書籍詳細

書籍のレビュー・概要

「地毛証明書」への疑問、制服のジェンダーレス化要望……いまだに残る理不尽なルールをはじめ、校則のあり方が問われている。それをだれが、どのように見直し、決めていくのが望ましいのか。生徒・教師・保護者・市民……人々の校則との関わりの実際と構造、そして民主主義的な場である学校のルール形成の可能性を探る。

だれが校則を決めるのか

Takumi ブックス

だれが校則を決めるのか

民主主義と学校

著者・関係者
内田 良 編・山本 宏樹 編
カテゴリ
人文・社会科学書
刊行日
2022/12/14
体裁
四六・並製 ・カバー ・238頁
ISBN
9784000615754
在庫状況
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著者略歴

  • 《編者》 内田 良(ウチダ リョウ) 名古屋大学教授.教育社会学.教員の働き方,部活動,校則,スポーツ事故や組み体操事故などの教育問題を広く情報発信している.著書に『教育という病』(光文社新書),『ブラック部活動』(東洋館出版社),共編著に『ブラック校則』(東洋館出版社),編著に『部活動の社会学』(岩波書店)ほか. 山本宏樹(ヤマモト ヒロキ) 大東文化大学准教授.教育社会学,教育科学.不登校・いじめ・体罰などの教育関連の諸現象について研究.共著に『ポスト・コロナの学校を描く』(教育開発研究所),論文に「校則指導の新たな争点」(『季刊教育法』204),「無言清掃はどこからきたのか」(『教育』2019 年12 月号),「これからの校則の話をしよう」(『αシノドス』261)ほか. 《執筆者》 内田 良 はじめに・第1章 山本宏樹 第8章・おわりに 松田洋介(まつだ・ようすけ) 第2章 大東文化大学教授.教育社会学.共編著に『低所得層家族の生活と教育戦略』(明石書店),共著に『震災と学校のエスノグラフィー』(勁草書房),共編著に『「復興」と学校』(岩波書店)ほか. 鈴木雅博(すずき・まさひろ) 第3章 明治大学准教授.教育経営学・教育社会学.著書に『学校組織の解剖学』(勁草書房),論文に「学校研究における組織エスノグラフィーの現在」(『社会と調査』26),「下校時刻は何の問題として語られたか」(『教育社会学研究』105)ほか. 末冨芳(すえとみ・かおり) 第4章 日本大学教授.教育行政学,教育財政学.共著に『子育て罰』(光文社新書),編著に『一斉休校そのとき教育委員会・学校はどう動いたか?』(明石書店),論文に「教育における公正はいかにして実現可能か?」(『日本教育経営学会紀要』63)ほか. 福嶋尚子(ふくしま・しょうこ) 第5章 千葉工業大学准教授.教育行政学,教育法学.著書に『占領期日本における学校評価政策に関する研究』(風間書房),共著に『隠れ教育費』(太郎次郎社エディタス),『#教師のバトンとはなんだったのか』(岩波ブックレット)ほか. 西倉実季(にしくら・みき) 第6章 東京理科大学准教授.社会学.著書に『顔にあざのある女性たち』(生活書院),論文に「外見が能力となる社会」(『現代思想』47(12)),「ルッキズム概念の検討」(『和歌山大学教育学部紀要(人文科学)』71)ほか. 大津尚志(おおつ・たかし) 第7章 武庫川女子大学准教授.教育学,教育課程論・公民教育論.著書に『校則を考える』(晃洋書房),共編著に『新版教育課程論のフロンティア』(晃洋書房),共著に『フランスのバカロレアにみる論述型大学入試に向けた思考力・表現力の育成』(ミネルヴァ書房)ほか.

目次

  1. はじめに………内田 良 第Ⅰ部|学校と校則 第1章 教師の目線、生徒の目線――校則緩和で風紀は乱れるのか、生徒指導は増えるのか――………内田 良 1 制服のゆらぎ 2 中等教育における制服の普及状況 3 制服を取りやめて、学校の秩序は乱れるか 4 制服の自由化で生徒指導の時間は増えるのか 5 コロナ禍からの学び 第2章 子どもの自治と校則――全生研の管理主義教育批判と集団づくり構想――………松田洋介 1 繰り返される管理主義教育批判とその困難 2 全生研の集団づくりの指導構想 3 校則問題をどう捉えたか 4 子どもと学校の関係変容と校則問題 5 子どもの自治的世界を拡げるために 第3章 校則を決定・運用する教師たち――何がどのように語られているのか――………鈴木雅博 1 校則を決める教師たち 2 教師はどのように校則を「見直さない」のか 3 生活指導は校則に基づいて行われているのか 4 校則への異論表明は可能か 5 校則問題の枠組みを転換する 第4章 学校という「公共圏」と校則見直し――「皆が幸せになるルールをつくる」マネジメント職のリーダーシップ――………末冨 芳 1 問題設定 2 学校教育活動の中での校則見直し 3 二〇二〇年度における校則見直し(ルールメイキング)の概要 4 校則見直しを支えるマネジメント職のリーダーシップ 5 包摂的な校則見直し――「内側の公共圏」「外側の公共圏」での意見尊重 6 生徒の成長、学校の成長を支える校則見直し 第Ⅱ部 社会と校則 第5章 制服・指定品類の経済的負担と子どもの権利………福嶋尚子 1 校則を遵守するための経済的負担 2 なぜ制服などの経済的負担を問題にするのか 3 制服類の経済的側面をめぐるいくつかの言説の検討 4 制服・指定品類の経済的負担のこれから 第6章 外見校則とルッキズム………西倉実季 1 外見校則をめぐる現状 2 ルッキズムとは何か 3 外見校則に潜むルッキズム 4 包括的セクシュアリティ教育との接続 第7章 自由と相互尊重のルール――校則の国際比較――………大津尚志 1 はじめに 2 アメリカにおける生徒規則(校則) 3 フランスにおける校則 4 まとめにかえて 第8章 校則をめぐる闘争のゆくえ………山本宏樹 1 現状 2 分析 3 提案 4 総括 おわりに………山本宏樹

本文紹介

民主主義的な空間である学校のルールを見直していくためには。学校とそれをとりまく社会から捉え直す。

抜粋:「地毛証明書」への疑問、制服のジェンダーレス化要望……いまだに残る理不尽なルールをはじめ、校則のあり方が問われている。それをだれが、どのように見直し、決めていくのが望ましいのか。生徒・教師・保護者・市民……人々の校則との関わりの実際と構造、そして民主主義的な場である学校のルール形成の可能性を探る。