書籍のレビュー・概要
【特集1 現代日本のSNS空間】 ぼんやりと眺めていたスマホのアプリを閉じたばかりなのに、気がついたらいつのまにかアプリを起動してタイムラインを追いかけている……いまやネットはもっとも身近な言論空間だ。ニュースも流行りの話題もSNSが発信源となり、私たちの意識はSNSに常時アクセスしているかのようだ。 だが、そこで飛び交う言葉と論理は、時に暴力的で差別的だ。デマや陰謀論がたくさんの「いいね」を獲得しつつエンターテイメントのように拡散されていく。激しいリプライの応酬によって増幅された敵意で精神的に消耗する人たちも多い。それなのに、私たちはSNSを止められない。それどころか、「現実」そのものがSNS的な原理に侵食されてはいないだろうか。 バーチャルとリアルの狭間で溺れてしまわないために。多角的な視座を共有する。