書籍のレビュー・概要
黄河のほとり、第九十九更生区。知識人たちはここで「こども」に監督され、再教育を受ける。解放を夢みて狂騒的な鉄鋼農業生産に突き進む彼らを、やがて無謀な政策の果ての大飢饉が襲い……。不条理な政治に翻弄される人間の痛ましくも聖なる苦闘を、「四つの書」の形式で語る。大躍進時代を彷彿とする歴史の暗部に挑んだ意欲作。 ■中村文則氏、推薦! 生々しい歴史の場を、記録的でもあり、 神話的でもある手法で見事に表現している。 その時代に生きた人々の壮絶な物語であると同時に、 これは大地の文学ではないだろうか。強く惹き込まれた。 ──中村文則