書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「俺は国際的の居候」と嘯く大正時代の作家、大泉黒石。ロシア人を父に持ち、複数語に堪能なコスモポリタンだった。『中央公論』連載の『俺の自叙伝』で一世を風靡するが、才能を妬まれ、虚言家だと罵られ文壇追放、忘れられた作家となる。国家も民族も飛び越え、人間性の普遍へと向かおうとした異端の文学者が、今、蘇る。

大泉黒石

Takumi ブックス

大泉黒石

わが故郷は世界文学

著者・関係者
四方田 犬彦 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/04/13
体裁
四六・上製 ・228頁
ISBN
9784000615938
在庫状況
在庫あり

価格:2,750 円

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著者略歴

  • 四方田犬彦(ヨモタ イヌヒコ) 1953年,大阪箕面に生まれる.東京大学で宗教学を,同大学院で比較文学を学ぶ.長らく明治学院大学教授として映画学を講じ,コロンビア大学,ボローニャ大学,清華大学,テルアヴィヴ大学,中央大学(ソウル)などで客員教授・客員研究員を歴任.現在は映画,文学,漫画,演劇,料理と,幅広い文化現象をめぐり著述に専念.学問的著作から身辺雑記をめぐるエッセイまでを執筆.近著として『親鸞への接近』,『詩の約束』,『われらが〈無意識〉なる韓国』,『愚行の賦』,『さらば,ベイルート』,『パゾリーニ』.詩集に『わが煉獄』,『離火』,小説に『すべての鳥を放つ』,『夏の速度』,『戒厳』.翻訳にボウルズ,サイード,パゾリーニなどがある.『月島物語』で斎藤緑雨賞を,『映画史への招待』でサントリー学芸賞を,『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞を,『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞を,『詩の約束』で鮎川信夫賞を受けた.

目次

  1. 一 虚言の文学者 二 トルストイを訪問した少年 三 二冊のロシア巡礼記 四 黒石、売り出す。 五 『俺の自叙伝』 六 周縁と下層 七 とうとう文壇追放 八 『露西亜文学史』1 九 『露西亜文学史』2 十 老子の肖像1 十一 老子の肖像2 十二 『血と霊』の映画化 十三 差別と告白、そして虚無 十四 幻想都市、長崎 十五 混血と身体の周縁 十六 峡谷への情熱 十七 奇跡の復活『おらんださん』 十八 戦時下の著作 十九 戦後の零落 二十 黒石の文学 あとがき 大泉黒石 年譜

本文紹介

『俺の自叙伝』で一世を風靡した大正時代の作家、大泉黒石。忘れられた異端の文学者が、今、蘇る。

抜粋:「俺は国際的の居候」と嘯く大正時代の作家、大泉黒石。ロシア人を父に持ち、複数語に堪能なコスモポリタンだった。『中央公論』連載の『俺の自叙伝』で一世を風靡するが、才能を妬まれ、虚言家だと罵られ文壇追放、忘れられた作家となる。国家も民族も飛び越え、人間性の普遍へと向かおうとした異端の文学者が、今、蘇る。