田大学名誉教授)×原 丈人(アライアンス・フォーラム財団代表理事) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆注目記事 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈病床からの声〉 神宮外苑を未来永劫守るために――坂本龍一さんが最後に伝えたこと 森本智之(東京新聞) 〈2023統一地方選〉 維新体制「完勝」の現実とその戦略 松本 創(ノンフィクションライター) 検証・大阪維新の会の財政運営――普遍主義に潜む社会的分断 吉弘憲介(桃山学院大学) 地方議会はいらない?――議員の多様化を進めるために 大山礼子(駒澤大学) 〈提言〉 G7とヒロシマ――サミットは核の廃絶を語れ 川崎 哲(ピースボート) 〈新連載〉 「変わらない」を変える【第1回】――「失われた30年」で失われたもの 三浦まり(上智大学) 〈その真の狙い〉 議員任期延長のための改憲案のどこが問題か 永井幸寿(弁護士) 〈粗雑な判決〉 「広場」で政治的集会を開催する自由はなぜ大事なのか――金沢市庁舎前広場集会不許可事件最高裁判決を受けて 毛利 透(京都大学) 〈立川反戦ビラ事件をめぐって〉 表現の自由をめぐる「時を超えた闘争」 ローレンス・レペタ(米国弁護士)、訳=岩川直子 〈死者たちのつなぎの道〉 続・夢の沈んだ底の『火山島』 金石範(作家) 〈「ままならなさ」を生きる〉 災厄の記憶を継承する【第3回(最終回)】――呼ばれて、繋がる 小松原織香(大阪公立大学) 〈インタビュー〉 陸前高田 海と生きる町の博物館 熊谷 賢(陸前高田市立博物館) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇世界の潮 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇フランス年金改革法成立――世論はなぜ燃え上がったのか 吉田 徹 ◇大手電力のカルテル事件――電力システム改革の行方は? 高橋 洋 ◇原発から完全撤退したドイツの覚悟 梶村太一郎 ◇サウジアラビアとイランの国交回復――背景にある不可逆なトレンド 高尾賢一郎 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇SEKAI Review of Books ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇新刊│事実の重み、失われる空間――石井大智編著『2ちゃん化する世界』 藤原学思(朝日新聞) ◇連載│読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて 長谷部恭男(早稲田大学) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●連載 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〈好評連載〉 隣のジャーナリズム「政治報道は誰のためのものか」――オンレコ・オフレコ論争のはざまで 澤田大樹(TBSラジオ記者) 壊れる世界【第7回】――戦争とナショナリズム 藤原帰一(東京大学客員教授) メディアの「罪と罰」 【第2回】――権力者の無責任な言動を追認するメディア 松本一弥(ジャーナリスト) 日本語のなかの何処かへ【第3回】──「悲情城市」の記憶 温又柔(作家) ●ボナエ・リテラエ──私の読書遍歴【第7回】──『時と永遠』 森本あんり(東京女子大学長) ●脳力のレッスン(252)──二一世紀システムの宿痾としての金融不安 寺島実郎 ●片山善博の「日本を診る」(163)──「大臣答弁にチャットGPT」の耐えられない軽さ 片山善博(大正大学) ●Z世代と探るジャーナリズム【最終回】──SNSで「やせたい」を増幅され、あおられる女性たち 奥山俊宏(上智大学) ●香港からの通信【第11回】――白紙運動の本質 張泰格(ジャーナリスト) ●気候再生のために【第13回】──IPCCのメッセージと日本人の無関心 江守正多(東京大学) ●沖縄(シマ)という窓──放課後児童クラブ――なお続く「手探りの児童福祉」 親川志奈子(沖縄大学非常勤講師) ●ドキュメント激動の南北朝鮮(310)(23・3~4) 編集部 ●民話採光 阿部海太(画家・絵本作家) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○読者投句・岩波俳句 選・文=池田澄子(俳人) ○アムネスティ通信 ○読者談話室 ○デザイン 赤崎正一 + 佐野裕哉 (協力=国府台さくら)

本文紹介

【特集1:現代日本のSNS空間】【特集2:もうひとつの資本主義へ──宇沢弘文という問い】

抜粋:【特集1 現代日本のSNS空間】 ぼんやりと眺めていたスマホのアプリを閉じたばかりなのに、気がついたらいつのまにかアプリを起動してタイムラインを追いかけている……いまやネットはもっとも身近な言論空間だ。ニュースも流行りの話題もSNSが発信源となり、私たちの意識はSNSに常時アクセスしているかのようだ。 だが、そこで飛び交う言葉と論理は、時に暴力的で差別的だ。デマや陰謀論がたくさんの「いいね」を獲得しつつエンターテイメントのように拡散され…