書籍詳細

書籍のレビュー・概要

帝国主義・植民地主義の継続と二度にわたる世界大戦は、地球上のあらゆる人々の関係や労働、生き方、国家や社会のありようを大きく左右した。第二〇巻とともに二〇世紀前半を扱う本巻では、社会・経済の変容や民族・思想・文化といった側面に光をあて、二つの大戦をはさんだ世界史の連続性と非連続性を考える。

二つの大戦と帝国主義Ⅱ 20世紀前半

Takumi ブックス

二つの大戦と帝国主義Ⅱ 20世紀前半

著者・関係者
荒川 正晴 編集委員・大黒 俊二 編集委員・小川 幸司 編集委員・木畑 洋一 編集委員・冨谷 至 編集委員・中野 聡 編集委員・永原 陽子 編集委員・林 佳世子 編集委員・弘末 雅士 編集委員・安村 直己 編集委員・吉澤 誠一郎 編集委員
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2023/02/22
体裁
A5・上製 ・312頁
ISBN
9784000114318
在庫状況
在庫あり

価格:3,520 円

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著者略歴

  • 【責任編集】 永原陽子(ながはらようこ) 1955年生.京都大学名誉教授.南部アフリカ史.『人々がつなぐ世界史』〈MINERVA世界史叢書4〉(ミネルヴァ書房,2019年). 吉澤誠一郎(よしざわせいいちろう) 1968年生.東京大学大学院人文社会系研究科教授.中国近代史.『愛国とボイコット――近代中国の地域的文脈と対日関係』(名古屋大学出版会,2021年). 【執筆者一覧】 藤原辰史(ふじはらたつし) 1976年生.京都大学人文科学研究所准教授.食と農の現代史. 池田嘉郎(いけだよしろう) 1971年生.東京大学大学院人文社会系研究科准教授.ロシア近現代史. 中野耕太郎(なかのこうたろう) 1967年生.東京大学大学院総合文化研究科教授.アメリカ現代史. 飯塚正人(いいづかまさと) 1960年生.東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授.イスラーム学,中東地域研究. 石井香江(いしいかえ) 1972年生.同志社大学グローバル地域文化学部准教授.社会史,ジェンダー研究. 篠原 琢(しのはらたく) 1964年生.東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授.中央ヨーロッパ近現代史. 野村親義(のむらちかよし) 1971年生.青山学院大学国際政治経済学部教授.インド近現代経済史. 平井健介(ひらいけんすけ) 1980年生.甲南大学経済学部教授.日本植民地経済史,近代アジア経済史. 中村隆之(なかむらたかゆき) 1975年生.早稲田大学法学学術院准教授.環大西洋文化研究. 田中ひかる(たなかひかる) 1965年生.明治大学法学部専任教授.社会思想史. 高嶋 航(たかしまこう) 1970年生.京都大学大学院文学研究科教授.東アジア近現代史. 小野仁美(おのひとみ) 1965年生.東京大学大学院人文社会系研究科助教.イスラーム法,チュニジア地域研究. 長井伸仁(ながいのぶひと) 1967年生.東京大学大学院人文社会系研究科教授.フランス近現代史. 三澤真美恵(みさわまみえ) 1964年生.日本大学文理学部教授.台湾近現代史,華語圏映画. 武内房司(たけうちふさじ) 1956年生.学習院大学文学部教授.中国近代史,中国・ベトナム宗教運動史.

目次

  1. 展望|Perspective はしがき 世界犠牲システムの形成と肥大………藤原辰史 一、犠牲の現場 二、長い「破滅の時代ⅶ 三、供犠に供される人間 四、戦争に供せられた日常 五、「ゆたかな時代」に供せられた時代 六、生きていたことの痕跡 問題群|Inquiry ソヴィエト社会主義の成立とその国際的文脈………池田嘉郎 はじめに 一、帝国主義と第一次世界大戦 二、ロシア内戦と社会主義 三、ソヴィエト社会主義とアウタルキー 四、社会主義大国の出現 二〇世紀アメリカの勃興………中野耕太郎 はじめに――二つの「二〇世紀アメリカ」 一、兆し 二、一九世紀末の危機 三、革新主義の実験 四、第一次世界大戦のアメリカ 五、一九二〇年代 六、ニューディールと「アメリカの世紀」 むすびにかえて イスラーム主義の盛衰………飯塚正人 はじめに 一、列強の優位が生んだイスラーム主義の思想 二、大衆イスラーム主義運動の誕生 三、巨大組織への成長 四、エジプト政治への進出とバンナー暗殺 五、一九七〇年代以降の展開 おわりに 焦点|Focus 労働とジェンダー――交差する分業体制………石井香江 はじめに 一、第一次世界大戦期の労働とジェンダー 二、戦間期の労働とジェンダー 三、ナチ期の労働とジェンダー おわりに 中央ヨーロッパが経験した二つの世界戦争………篠原 琢 一、歴史の断絶 二、第一次世界大戦期の帝国 三、帝国の解体と「リベラルな帝国」の再建 四、第二次世界大戦と住民追放 おわりに インドにおける工業化の進展………野村親義 一、概観 二、レッセフェール経済政策 三、労働取引 四、資本取引 五、結論 日本植民地の経済――台湾と朝鮮………平井健介 はじめに――植民地経済の分析視角 一、植民地の開発――産業化、財政独立、帝国内分業 二、農業近代化の重荷――農民は忙しくなるばかり 三、植民地経済における「地域」――鳥の目と虫の目 おわりに ネグリチュード運動の形成………中村隆之 はじめに――ネグリチュード運動とは何か 一、両大戦間期における人種意識の生成 二、脱植民地化期のネグリチュード運動 おわりに――ネグリチュード運動の遺産 アナーキストによる国境を越えた連帯………田中ひかる はじめに 一、一九世紀末から第一次世界大戦前まで 二、第一次世界大戦とロシア革命におけるアナーキストたち 三、ロシア革命以降の時代 おわりに コラム|Column 幻の満洲国国歌――スポーツと政治………高嶋 航 近現代のイスラームと家族………小野仁美 二つの大戦とフランス共和政の表象』………長井伸仁 台湾人元「慰安婦」被害女性の声を聞く――記録映画『阿媽の秘密』と『葦の歌』………三澤真美恵 ベトナム南部社会と宗教運動………武内房司

本文紹介

社会・経済の変容や民族・思想・文化に光をあて、二つの大戦をはさんだ世界史の連続性を考える。

抜粋:帝国主義・植民地主義の継続と二度にわたる世界大戦は、地球上のあらゆる人々の関係や労働、生き方、国家や社会のありようを大きく左右した。第二〇巻とともに二〇世紀前半を扱う本巻では、社会・経済の変容や民族・思想・文化といった側面に光をあて、二つの大戦をはさんだ世界史の連続性と非連続性を考える。