書籍詳細

書籍のレビュー・概要

一九世紀末、山東省の農村で宣教師の娘として生まれ、ソーシャルワーカーとして、社会運動家として、作家として、中国の近代において多方面で業績を残したアイダ・プルーイット。宋慶齢との出会いや、エドガー・スノーらの運動への参加、老舎『四世同堂』の翻訳秘話など、二つの国と文化を生きた稀有な生涯を初めて描く。

中国の民衆と生きたアメリカ人 アイダ・プルーイットの生涯

Takumi ブックス

中国の民衆と生きたアメリカ人 アイダ・プルーイットの生涯

著者・関係者
山口 守 著
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/03/03
体裁
四六・上製 ・362頁
ISBN
9784000241854
在庫状況
在庫あり

価格:4,400 円

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著者略歴

  • 山口 守(ヤマグチ マモル) 1953年,長野県生まれ.東京都立大学大学院人文科学研究科中国文学専攻修了.日本大学文理学部特任教授,日本台湾学会名誉理事長.専門は中国現代文学,台湾文学及び華語圏文学.著書に『巴金とアナキズム衽衲理想主義の光と影』(中国文庫,2019),『黒暗之光衽衲巴金的世紀守望』(復旦大学出版社,2017),編著書に『講座台湾文学』(国書刊行会,2003),訳書にアイダ・プルーイット『北京の想い出衽衲1926-1938 A Memoir of Peking Life』(平凡社,1990),『リラの花散る頃衽衲巴金短篇集』(JICC出版局,1991),史鉄生『遥かなる大地』(宝島社,1994),白先勇『台北人』(国書刊行会,2008),阿来『空山』(勉誠出版,2012)など.

目次

  1. はじめに アイダ・プルーイット関連地図 第一章 中国へ渡る両親 宣教師による清末キリスト教伝道事業 一 両親の経歴 二 アメリカにおける海外伝道の背景 三 中国におけるプロテスタント伝道事業の始まり 四 聖書の翻訳 五 出版・メディアとの関連 六 中国社会への関与 七 中国におけるアメリカ・プロテスタント伝道の本格化 八 アメリカ南部バプテストの拠点:登州と芝罘 九 山東における南部バプテスト伝道活動 一〇 黄県への進出 一一 年次報告書に見る現地 第二章 山東時代 一 アイダ誕生 二 黄県の家 三 両親が体現するアメリカ 四 子守の存在 五 言葉と教育 六 芝罘の学校へ 七 日清戦争の影 八 義和団事件の勃発 九 緊迫化する事態 一〇 アメリカへの一時帰国 第三章 アメリカから再び山東へ 一 ジョージアでの大学生活 二 ニューヨークにて 三 山東における宣教師の教育事業 四 プルーイット家の教育事業 五 黄県における医療事業 六 芝罘での教員生活 七 少女との出会い 八 再びアメリカへ 第四章 北京時代 一 ソーシャルワーカーへの道 二 北京協和医学院 三 協和医院社会服務部 四 社会福祉から社会的関与へ 五 迫りくる戦争 第五章 中国工業合作社運動への参加 一 中国工業合作社とは 二 運動への参加 三 香港での活動 四 アメリカへの帰国と適応 五 アメリカの時代状況 六 活動の開始 七 アイダ・プルーイットの中国 第六章 老舎との共同英訳作業と文化翻訳 一 老舎との出会い 二 老舎の滞在延長 三 『四世同堂』の構想と完成 四 失われた原稿 五 文化翻訳 六 名もなき中国の民衆と共に 注 文献表 あとがき 人名索引

本文紹介

ソーシャルワーカー、社会運動家、作家として、中国の近代に多面的な業績を残した女性の初の評伝。

抜粋:一九世紀末、山東省の農村で宣教師の娘として生まれ、ソーシャルワーカーとして、社会運動家として、作家として、中国の近代において多方面で業績を残したアイダ・プルーイット。宋慶齢との出会いや、エドガー・スノーらの運動への参加、老舎『四世同堂』の翻訳秘話など、二つの国と文化を生きた稀有な生涯を初めて描く。