書籍詳細

書籍のレビュー・概要

二二巻と併せて、冷戦期を中心に二〇世紀末までを扱う。本巻では社会、経済、文化のダイナミズムが、政治と絡み合いながら世界史の動因となった過程を概観する。環境問題、新自由主義の台頭、高度経済成長の下、人々の生活はどう変わったのか。社会主義諸国家の模索、マイノリティ運動、福祉国家とジェンダー観の変容など。

冷戦と脱植民地化Ⅱ 20世紀後半

Takumi ブックス

冷戦と脱植民地化Ⅱ 20世紀後半

著者・関係者
荒川 正晴 編集委員・大黒 俊二 編集委員・小川 幸司 編集委員・木畑 洋一 編集委員・冨谷 至 編集委員・中野 聡 編集委員・永原 陽子 編集委員・林 佳世子 編集委員・弘末 雅士 編集委員・安村 直己 編集委員・吉澤 誠一郎 編集委員
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/06/29
体裁
A5・上製 ・カバー ・324頁
ISBN
9784000114332
在庫状況
在庫あり

価格:3,520 円

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著者略歴

  • 【責任編集】 中野聡(なかのさとし) 1959年生.一橋大学学長.アジア太平洋国際史.『東南アジア占領と日本人――帝国・日本の解体』(岩波書店,2012年). 木畑洋一(きばたよういち) 1946年生.東京大学・成城大学名誉教授.イギリス近現代史・国際関係史.『帝国航路(エンパイアルート)を往く――イギリス植民地と近代日本』(岩波書店,2018年). 【執筆者一覧】 芝崎祐典(しばざきゆうすけ) 1970年生.中央大学大学院法学研究科非常勤講師.国際関係史. 齋藤嘉臣(さいとうよしおみ) 1976年生.京都大学大学院人間・環境学研究科准教授.国際関係史. 小沢弘明(おざわひろあき) 1958年生.千葉大学理事.ヨーロッパ現代史. 松井康浩(まついやすひろ) 1960年生.九州大学大学院比較社会文化研究院教授.ソ連史・冷戦史. 福田 宏(ふくだひろし) 1971年生.成城大学法学部准教授.中央ヨーロッパ政治史. 原山浩介(はらやまこうすけ) 1972年生.日本大学法学部教授.日本現代史. 高木佑輔(たかぎゆうすけ) 1981年生.政策研究大学院大学准教授.地域研究(東南アジア)・政治学. 丸川知雄(まるかわともお) 1964年生.東京大学社会科学研究所教授.中国産業経済. 藤永康政(ふじながやすまさ) 1966年生.日本女子大学文学部教授.アメリカ黒人史研究. 佐藤千登勢(さとうちとせ) 1963年生.筑波大学人文社会系教授.アメリカ現代史. 森本あんり(もりもとあんり) 1956年生.国際基督教大学名誉教授,東京女子大学学長.神学・宗教学・アメリカ研究. 星乃治彦(ほしのはるひこ) 1955年生.福岡大学名誉教授.ドイツ近現代史. 真鍋祐子(まなべゆうこ) 1963年生.東京大学東洋文化研究所教授.朝鮮研究. 玉田芳史(たまだよしふみ) 1958年生.京都大学名誉教授,放送大学特任教授.タイ地域研究. 谷垣真理子(たにがきまりこ) 1960年生.東京大学大学院総合文化研究科教授.現代香港論. 武藤浩史(むとうひろし) 1958年生.慶應義塾大学名誉教授.英文学.

目次

  1. 展望|Perspective はしがき 「大加速」の時代………中野 聡 一、地球システム科学からの問題提起 二、「大加速」論との対話 三、「大加速」時代の諸相 おわりに 問題群|Inquiry 冷戦と地球規模環境問題………芝崎祐典 はじめに 一、国境を越えた環境認識の萌芽 二、国際的連帯――ベトナム戦争と一九六〇年代の社会運動 三、環境悪化の可視化――産業化社会と環境意識のグローバル化 四、環境問題の政治化への契機 五、地球規模環境問題の制度化 おわりに 冷戦と東西文化外交………齋藤嘉臣 はじめに 一、東西文化交流の展開 二、米ソによるクラシック音楽外交 三、ジャズ外交への期待と批判 四、米ソのバレエ外交 おわりに グローバリゼーションと新自由主義………小沢弘明 一、新自由主義の登場 二、グローバリゼーション政策の展開 三、新自由主義の多様性と同一性 四、世界体制としての新自由主義 焦点|Focus ソ連の異論派と西側市民の協働………松井康浩 ――ゆらぐ冷戦構造下の越境的ネットワーク 一、スターリン死後のソ連の変化と冷戦構造のゆらぎ 二、異論派=人権擁護運動の登場 三、異論派の活動を支援する西側市民 四、越境的ネットワークの形成――モスクワ・アムステルダム・ロンドン・ニューヨーク 五、越境的連携事業の歴史的意義 東欧のロック音楽と民主主義………福田 宏 一、ロック音楽による抵抗と民主化? 二、東欧における民主化運動の内実 三、PPUのアンダーグラウンドへの道 四、アンダーグラウンド音楽と異論派の邂逅 五、ロックの視点から問いなおす試み 日本経済――高度成長からバブル経済へ………原山浩介 はじめに 一、高度経済成長と「柊質化」 二、変わる世界の見え方――バブル景気の到来 おわりに――「失われた一〇年」へ アジア新興諸国の発展………高木佑輔 はじめに 一、「アジア新興諸国」とは何か 二、新興諸国の経済開発 三、地域化とグローバル化 おわりに 中国の変貌と大国への道………丸川知雄 一、対外開放政策の始まり 二、委託加工の展開 三、農業の変革 四、民間企業の産声 おわりに ブラック・パワーとリベラリズムの相剋――デトロイトの黒人自由闘争………藤永康政 はじめに 一、第二次世界大戦と黒人の運動の変容 二、公民権連合の誕生 三、ブラック・パワーの挑戦 おわりに 福祉国家とジェンダー――欧米諸国における「男性稼ぎ主モデル」の変容………佐藤千登勢 はじめに 一、福祉国家の成立――社会保険とジェンダー 二、福祉国家の変容――豊かな社会のパラドックス 三、福祉国家の再編――「共稼ぎ家族モデル」の模索 おわりに 宗教と現代政治………森本あんり 一、近代の誤算 二、イスラム革命から九・一一へ 三、神学的考察 コラム|Column ドイツ「過去の克服」の系譜………星乃治彦 「光州は生きている!」――光州事件がはらむ「構造」の連続性と普遍性………真鍋祐子 開発独裁………玉田芳史 香港返還………谷垣真理子 イギリス帝国、アメリカ帝国、「ビートルトピア」………武藤浩史

本文紹介

冷戦期を中心に、社会、経済、文化のダイナミズムが政治と絡み合いながら世界史の動因となった過程、人々の生活空間の変容を描く。

抜粋:二二巻と併せて、冷戦期を中心に二〇世紀末までを扱う。本巻では社会、経済、文化のダイナミズムが、政治と絡み合いながら世界史の動因となった過程を概観する。環境問題、新自由主義の台頭、高度経済成長の下、人々の生活はどう変わったのか。社会主義諸国家の模索、マイノリティ運動、福祉国家とジェンダー観の変容など。