書籍詳細

書籍のレビュー・概要

七〇年以上前、占領下の日本において、アメリカ人によって無数のカラー写真が撮影され、いま、それらが続々と世に出てきている。「敗者」を撮ったそれらには、当時の人々、日常、風景が、驚くほどあざやかな色とともに焼き付けられている。目を奪われてはならない。そこから何が分かるのか? 資料として活用するには? ■推薦文 白と黒の迷彩。褐色の軍用機。そうした時代を通り抜けて、女の子の服はあざやかな赤。時代をよみがえらせる色。どうやって撮られたのか。 ――片渕須直(アニメーション映画監督、『この世界の片隅に』ほか) ■写真 カラーページ収録写真(衣川太一コレクション)より >>Web岩波「たねをまく」で本文の1部を抜粋・編集した記事を掲載中です

占領期カラー写真を読む

Takumi ブックス

占領期カラー写真を読む

オキュパイド・ジャパンの色

著者・関係者
佐藤 洋一 著・衣川 太一 著
カテゴリ
文庫
刊行日
2023/02/21
体裁
新書・254頁
ISBN
9784004319641
在庫状況
在庫あり

価格:1,254 円

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著者略歴

  • 佐藤洋一(サトウ ヨウイチ) 早稲田大学社会科学総合学術院教授.1966年生まれ.早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了.博士(工学).都市史,ビジュアルアーカイブ.著書に『図説占領下の東京』(河出書房新社),『米軍が見た東京1945 秋――終わりの風景,はじまりの風景』(洋泉社),『戦後京都の「色」はアメリカにあった!――カラー写真が描く《オキュパイド・ジャパン》とその後』(共編,京都府京都文化博物館). 衣川太一(キヌガワ タイチ) 神戸映画資料館研究員,フィルム資料研究者.1970年生まれ.日本大学芸術学部映画学科卒業.著書に『戦後京都の「色」はアメリカにあった!』(共編).

目次

  1. 序――占領期カラー写真を読む視点 第1章 オキュパイド・ジャパンのイメージ 一 「黒い霧」の時代 二 空白を埋める 第2章 勝者のアングル 一 占領期写真の三分類――オフィシャル、プレス、パーソナル 二 オフィシャル写真とは何か 三 シグナルフォトに写るもの 四 調査するまなざし 五 無数の語りを形づくるもの――パーソナル写真の被写体 第3章 イメージの読み解き方 一 カラー写真とは――写真史のなかのコダック写真文化 二 スライドというメディア 三 読み解きの方法――画面外の情報とのつながり 第4章 極東の日常世界 一 好奇心のステレオタイプ 二 群としての人々 三 日常世界の切れ目 四 異質な写真群 第5章 占領期カラー写真をひらく――次なる課題へ 一 収集の歴史 二 資料としての写真――どう生かし、どう保存するか 三 資料としての価値を見定める――撮影地の同定作業から 四 イメージを送り返す 結 参考文献(付録 カラー写真アーカイブ・ガイド)

本文紹介

あざやかな色が「日本の黒い霧」を払う! 占領期のイメージを一新、歴史認識を塗り替える待望の一冊。

抜粋:七〇年以上前、占領下の日本において、アメリカ人によって無数のカラー写真が撮影され、いま、それらが続々と世に出てきている。「敗者」を撮ったそれらには、当時の人々、日常、風景が、驚くほどあざやかな色とともに焼き付けられている。目を奪われてはならない。そこから何が分かるのか? 資料として活用するには? ■推薦文 白と黒の迷彩。褐色の軍用機。そうした時代を通り抜けて、女の子の服はあざやかな赤。時代をよみがえらせる色。どうやって撮られたのか。 ―…