書籍詳細

書籍のレビュー・概要

歌にうたわれ、子どもの遊び道具や食用、薬用、信仰の対象となる一方で、害虫としても扱われきたカタツムリ。琉球列島をはじめとする南の島々を主なフィールドに、現地での探索や聞き取りを通し、その多様な姿と人々の営みとの関わりを探る冒険の書。私たちが、どこから来てこれからどこへ向かうかを問う「シン・蝸牛考」。

マイマイは美味いのか

Takumi ブックス

マイマイは美味いのか

人とカタツムリの関係史

著者・関係者
盛口 満 著
カテゴリ
自然科学書
刊行日
2023/06/14
体裁
四六・並製 ・カバー ・278頁
ISBN
9784000060257
在庫状況
在庫あり

価格:2,640 円

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著者略歴

  • 盛口 満(モリグチ ミツル) 1962年,千葉県生まれ.通称「ゲッチョ」.千葉大学理学部生物学科卒業.自由の森学園中学校・高等学校理科教員,NPO法人珊瑚舎スコーレの講師,沖縄大学学長を経て,現在,沖縄大学人文学部教授. 著書に『ものが語る教室』『ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検』『めんそーれ!化学』(岩波書店),『沖縄のいきもの』(中公新書),『僕らが死体を拾うわけ』(ちくま文庫),『生き物の描き方』『琉球列島の里山誌』(東京大学出版会),『生き物をうさがみそーれー』『天空のアリ植物』(八坂書房),『ぼくのコレクション』(福音館書店),『ひろった・あつめたぼくのドングリ図鑑』『くらべた・しらべたひみつのゴキブリ図鑑』(岩崎書店),『集めてわかるぬけがらのなぞ』『食べて始まる食卓のホネ探検』(少年写真新聞社)ほか多数.

目次

  1. はじめに 第一章 カタツムリと私たち 「よっこいしょういち」 横井庄一とアフリカマイマイ カタツムリとの関わりをさぐる 私たちの認識 カタツムリは虫か? カタツムリ=ヤドカリ説 ナメクジの分類学的位置づけ カタツムリの個別名 学生たちの認識の例 アフリカマイマイは毒? カタツムリを踏んだことってある? カタツムリの定義 緑のカタツムリ 足元のカタツムリ 第二章 ヤマトにおけるカタツムリと人 柳田國男「方言周圏説」 蝸牛歌 カタツムリを食べる 薬用としてのカタツムリ キセルガイの仲間の利用 夜泣きの貝 信仰の対象 第三章 琉球列島における呼び名と遊び 琉球列島でのカタツムリの呼び名 徳之島におけるカタツムリの呼び名 琉球列島の蝸牛歌 同一地域内での呼び分け カタツムリの墓 チンナンオーラセー(カタツムリ勝負) 時代による変化 第四章 カタツムリ食の文化 無人島漂流記 朝鮮人漂流記の中のカタツムリ 朝鮮人漂流記の島々 ヌングンジマとタングンジマ 与那国島のカタツムリ食 西表島・波照間島・黒島のカタツムリ食 石垣島ではカタツムリを食べていた 小浜島と竹富島のカタツムリ食 宮古諸島でも汁にして 沖縄島──南部ではアンダンスーなどにして 沖縄島周辺離島の利用例 沖縄島のカタツムリ食について聞き取った話 遺跡のカタツムリ 奄美諸島では? 実食!! 世界のカタツムリ食 薬用やお守りとして 第五章 異世界をまたぐカタツムリ 「害虫」でも「食材」でもあった 民謡の中のカタツムリ 「永遠」の歌とカタツムリ あの世とこの世を行き来するもの 虫送りとカタツムリ カタツムリとアニミズム 虫払いの変容 妖怪とカタツムリ 第六章 アフリカマイマイは害虫か、 天与の恵みか 夜間中学生の語りから モービルてんぷらとアフリカマイマイ アフリカマイマイは天与の恵み アフリカマイマイに関する聞き書き 導入の経緯 寄生虫の媒介 南洋群島のアフリカマイマイ グアム島探訪記 グアム島のカタツムリ 引き起こされる危機 大陸島と海洋島 ハワイのカタツムリ カタツムリの歌 ハワイにおける危機 太平洋のカタツムリたち 第七章 無人だった島々のカタツムリ 大東諸島 ウフアガリジマ 南大東島の歴史 大東諸島のカタツムリ 北大東島でのカタツムリ探索 南大東島での探索 大東諸島のカタツムリの危機 過去を覗く窓 第八章 カタツムリの島 常世のカタツムリ 低島への興味 生物文化多様性 日本のグアム カタツムリの島 与論島の生物文化多様性 島を越えたつながり 与論島の妖怪 与論島の生き物の謎 与論の名を冠するカタツムリ探し 化石カタツムリの意味 与論島のカタツムリ利用 おわりに まとめ 理科系のミンゾク学 アフリカマイマイはおいしいか? あとがき 文献注

本文紹介

琉球列島をはじめとする南の島々をフィールドに、カタツムリの多様な姿と人々の営みとの関わりを探る。

抜粋:歌にうたわれ、子どもの遊び道具や食用、薬用、信仰の対象となる一方で、害虫としても扱われきたカタツムリ。琉球列島をはじめとする南の島々を主なフィールドに、現地での探索や聞き取りを通し、その多様な姿と人々の営みとの関わりを探る冒険の書。私たちが、どこから来てこれからどこへ向かうかを問う「シン・蝸牛考」。