書籍のレビュー・概要
【特集1】経済停滞 出口を見つける いつまでも続くかのような経済停滞を生きる私たちに、いま大きな荒波が襲ってきている。一つ目の波はインフレだ。ウクライナ戦争が長期化するなか、資源・エネルギー価格のみならず穀物価格や運送費まで高騰し、「いつもの日常」を維持するために必要となるコストは一気に上昇した。この世界的なインフレは、歴史的な円安によりさらなる拍車がかかっている。この状況を制御するはずの金融政策は機能しているのだろうか? 二つ目の波は、日本を長く悩ませる低賃金だ。食費も電気代も高くなったのに、賃金だけは決して上がらない。いまや日本の労働力は企業にとって都合のよい「物価の優等生」となっている。「生産性が上がらないのだから、賃金が上がらないのも仕方がない」。しかし、本当にそれでよいのだろうか? この停滞を打破し、荒波からの出口を見つけるためのヒントを探る。