書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「私は安部公房の真似をして、夢の絵を走り書きするようになったのです。」画家が40年余りにわたって目覚めてすぐに夢の光景を求め、絵と文章で記録し続けた唯一無二の「夢画集」。子どものころの思い出から交流あった作家たち、そして現在……。月刊『図書』の表紙を飾った作品に、未発表の40編を追加。オールカラー。

私小説・夢百話

Takumi ブックス

私小説・夢百話

著者・関係者
司 修 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/06/28
体裁
A5・上製 ・カバー ・246頁
ISBN
9784000615983
在庫状況
在庫あり

価格:4,840 円

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著者略歴

  • 司 修(つかさ おさむ) 1936年生まれ. 独学で絵を学び,絵画創作にとどまらず,絵本の原画,書籍の装丁,また,小説の執筆にと幅広く活躍する.特に装幀家として,大江健三郎氏,小川国夫氏らと交流した.1978年,『はなのゆびわ』などで小学館絵画賞受賞.1988年「バー螺旋のホステス笑子の周辺」で芥川賞候補,1993年「犬」(『影について』)で川端康成文学賞受賞.岩波書店刊『新約聖書』『旧約聖書』の装幀も手掛けた. 主な著書に,『戦争と美術』(岩波新書,1992年),『イーハトーヴォ幻想』(岩波書店,1996年),『賢治の手帳』(岩波書店,1996年),『ブロンズの地中海』(集英社,2006年),『100万羽のハト』(偕成社,2011年),『本の魔法』(白水社,2011年,のち朝日文庫),『孫文の机』(白水社,2012年),『Ōe(おおえ):60年代の青春』(白水社,2015年).主な挿画に,『サーカス物語』(ミヒャエル・エンデ作,岩波書店,1984年),『まちんと』(松谷みよ子著,偕成社,1978年)他多数.

目次

  1. ■私小説・夢百話 Ⅰ マグリットの『夢の箱』 天才・安部公房のマネ 夢の耳 3・11後の夏、停電の夜 向田邦子さんの夢 核の安全 生きることの苦しみ ギュスターヴ・モロー美術館の亀 王様の面 地球の音楽 秘密の花園 樹の顔 水晶の椅子 『ルクレチア・ボルジア』を観たあと 湖畔の夢 高い塀の中の世界を救う博士 混乱 田村隆一さんに遭遇 猿ヶ辻 自動人形オリンピア 兎の面 夢の言葉の不確かさ 空想旅行 夢見手のフロッタージュ 彗星 「四月馬鹿」という証明カード ■私小説・夢百話 Ⅱ 朔太郎の『猫町』 猫町 夢中夢 迷宮から迷宮 睡魔 炎 壊れた井戸ポンプから水が噴き上がる 古事記 一 古事記 二 イタリアの小さなレストラン 雪やこんこん エンデと幻想の森 大正期の荻窪地図 クマのプーさん 弁当箱の中の景色 ガンバリマショウ 幽霊 ガラス乾板写真 貸本屋 夢人 性夢 ブリキのおもちゃ 映画の影響 砂山 懺悔 キュラムン 黎明 幸福の家 死と悲しみの違い ジョークの刺激 くたびれる夢 鬼婆の母 クリプトクロム 赤んぼうの脳は白紙ではない 雪女 月に憑かれたピエロ 夢のようなもの─ネパール ゴッホの手紙 洪水伝説 イシュタル ブルゴーニュ・ワイン クリスマスのブリュージュ 人間ブラックボックス ゲジゲジ ポスターによって夢を見させる ■私小説・夢百話 Ⅲ 武満徹の『夢の引用』 鳥人間のピアノ調律師 水のピアノ 予言夢 雨の樹 「薔薇土」にて 懐中時計 目を運ぶ少年 イルティッシュ号の浜辺 セザンヌのアトリエ そのままの夢 星への旅 寺泊 横瀬夜雨について 両性具有 のっぺらぼうの奇妙な動物 鯨のしっぽ ブヨブヨ 『杳子』の森 ダリのヒロシマ トロイの馬の近くで ビルマの竪琴 笑顔 人間の形をした宇宙 夢事典 夢らしい景色 スクロヴェーニ礼拝堂 影 魔術 枯魚の夢 砂の少女 ウクライナ あとがき 装丁・本文画=司修

本文紹介

画家が夢の光景を求め、絵と文章で記録した唯一無二の「夢画集」。『図書』好評連載。オールカラー。

抜粋:「私は安部公房の真似をして、夢の絵を走り書きするようになったのです。」画家が40年余りにわたって目覚めてすぐに夢の光景を求め、絵と文章で記録し続けた唯一無二の「夢画集」。子どものころの思い出から交流あった作家たち、そして現在……。月刊『図書』の表紙を飾った作品に、未発表の40編を追加。オールカラー。